日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

天王寺の夜。葆光荘、明治屋、種よし

5時前に起床、5時18分の桜木町始発列車、5時25分の横浜駅発のバス、さくらラウンジで珈琲飲んでしばしぼんやりして、6時30分の便で伊丹へ。モノレールで移動して仕事し、夕方、あがる。さてさて。本日のお泊りは天王寺。御堂筋線の駅も立派でありますな

まるでダンジョンのような阿倍野の地下街を抜けると

路地の向こうにあるのは本日のお宿、葆光荘

帳場の雰囲気もなかなかよろしい

畳の部屋に泊まれて、風呂トイレ洗面は別ですが、朝飯もついて、今日は楽天トラベルから4,000円。お部屋はこんな感じで、掃除が行き届いていて気持ち良い

海外の人の記念写真が壁一面に貼られた食堂や

漫画の本がたくさん積まれた読書室なんかもありまして、大変、雰囲気も居心地も良いのであります。おススメ。翌朝の朝飯も大変豪華で、芋ニシン、旨かったなあ

さて、晩飯に出掛けましょう。よくわからない動物園の雰囲気と、ハルカス


そして阪堺電車の雰囲気


草間彌生デザインの巨大ネオンがきらめく

新旧入り混じって不思議な天王寺、阿倍野の街。昔からある酒場の名門がここ『明治屋』

元あった場所が再開発されて、ショッピングモールの中に移転したんで、ちょっと外観はなんだこれ、感があるんですが

中の雰囲気は本物。あ、中では写真撮影禁止なんで、ここからは写真は無しですよ。カウンターに座ると、ややせわしない感じで注文を聞かれて、はじめての人間はちょっと戸惑いますが、慣れてくるとサッと素早い接客が気持ち良くなってくる。とりあえずお酒を頼んで、湯どうふも頼んで、周囲を眺めることしばし。
カウンターに前には銅製のピカピカ光る燗器、お酒のメニューはキリンの瓶が大小とスタウトの小瓶、さらにスパードライの生に、焼酎に、そしてこの店の特筆すべきは日本酒の品ぞろえ。良い酒ばかり、20種類近く用意されている。黒板には、ずらり並んだ、美味しそうで目移りするメニュー。カウンターにはいかにも大阪らしい…しかし割に品の良い面構えがずらりと並んでいる。メガネのおっちゃんと店のおばさんのやりとりが、なんだかとてもホンワカしてまして、素敵だ。
大勢で騒ぐのではなく、静かに酒を楽しむ、自然と背筋が伸びる、居住まいが正されるような雰囲気がある。あぁ、よい酒場だ。
御酒(梅の宿)の燗あがりの良さ、湯どうふの昆布と柚子のやさしい味、うるめいわし丸干しの塩加減、きずしの輝き、地酒秋鹿の品の良い酸味…どれもこれも誠に結構であり。結局、御酒(梅の宿)、旭菊綾花特別純米、秋鹿特別純米山田錦、湯どうふ、鯛の子、うるめしわし丸干し、きずし、おでん(たまご、大根)と頼んで、3,360円のお会計だった。ちょっと、私なんかは若すぎるお店であるけれど、また来よう。
ほろ酔い、良い気分で駅の北側に出て、少し路地に入ると

これまた、天王寺に来たら行かないわけにはいかないお店『種よし』

店の前に掲示されたメニューの数々もただ事ではないけれど

さらに店に入ると…立ち飲みのカウンターだけ、15人入れるかどうか…という狭い店でなんだけど、とにかく居並ぶ短冊メニューがものすごい。200種類以上あるらしいけど…

どれもこれもえらく安く、『ちょっとしたつまみ』(何が出てくるのだ…)50円からという品ぞろえ。そして、ここは立ち飲みですからね

サッと飲んでサッと帰るのですよ、とのありがたいお言葉もある。結局、ここでは、兼八、黒霧島、飛騨名物鶏ちゃん、氷頭なますと頼んで1,380円。韓国系なのかな?ママの客のあしらい様が堂に入っていて、とてもよいのです。はあ、飲んだ飲んだ。路地を抜けて


宿に戻り、風呂に入って就寝したのでありました
在華坊(@zaikabou)/2015年01月15日 - Twilog