日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

また観音崎、浦賀、葉山へ。80kmの旅

しばらく自転車で遠出していなかった。あまり行く気にならなかったので飽きたのかな、と思っていたけれど、猛烈な暑さが収まったら、ふつふつと行く気が湧いてきた。単に暑すぎるが故、だったらしい。そんなわけで、今シーズン(なんだ、シーズンって)最初は、まず勝手知ったる三浦半島に向かうことにした。お天気がちょっと心配だったけれど、朝起きてみれば思いの他、晴れているじゃないですか。
いつものように国道16号線を南下。まずまず調子が良い。横須賀市に入ったところでコンビニ休憩1回、お茶を補給して横須賀の街へ。普通にスルーして観音崎まで一直線…のつもりだったけれど、ぜんぜん知らなかったよこすかさかな祭りの熱気にあてられて、1時間も滞在してしまった。いやだって、すばらしいイベントなのですもの…
横須賀の『さかな祭り』が予想以上に凄い - 日毎に敵と懶惰に戦う
もうちょっとでこのまま引き返すところだったが、なんとかこらえたぞ。お腹を満たし、おみやげも買って、10時ごろ出発。毎度恒例、ヴェルニーの水をくんで、走水へ。ちょっと走水神社に寄る。なかなか良い神社で…来週は例大祭で、小泉進次郎が来るらしい…

場所が場所なので、なかなか、軍事色というか

国家色というか


しかし、山頂にある三宮などは、思わずおおっ、と声をあげてしまう面白さがあったし

海は綺麗に見えるし


いい神社だよね。さらに進んで、きょうは横須賀美術館はスルー、観音崎でしばらく休憩

ああ、やっぱり三浦半島はいいね。自転車で適度に疲れた体、海の風景、行きかう沢山の船、波の音と風の音。心がリフレッシュする。ちょくちょく来たくなってしまうのだな。トンネルを抜けて浦賀へ。
いつも気になっている住友重機械工業のドックが、なんか知らんけど、見学できるようになっている!喜び勇んで中へ。今は使われていない、レンガ造のドックとか、錆具合がいい味のクレーンとか、いろいろ見れた!写真も撮影できたけど、出ようとしたらボランティアの人に呼び止められて…ネットにupするのはやめてね、とのこと。住友重機械工業の私有地なので、権利関係とかいろいろ、その、ということらしい。わっかりましたー。というわけで、こんな感じです。10月24日まで見学可能みたいだよ!
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浦賀船渠 - Wikipedia
浦賀を出て、久里浜を通り。内陸に入り、衣笠のインター入口を通って県道26号線へ。相模湾側に抜けて、武山のあたり。134号線を北上して、秋谷、立石。この海岸にある公園はいいですね。今日は相模湾はとても穏やか


さらに北上して、神奈川県立近代美術館葉山館。本日のお目当ては、古賀春江展
新しい神話がはじまる 古賀春江の全貌 KOGA Harue:A Retrospective:神奈川県立近代美術館<葉山館>
古賀春江というと、『海』くらいしか知らなかった…そして『海』はとても好きな作品なんだけれど、他もこんなに良いとは!画風はびっくりするほど変遷していて、同じ人が書いたの?というほどだけれど。一貫しているのは、やさしさと柔らかさ。そして色彩の美しさ。それぞれが本当に魅力的で、見ているとほわっとした気持ちになる。だけれども、ありがちな俗っぽさがまったくない。いやほんと、正直、こんなに良いと思わなかった。これは是非オススメしたい展覧会。展示作品数もかなり多い。
「古賀春江の全貌」 | 弐代目・青い日記帳
そしてこの美術館は、海の風景も素敵なのだった…

さらに北上、鎌倉へ。海岸のところにあるローソンで、カレーパン1個、燃料補給。鎌倉はちょっと手ぬぐい屋と豊島屋を覗いたくらいで、とにかく混雑しているので早急にスルー。またいつものように、鎌倉街道を北上して帰宅したのだった。本日は80kmくらいの走行距離。うん、また自転車で、あっちこっち行こう。
帰宅後はちょっと電車で実家へ。晩飯。

横須賀の『さかな祭り』が予想以上に凄い

自転車で横須賀の魚市場の前を通りかかったらやっていたイベント。ちょっと覗くだけのつもりで寄ってみたら、なんか凄いことになっていた
横須賀魚市場で「さかな祭り」-マグロ解体ショー、魚の競り売りも - 横須賀経済新聞

まだ朝の9時過ぎだってのに、この人の出!


さすが魚市場主催だけあって、朝が早い。7時〜12時までって、早起きなイベントだ。でも、地元の人が大勢集まっている。9時に着いたころには、おそらく開場と同時にはじまったであろう朝市はひと段落ついて、終戦ムードまで漂っておったよ…トロ箱の山

もちろんいろんな販売も盛り上がっているんだけれど、とにかくイベントが豊富。魚山盛りとか、近海の魚も山盛りとか



魚に限らず、野菜なんかも売ってます。何にしろ、地ものがいっぱい。地元の大学生がボランティアしてるのか?カレーの野菜セット200円てのが良かったなあ


もちろん、食べ物はめちゃくちゃ充実。さんまの炭火焼はチャリティで100円


うふふ、脂がのって、美味いのこれ。ちょっと内臓の火の通り具合が微妙だったので、内臓を残したのは痛恨事ではあるけれど…。鉄火丼は300円

やや小ぶりではあるけれど、マグロの質が素晴らしい。赤身に混じってちょっとあるトロなんか、もうとろとろで…。イベントによっては大行列になりそうなこの鉄火丼、ほとんど捨て置かれてる感じで…。横須賀の人は、こんなマグロなんか食べ飽きているんだろうか!ううう。あ、試食もいろいろあって

この試食はいなだ…かな。これまた質が良くて。つまらないものは出せない雰囲気なのかもしれないなあ、とにかく魚市場が、かなり本気出している。試食は刺身とか天ぷらとかあったけれど、これまた、食肉のイベント
『東京食肉市場まつり2009』と、大井ふ頭にまた自転車で - 日毎に敵と懶惰に戦う
あたりだと、うんざりするほどの行列になりそうなものがですねえ、たいして並ばずにどんどん食べられるという…。お父さん歓喜。日本酒はどこだ。あ、魚以外も美味かったなあ、焼きそばなんか、三浦の地の野菜をたっぷり使ってましてね

イベントもほんと充実していて、マグロの解体ショーなんかはもちろん、魚市場の社員バンドとか(笑)

マンボウの重さあてクイズは、なんのヒントも無くて、非常にガチな感じ

目方の近い人24人に生マグロプレゼント!だったらしい。まさかとは思うけれど、この会場にいると、マグロ1本くれるんじゃないか、と思ってくるんですよ。いや、まさかとは思うけれど、それでも不思議じゃない魚バブルなのよ、会場全体が…。魚のさばきかた教室とか、何故かJAMSTECの展示があったり、あ、地の珍しい魚の展示と即売なんてのもいろいろ

魚に触ってみよう!みたいなプールがあって、幼女がナマコと戯れていたり…あ、いや、それはどうでもいいのですが。
このイベントは9回目の開催。1回目とか2回目だったら、張り切り過ぎて無理しちゃったのかなー、とも思うんだけれど、9回もやっていれば充分定着したイベントなのでしょう。今後も安定してこの水準で提供してくれるんじゃないかしらん。とにかく、イベント盛りだくさん、即売は安い、食いものはみんな美味い、そしてあんまり並ばないという、大変素晴らしいイベントなのでした。横浜あたりの方、来年は、是非