Wii版ユーザーも満足の出来、手軽な室内フィットネス〜「Wii Fit U」ファーストインプレッション

体感要素のWiiSportsで爆発的なスタートを果たしたWii。そのWiiがさらなるステップアップを果たしたのが、世界的に爆発的なヒットとなったWiiFitです。

Wii本体 (シロ) Wiiリモコンプラス2個、Wiiスポーツリゾート同梱【メーカー生産終了】 Wiiフィット (「バランスWiiボード」同梱) Wiiフィット プラス (バランスWiiボードセット) (シロ)

バランスボードとリモコンを使い、自宅に居ながら楽しんでフィットネスを行うことができるということで、健康ブームにものって世界的なヒットとなりました。

自分も、WiiFitは非常に愛用していて、特に発売半年で約15kgぐらい体重を減らすことができて感動したものです。

「Wii Fitを通じたダイエット」成果レポート 〜 発売から半年で体重約15kg減を達成 - わぱのつれづれ日記

その後WiiFitPlusが登場したのですが、個人的にはこちらはあまり。トレーニングとかは増えているのですが、メニューとかを組める様になった反面、各トレーニングが終わった後の「おすすめ」がなくなってしまったため、普段あまりやらないトレーニングをやる機会が激減、そのまま飽きて途中から体重だけ測るように。さらにその体重測る頻度も落ちてしまいましたね。ただ、その後も時々体重が増えてきたときに度々体重はかったり腹筋ぐらいはやったりと、自身の身体管理には利用していました。ちょうど今年も9月からダイエットを始めており、WiiFitは毎日利用していました。

そして、そのWiiFitの後継ソフトとしてWiiUで用意されていたのがWiiFitU。てっきりロンチ近辺に間に合わせてくるのかと思いきや、ずいぶんと時間がかかってしまいましたね。

WiiU Fit U Direct配信〜WiiFitUは10/31配信、2500円のフィットメーターで永続利用可能 - わぱのつれづれ日記

配信の仕方がずいぶん変わっていて、パッケージソフトをいきなり売るのではなく、まずWiiU本体を持っている人に製品版と同様のソフトを配信。初回プレイから1ヶ月は無料、さらに追加でフィットメーターという活動量計を購入すれば永続利用可能という形になっています。

この販売形式を決めたのは岩田社長のようですね。

2013年10月31日(木) 第2四半期決算説明会 任天堂株式会社 社長 岩田聡

現状のWiiUではいきなりパッケージ発売しても厳しいと見て、まずは既存のWiiFitユーザーのアップグレードを期待したいということからの取り組みのようです。もっとも、マリオUとニンテンドーランド付きのお得なセットにさらにフィットメーター付けて3.5万というお得なセットも出しているので、WiiU販売促進も兼ねているでしょうけど。

自分も配信開始前からフィットメーターはAmazonで注文済み、発売にWiiFitPlusからデータを引き継いでフィットメーターも登録し、完全な形でプレイしています。前置きが長くなってしまいましたが、金土日と三日プレイしてみた感想を紹介してみたいと思います。

Wii版のデータの引き継ぎ〜全体引越しでなく単体でも可能、手順は若干複雑

まずはWiiFitUを始める前に、前作からのデータの引き継ぎ。ずっと継続プレイしていた自分としてはこれがなにより大事ですからね。このデータ引継ぎの手順については、WiiFitUの公式ページで詳しく解説がされています。

前作をお持ちの方へ | Wii Fit U

引き継ぎ方としてはWii全体をWiiUに引っ越す形と、WiiFitUのデータだけコピーする形。全体を引っ越す方も結構面倒くさいですが、すでに引越し済みの人は特に何もせずともデータ引継ぎできています。自分はWiiUのWii機能がいまいちだったのと、一端引っ越すとWii側のデータが使えなくなってしまうのがいやで引越ししないでいたので、後者のSDカードを用いたデータコピーをためしました。ちなみに、この手順はWiiから別のWiiにデータ移行するときと一緒ですね。

新しいwiiが到着 古いWiiから新しいWiiにゲームデータをコピーして続きをする | わたしのブログ by bonbonbon? - 楽天ブログ

自分は事前に調べて一度同じ手順をためしていたので、再度データコピーするだけでした。上記手続きで分かりづらいのは「一度WiiUのWiiメニュー内でWiiFit/Plusを起動し、さらにデータを削除する」というところでしょう。どうも本体に、セーブデータとは別に起動したゲーム情報を記録しているみたいで、このデータがないといきなりSDカードからコピーしようとしても出来ないんですよね。ちなみに、Wii→Wiiの段階だとSDカードコピーではMiiの引継ぎが出来ませんでしたが、WiiFitUはMiiはアカウントの方のMiiが使われるので問題なかったです。

なお、現状このデータ引継ぎについて、ゲームプレイ不可になる深刻な不具合が発生しているそうです。

任天堂株式会社 | Wii U専用ソフト『Wii Fit U』:『Wii Fit』『Wii Fit™ Plus』からデータを引き継ぐ際にゲームが進められなくなる症状について

WiiFit上で複数データを作り、その一つを削除したことがある、さらにMiiもWiiUに引き継いでいる状態だと、ゲームが進められなくなるようです。WiiではMiiがアカウント的な特殊な意味を持っていて、セーブデータもMiiと関連付けられたりしていましたので、この「複数作成&いずれか削除」という状況でMiiとWiiFitのセーブデータに特殊な状況が生まれていたのかもしれません。その状況で誤動作するということは、単純にテストケース不足ですね。後で対策パッチは配信されるようですが、現状の対策としては「問題のMiiを削除する」というもの。苦労して作ったはずのMiiを消せ、という対処法はあんまりな感じですので、とても残念です。(一端3DSにMiiを移動、WiiUで削除してから3DSから戻す、とかやればもしかしたら見た目同じのMiiは使えるかもですが。)

