日毎に敵と懶惰に戦う

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指宿へ

zaikabou2005-09-18

鹿児島中央から指宿まで乗車した「なのはな」号。もちろんディーゼル

一路指宿へ

7時過ぎに律儀に起床。しばらくだゆんだゆんとしてから、チェックアウト。荷物が重いのでタクシーに乗ってしまった。鹿児島市内は道が整備されていて、車は走りやすそうだ。街路樹に南国らしい木がたくさんあって、なかなか暖かくて住みやすそうなところではあったが、内面がどうなっているのかは知る由も無い。
鹿児島中央駅に着。新幹線が開業してすっかり綺麗になって…というか、以前がどうなっていたかは知らないのだが、とにかく綺麗で立派で、ま、無個性な駅である。山形も秋田も新幹線が開業するとみんなそうだ。
朝ご飯を食べましょう、ということになり、駅のなかの「米米麦麦」という店で朝からカツ丼。朝からはさすがに重いけど、まあ美味いことは美味い。若干堅いけど。
指宿行きの普通列車を待つ間、やはり新幹線が見たいので、連れに「ちょと待っててね」と飴をしゃぶらせて(というのは嘘だが…)入場券を買って新幹線ホーム。
九州新幹線を眺めた。大いに満足。
9時26分の「なのはな」に乗って、のんびりと指宿に向った。指宿の駅に10時18分に着。南国らしいのどかな駅であった。駅の観光案内ジョで地図を貰い、取り合えずタクシーに乗って本日のお宿「白水館」に向う。着いて、荷物を預けたのはしかし時間が早過ぎる。まったくもって計画性の無い旅行である。それはそれで良し。なんだかよくわからんが。
再びタクシーに乗って指宿名物「砂むし会館」へ。海岸で砂むしにしてもらう。一人900円也を払って浴衣を受け取り、下着を着ずに浴衣1枚になって海岸へ降りる(みなさーん、砂むし風呂に入っている女性は、下着を着ていませんよー)。この道何十年、というおばちゃんが桝の中の砂を整備していて、さながらバンカーの整備かと言う感じ。桝はいくつもあって、順番に熱湯で消毒しながら使うらしい。おばちゃんに「はいはい、腰掛けてね」と促され、腰を下ろして寝転がると、慣れた手つきでスコップでどんどん砂をかけてくれる。お、重い…。暑さはそれほどでもないが、しかし尻のあたりが暑い。すっかり砂がかかると、心臓の鼓動がどくどく、どくどくと体中に伝わってくる。暑いが、重いが、しかし、これは心地よい…。
10分くらいで上がる。精一杯汗をかいて、すっかり気持ち良くなり、しかし連れがふらふらになって、しばらく海と砂埋めになる人を眺めながら休憩。おじいちゃんが、「座って下さいね」と言われて正座していた。
砂が着いたまま、上がって、砂を落として温泉につかって上がる。風呂上りの生ビールが美味かった。そのまま、街をぶらぶら歩いて、駅まで散歩した。スナックがかなりあったりして一応「歓楽街」しているのだが、どうにも淋しい。寂びれている。駅前の商店街も人気が全く無い。連休中でそれぞれの宿は満員なのだろうが、温泉街をそぞろ歩く、という風情のところではないようであった。駅まであるいて、再びタクシーに乗って宿に向い、2時前に部屋に通される。

海に面した部屋で、眺めが素敵。それから、馬鹿馬鹿しいほど広い風呂に入ったり、「岩盤浴」で汗を流したり−解説してくれた宿のおじさんが、方言がきつくてなにを言っているのか半分くらい理解できなかったのだが−、広い庭を散歩したり。

それにしても広い旅館である。客室数が200もあるらしい。韓国ののむひょんたんと小泉さんが会談したときの写真も館内に飾られており、小泉さんが砂むし風呂で砂を掛けられている写真が大いに面白かった。
夕飯もまた美味しく…。「森伊蔵が飲める宿」ということで、森伊蔵のストレートが840円。三年古酒も1260円ということだったけど、こっちは止めておいて普通の森伊蔵にしておいた。初めて飲んだが、なるほど、芋の味がしっかりするのにしつこくなくてすっきりしていて、確かに美味い。ま、一升瓶で三万も出すほどのものか、とは思うけど。
夕食後、庭に出ると、満月が恐ろしいほど綺麗だった。