携帯電話の高額請求って電話会社の不法行為じゃまいか?

「iphoneを使用して、20万ぐらいの請求が来ました。」
http://q.hatena.ne.jp/1226022967

さすがはてな、「アホなお前が悪い」という論調が多いけど、本当にそれで良いのか?

携帯の高額請求が問題になるのは、購入者が、契約した時点ではそこまで高額のお金を支払うことになるとは思わずにそのサービスを購入しているからに他ならない。つまり、自分が受けるサービスと、その対価として支払うと認識している金額に間に大きなギャップがあるわけだ。

電話会社の言い分では「認識が甘い」ということになるのだが、これは民法で言うところの「錯誤」には当たらないのだろうか?
(→ http://ja.wikipedia.org/wiki/錯誤)

現行ではこれは「錯誤」ではないとして運用されているわけだが、たとえば金融商品なんかではこのあたり、ちゃんと売り手が説明責任を果たしていなければ下手すれば詐欺ということにすらなるように、買い手保護側にバランスを取って運用がされるようになってきている。

これは当然だろう。ただでさえ買い手に比べりゃ売り手はプロ、情報量といい体制といい、圧倒的に強大なわけだ。その上さらに、少なからぬ人たちが、こういう「甘い」認識を抱いてしまっているとなれば、これは誰もがはまる落とし穴として取り扱っておく、というのが筋。

携帯電話の場合、単純に法整備、社会的なコンセンサス醸造が追いついていないだけの話で、理屈からいえばこれも埋めていかなくてはならない種類の落とし穴なんだと思うよ。