日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

熱海から真鶴、そして横浜

割合ふかふかのベッドで6時前に起床。ちょっと寒いなあ、と思ったが、窓を開けっ放しで寝ていたか。今日もよい天気。しばらく窓の外を眺めながらぼんやりしている。眼下の熱海駅から、発車メロディが聞こえてガタごとガタごとと東京行きの電車が発車していく。東京に向かう新幹線も発車していく。駅から聞こえる音以外は静かで、潮騒はここまでは聞こえない。このままここから、熱海の街と海を眺めていたい気分になってくる。老後は熱海でいいかもしれない。いや、いいかもしれないって、寿町かもしれないのでなんとも言えんが。というか、老後と言うほど長生きするつもりがあるのか、自分は
8時過ぎに出発

急な坂道駆け降りて。危ないから駆け降りるのは止しましょうね。熱海駅前に来てみれば、今日は5月1日、東海道線のホームにぞろぞろ降りてくる大量の観光客が見える。で、私は今日もマクドナルドで朝マック。朝のマクドナルドのけだるさは結構好きだ

ま、これは、マクドナルドの朝のけだるさ、であって、熱海の朝のけだるさ、ではない。熱海の朝のけだるさってのはさ、もうちょっと寂れた喫茶店かなんかで、昨夜はいっぱいやっちゃいましたね、寝起きにもやっちゃいましたね、みたいなカップルが、だるそうにぼんやり、不味いサンドイッチ食べてる、みたいなさ。うん。そういうの

そういうけだるさならこのまま秘宝館に行くところだけれど、なんだか、割と清々しい気分なので、秘宝館に行く気にはならず。自転車の後輪もあきらかにゆがんでいるし、今日は大人しく、早めに帰ることにしよう。運命の分かれ道。左には宗教関連施設しかない。現世に戻るため、右に

熱海から湯河原にかけては、平坦ではなく、アップダウンがあるものの、比較的走り易い。今日も良い天気で、海は輝いている


湯河原の街まで下り、神奈川県に。静岡よりも神奈川のほうが道路が貧弱な気がする…。湯河原の街に下りたところで、海側を走っていた熱海ビーチラインと合流し、今度は真鶴道路が右のほうに別れていく。どちらも自動車専用なので、自転車は通れない。真鶴道路には、かつては新道と旧道があり、新道は自転車通行不可、旧道は20円で自転車通行可、だった。そしてさらに山側に、昔からの道がある。2008年に真鶴道路の旧道が無料化され、国道135号線と言うことになっている。現在は、海側から、真鶴道路(自転車通行不可)、国道135号線、県道740号線ということに。
Blue-Periodさんは、真鶴駅→湯河原、及び、湯河原→根府川までは、県道740号線を使ったらしい。
横浜まで95.29km - Blue-Periodさんの日記
熱海へ - Blue-Periodさんの日記
というのも、根府川→真鶴駅の国道135号線が、自転車にはとても走りにくいからであるらしく。goldheadさんも、根府川→真鶴駅、真鶴駅→根府川で国道135号線を通り、怖い思いをしたようだ
迷走神奈川150km〜真鶴半島のよさに興奮していたら馬体に故障を発生したのこと〜 - 関内関外日記(跡地)
追記:真鶴道路あたりのこわかったこと - 関内関外日記(跡地)
で、私。結論から言うと、湯河原→真鶴駅は国道135号線でもあんまり怖くない。真鶴駅→湯河原は国道135号線が怖い。まあ、湯河原と真鶴駅の間はたいした距離ではないので、安全に行きたければ全部県道740号線通れ、って話だとは思うけれど…。とにかく真鶴駅までは、比較的快適に到着。国道135号線は元真鶴道路旧道なんだけれど、有料道路の風格はどこにもない。駅のすぐわきを通る一般道路

まだ時間に余裕があるので、真鶴半島を目指すとしよう。駅から商店街をちょっと下り、漁港の神社に少し寄って

半島の先のほうは、一方通行の荒れた道みたいになっている。舗装はちゃんとしてあって、車は通れるけど。そして木漏れ日がきらきらしている

先端、ケープ真鶴に到着


ああ、素敵なところだ。静かで…岬の先端にあるところにある、ありがちな勘違い系喫茶店がいろいろ台無しにしかねない勢いだったけれど

イオンド大学(笑)。真鶴の未来のためには、この喫茶店は燃やしたほうがいいね。まあとにかく、一瞬苦笑いしたくらいであとは気にならないくらい、真鶴の岬は素敵なところだ。



