タバコ値上がり直前!ぼくの孤独な禁煙方法を紹介します。

みなさん、こんにちは。9月になっても、なんかこう全体的に暑いですね。最近あまり耳にしなくなりましたが、この季節の慣用句に「ラムサール条約も彼岸まで」というのがありまして、秋分の日をめがけて、これから少しずつすごしやすくなっていくのだと思います。湿地保全♪湿地保全♪。ほら、少しは涼しい気分になりませんか?



■禁煙の絶好機は「いま」。このビックウェーブにのらない手はない。

ご存知の方もいると思いますが、10月からタバコが値上がりします。1本あたり5円程度上がるようです。1箱100円前後の値上げ・・・マイセンなどの一般的なタバコが400円前後になるということで、これは喫煙者の人たちにはけっこうな痛手です。そのためでしょうか、コンビニでは先月からチラホラと「値上げ前のまとめ買い」をあおるポスターを目にするようになりました。このあおりははたして正義としてどうなのか、サンデル先生に聞きたいところです。それはともかく、この機会に禁煙に挑戦する人が増えているようですね。

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100906/biz1009060050000-n1.htm

ドラッグストアでは禁煙グッズ売上が増え、禁煙外来の受診者も増加中とのこと。いまはネット上で禁煙を支援するコミュニティもあるようです。困難なことに挑戦する場合、仲間やライバルがいたほうがクリアできる率は上がるものです。そういうムードに便乗してスタートできるのが「いま」のいいところだと思います。・・・ぼくは独りのほうが、いつも気が楽なので、仲間もなく禁煙に挑みましたけれどもね。というわけで今回は、ぼくの禁煙方法をご紹介したいと思います。



■ 禁煙を成功させる心構えは、「吸わない」ではなく「触れない」。

ぼくが禁煙したのは2年前。それまでは成人以来10年以上吸っていました。やめようと思ったきっかけは妻の妊娠でした。禁煙補助薬をつかう方法で挑戦しました。ニコチンパッチを上腕にはりつけ肌からニコチンを吸収することで、タバコを吸わなくても中毒症状をやわらげていくという治療法です。禁煙法としてはメジャーに推奨されているやり方だと思います。当時はまだ禁煙外来も見あたらなかったので、ドラッグストアの店員さんに初回に説明をもらっただけでしたが(用量の話だけでした)・・・。それはともかくとして、ぼくが禁煙を成功させるために心がけていたのは、二度とタバコに「触れない」ということでした。禁煙が失敗する理由はたくさんありますが、具体的な動作はタバコを「吸う」という1つの行動に集約されます。逆にいえば、どんな理由があろうとも、ここさえ守ればゼッタイ禁煙はできます。しかし、そのたった1つの行動を、ついやってしまうのも薬物中毒の恐ろしさ故なのですが、「吸う」ことを禁止するだけではなくて、その手前の動作にも禁忌事項を作らなければ、守りにくいのです。それが、ぼくの場合「触れない」というルールでした。「吸わない」というルール設定だけでは、「口にするだけ。ふくむだけ。吹かすだけ」という言い逃れができてしまうのです。


「触れない」を含む、具体的なルールとしては・・・

● タバコ、ライター、灰皿には触らない。
● タバコを見ない。(関連するものも)
● 喫煙所に行かない。
● タバコを販売しているコンビニに入らない。


という感じで設定していました。

意外とやっかいな存在が、ライターではないでしょうか。プレゼントでもらったり、高価だったりで、なかなか捨てられない感じがしちゃうんですが、禁煙するためには絶対捨てなきゃなりません・・・。喫煙グッズをアクセサリーとして贅を尽くしてしまうと、捨てれらないために、なかなか禁煙自体がスタートできないと思います。



■己を論破するのは容易いので、論理的な禁煙理由にしないほうがいい。

ぼくがタバコを辞めたいと思った一番の理由は、妻の妊娠でした。ほかの人の理由でよく耳にするのは、金銭面、自分の健康、環境要因などの理由があたりでしょうか。禁煙をはじめるきかっけはどんな理由でも良いと思いますが、理由を1つだけにしておくと、カンタンに自分で看破できてしまう危険があると思っています。たとえば、アルコールが入ったりすると気が緩むので、「まあまだ妻が出産するまで月日があるから今日はいいか」とか「どうせ飲み会に来ているくらいなんだからタバコ代程度はもうかまわない」など、禁煙を辞めてしまう言い訳がライトにできてしまうのです。故に、禁煙理由は複雑にしてくと成功率が高まると思っています。ぼくの場合は「妻が妊娠しているから、臭いに敏感になっている。まるで土佐犬のようだ!怖い。」という設定を本気で思い込んでいましたし、いまでも土佐犬のように怖いです(なんか違うぞ)。



■ 吸いたいときのパターンを把握しておく。

喫煙習慣があるとき、人はタバコを吸いたくなるタイミンングは必然であると感じています。たとえば、朝起きたときに「睡眠によってニコチンに餓えているから」と思ったり、食後は「満腹感がニコチンを美味しくさせるから」などと感じることが該当します。これらのタイミングにさしかかると、自然とタバコのことを意識するのですが、じつは理由なんて本当はなくて、タバコに火を灯しやすい、そのきっかけ(トリガー)が常態化しただけなのです。「なんとなーくいつもの習慣として吸っている」という時がそれですね。この常態化をふせぐためには、先んじて意識の表層にあげておくことが、じつは心理的に有効だと思っています。「朝は吸いたくなるもの。」と思っておけば、いざ朝になったら「やっぱり吸いたくなるよな、ハハハッ!」と達観的に楽しむことができます。しかしまぁそれだけでは弱いので、ぼくは「朝は吸いたくなるもの。男の子だからね!」という具合に、『男の子だからね!』の台詞を追加する戦法を実施していました。「目の前で同僚に吸わると吸いたくなるなあ」と思ったら「吸いたくなるよなあ。男の子だからね!」とか「ガマンしているとイライラする」と感じたら「イライラするよね。男の子だから!」などという具合です。どうです?ニコチンを欲しがる気持ちがなんかちがって感じてきませんか。いや、べつに「男の子だからね」ではなくてもいいのです。ともかく、喫煙に対する己の感覚を相対化させておきましょう。ちょっと気持がラクになります。



■自己流よりも、病院に行った方がいいよ。ラクになれるから。

最後に。ここまでの記述をひっくり返すようなことを書きますが、今回紹介した禁煙のポイントはけっして万能ではありません。あくまで俺流・・・「お前がそう思うんならそうなんだろう。お前ん中ではな」の極みです。喫煙習慣は、その人のライフスタイルに密接して存在しています。ですから、なかなかタバコを人から切り離すことができないものです。そして、そもそもネットで調べた情報をもとに自己流で禁煙を始めても、うまくいかないんじゃないかなと思っています。ネットで「禁煙」と調べるとアフェリエイトサイトばっかりでウンザリもしますね。それよりも医者に診てもらったほうがいいんじゃないかと思います。でも、ここまで読んでくれてありがとうございます。あとできれば「禁煙2周年、乙!」と祝ってちょうだい。