日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

敦賀出張の木曜日

6時前に起きて、6時半ごろ出掛ける。7時19分ののぞみに乗って、名古屋でこだまに乗り換え、米原到着。日曜日に買い逃して悲しい思いをした駅弁『湖北のおはなし』を手に入れるべく、売店に聞いてみる。確かにこの時間、9時半ごろならあるけれど、今売っている駅弁の賞味期限は16時だと言う。そして、午後に売る弁当は22時までの賞味期限だけれど、限定ものなので、何時売り切れるかわからない…。確実に買うなら取り置きしてくれると言うので、お願いして敦賀行きの普通列車に乗る。
2両編成の普通列車の車掌さん、青春18きっぷにまだ日付けを入れていないお客様はお申し付けを、とか、大回り乗車をしているお客様は近江塩津でお乗り換えを、とか、青春18きっぷでは特急にご乗車できません、とか、夏休み仕様と言うか、大変に親切。大廻り乗車なんて、車掌さんが公式にアナウンスする時代になったんですね…。琵琶湖を眺めつつ、トンネルを通り抜ければ敦賀。暑い…東京はここしばらく涼しかったので、久しぶりに本格的な夏を体験する気分。ちょっと15分ほど歩いて、気比神宮に行く

ちょくちょく敦賀には来ていながら、まだ一度も、この式内社、明神大に御参りしておりませんでした。ご挨拶してすこし歩くと『アクアトム』という施設がありましてな
日本原子力研究開発機構:プレス発表
まあ、敦賀は原子力の街なわけでして、その、あれですよ。こういう垂れ幕

『すぐれた技術 確かな安全 世界に示す 新生「もんじゅ」』とか、ね。うーん。あと、もんじゅの模型とか

原子力啓発ポスターとか

……はい。さて、仕事。こっちの事務所に顔を出して、昼飯は近所の定食屋、客先に出向いて打ち合わせ。4時前には修了。敦賀駅からしらさぎに乗り、米原に到着して向かうは弁当の店。予約しておいて良かったですよ、と、売り切れていた『湖北のおはなし』を無事に手に入れる。1100円なり。新幹線ホームにはまだ売っていたみたいだけれどね…。16時54分のひかりに乗り、とりあえず名古屋下車、ビールなどを手に入れて、まだ明るいからたまにはのんびり帰りましょ、今日はこだまに乗りまする。そしてお弁当

ふふふ

ほほほ…米原、井筒屋の『湖北のおはなし』は、一番好きな駅弁でしてね
湖北のおはなし
見た目も良いし、味も良い。久しぶりに食べてみて、ああ、やっぱり美味いや、と。鴨のロースト、里芋、こんにゃく、かしわ、ヤングコーン、卵焼、エビ豆と小エビの甘煮、葱と揚げのぬた、山牛蒡、赤かぶ、梅干し、そして枝豆のおこわ。一品一品、実に丁寧に作られている。惜しむように食べて、ビールをぐびぐび…うわ、ビール、ぜんぜん、足りない!車内販売こない!こういう時の『こだま』であります。駅に止まるたびにのぞみが追い越して行くので、ホームの降りてビールが買える。豊橋の駅で500mlを1本追加、弁当を開けたら、教えて貰ってこれも米原で買った『糸切り餅』もあけて、ゆるゆる。
それにしても、こだま、どんどん抜かされる。三河安城で2本、豊橋で1本、浜松で2本…掛川と熱海以外ではすべての駅で、全部で11本くらいに抜かれただろうか。その間、しだいに迫る夕暮れを眺めて、そして伊藤計劃『虐殺器官』をじっくり読了。ああ、やっぱり、これはすごいわ

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

楽しい時間を過ごして新横浜で降りて、帰宅したのでありました