弁当を広げている家族連れや、品の良さそうな老夫婦などがそれなりの人数。釣り人もそれなり。海岸に座って、しばらく時を過ごす。またケープ真鶴に戻って



お土産屋を少し物色し、ベンチに座って、ぼんやり。適度な気温、そよ風、木陰のベンチに降り注ぐ木漏れ日、潮騒が聞こえ、人は少なく、ああ…なんて快適なんだろう。ここで昼寝したらさぞかし気持ち良いだろう。ビールなんかあってもいいかもしれない…。ちょっとうとうと。うん、いい時間を過ごした。次に訪れる時までにあの喫茶店はなんとかしておくように。厳命。
真鶴半島の稜線を走るほうの道を通って真鶴駅に戻り、さらに国道135号線を小田原に進む。ここからが、先達さんの言う通り、とても危ない…。ただでさえ狭いのに、白いラインはぼこぼこしていて、その上は走れない。白いラインの外側には側溝があるか、すぐに崖。だから白いラインの内側を走らないといけないんだけれど、中央分離帯にも突起物があるので、車は自転車すれすれを通りぬけていく。そして交通量はとても多い…。下りだからまだ良かったけれど、上りでは通りたくないわ、ここは


景色はよいけれど、ろくろく眺めている余裕がない。ひいひい言いながら、なんとか早川駅あたりまで。このへんで同じ方向に進んでいた自転車の人、箱根の峠で抜きつ抜かれつした人だったかも。かばんが一緒、着ているものが似ているだけかもしれないが…。ほいでまあ、根府川の駅を過ぎてからは割合走りやすくなって

国道1号線との分岐点、早川口の交差点の到着。ここからは安心して進める…

小田原駅前に出て、四川料理の店で坦々麺と杏仁豆腐で昼飯。本格的で美味しい店でございました。

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もうまっすぐ帰るだけですね…。帰りはなるべく、海を見ながら帰ろうか。国道1号線は本当に走り易い。あっとゆうまに国府津、二宮、そして大磯。途中、東京方面から来る大量のローディとすれ違う。これからどこに向かうんだろう、箱根か、熱海か。大磯の旧吉田茂邸のところで、太平洋岸自転車道に入る(小田原から向かってくると看板が無いので、わかりにくと思う)。自転車道の入口で、海を眺めて



向かい風の中を、ひたすら、東へ。大磯の漁港からは、国道134号線

国道134号線も、自転車には実に走り易くありがたい道ですね…。どんどん距離が稼げるね。風だけだね、敵は。あっとゆうまに平塚市、相模川を渡って茅ヶ崎市、もうここから先は、何度か通った道だ。再び海岸の自転車道に出ると、江の島が見えてきた。俺の家も近い

平塚茅ヶ崎藤沢鎌倉あたりって、チョイ悪じゃなくて、ゼン悪真っ黒みたいなオヤジがたくさんいるよね、立川八王子あたりとは、また違った方向性でさ…

けまらしい感じのカップルが増えてきて、女子のスカートの丈が短くなって、江の島。ここから先、鎌倉までの道は混雑していそうなので、先達さんの道をたどってみることにした
感傷と追憶の湘南モノレール紀行 - 関内関外日記(跡地)
しかし…はじめから片瀬山、それに続く鎌倉山、上ったり下ったりばかりではないか…。って、あたりまえか、そういう地形だからモノレール作ったんだもんな。でもさ、いきなりぬっと現われるモノレールは、面白かったよ

鎌倉山あたりは金持ちばっかりだな!みたいなところだったけど、だんだん、庶民的になるとともに道は平たんになっていく

で、大船駅着。あとは、笠間十字路を右折し、環状4号線から鎌倉街道に出て、坂を上って環状3号線に出て、サイクルベースあさひの港南台店へ。連休中で目の回るような忙しさのようだったけれど、とにかく自転車を見せて、ああこれは交換するしかありませんね、そうですか。取り寄せますので時間をいただきます、そうですよね。というわけで、少なくとも連休明けまでは入院と言うことになった。お疲れさまでした。
あとは、バスで洋光台に出て、京浜東北線で桜木町に戻って帰宅、ちょっと実家に晩飯をたかりに行きましたとさ。うん、やっぱり、泊まりになると途端に行動範囲が広がるね。疲れたけど、また行きたいな。

本日の走行距離は77kmでした


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