初回起動・からだ測定

さて、次はWiiFitUのダウンロード。結構時間がかかりますね。自分の場合はダウンロードで50分、インストールで20分程度かかりました。後でサイズを確認したところ2425MB。通信環境もありますが、本体の空き容量にも注意が必要ですね。

初回起動時、バランスボードの有無が確認されます。持ってないと先にすすめません。次に時刻合わせ。ここも違っていると一端WiiUメニューまで戻されて鬱陶しいです。ちなみに自分は結構ずれてました。NTP使って自動同期とかしてくれればいいんですけどね、WiiUも。

その後個人データの作成となりますが、Wii版のデータがコピーされていればデータ引継ぎのメニューが表示されます。自分は「データを引き継ぐ」を選択。ここで自分のデータを選びコンバートします。そしてウィーボが登場し「問題なく引き継げました」とコメントされて一安心。その後WiiFitUの各種新機能が紹介されます。

ここで最初のからだ測定に。自分はここで初めてバランスボードの登録をしました。ホームボタン経由の登録がすっかり忘れていて、ちょっと手間取りましたね。今回のからだ測定ではGamePadを持ち、さらに顔の撮影も行うことが可能。顔の撮影をしておくと、7枚以上たまったときに顔の変遷が見れるようになります。データは3ヶ月分保存。それより古いデータは月初めのものだけ残され、最大5年間分ためられるとのこと。これは、顔の経年変化を見ると楽しい、というネタをとりこんだものでしょうね。

自分の写真を取り込むことに抵抗がある人は機能をオフにすることも出来ます。自分はとりあえず撮影してみていますが。一応WiiFitは個人データの閲覧にパスワードも掛けられますので。体重などの表示の後、バランス年齢測定。今回はGamePadも使った測定が入っているので、なんか難しいというか戸惑いますね。最初に数枚説明が出るだけなので。

なお、今回はWiiFitPlusであった簡易計測はない模様。からだ計測の際の冒頭のウィーボのコメントがメニュー画面で別出しになり、「!」がついて好きなときに見る形になってることなどで、あまり差がなくなったのが理由ですかね。それでも、服を選ぶところ、重心移動を見せられるところなどはかんたん計測愛用してた自分的には鬱陶しいところもあります。今後のアップデートでかんたん計測復活に期待したいです。 P.S. 「かんたん計測」は最初の「みんなの広場」のところの右下に有りました。Wii版と一緒でしたが見落としてました。ウィーボに教えてもらって把握。失礼しました。

今回のWiiFitUの特徴としてGamePadだけの表示でプレイ可能というのがありますが、からだ測定についてはその恩恵が十分あずかれるところですね。

メニュー・データ表示〜縮尺と表示データに難、ジャイロ誤爆も

続いてメニューからグラフの表示について。メニュー画面ではグラフやフィットメーターの記録などを見ることが出来ます。WiiFitにおいて、グラフデータは非常に重要な役割を果たしているのですが、今回はちょっとWii版とは見え方が変わっています。

Wiiでは縮尺を変えてもデータ自体は細かいところまでみえていたのですが、今回データの尺度を1年単位にすると表示が変わります。一月に一つのデータだけ表示する形に。また、月単位で表示されるのは直近1年間だけで、その前の年はなんと年に一個だけ。これではなんのためのグラフ表示なのかわかりません。1ヶ月単位での表示ではちゃんと2年前のデータとかもただしくみえているので、あくまで表示上だけの問題だと思います。また、部分的に少しだけ途中1ヶ月単位のデータも出ているところがあり、完全に「年に1つ」という訳でもない模様。どっちかというとバグな印象すら有ります。

現状の1年毎表示では、正直これまでのデータを俯瞰する意味では使い物にならないので、せめて月単位で表示できるようにして欲しいです。5年も続けている人は少ないのかもしれませんが、そこがWiiFitの大事な点なわけですから。あと、縮尺もちょっと見づらいです。一ヶ月単位とかでも、もうちょっと引いた縮尺で見せて欲しい。この辺の尺度と表示データのバランスが悪い感じがしました。

またそろそろ「データのエクスポート機能」も用意して欲しいです。体重のデータだけでもCSVなりに出力出来れば、Exelとかでグラフ化もしやすいので。万が一の時のバックアップのためにも、計測データをSDカードに書き出す機能を切に願います。

その他メニューとしては、ジャイロセンサーを使った要素も含まれています。GamePadをある程度大きく傾けるとジャイロモードが発動。GamePadで眺め回すような動作でメニューを見たり出来ます。ただ、問題なのはこのジャイロ初動のON/OFFがないこと、発動すると視点が左右だけでなく上下にも移動するようになって見づらいことにあります。一応GamePadを上に向けて水平にすれば元にもどるのですが、椅子に深く腰掛け背もたれに持たれてデータ見ているときに誤爆されるのは非常にイライラしました。こういったギミックなんて、一度試したら十分な要素なのに、なんでデフォルトでONになってますかねぇ。しかも現状OFFに出来ないという。個人的にはこのWiiFitUで一番の欠陥点だと感じました。今後のアップデートでON/OFF設定追加を希望します。

フィットメーターの登録・利用〜実生活の活動をWiiFitUにリンク

つづいてはトレーニングの前に、WiiUの目玉であるフィットメーターについて。こちらは2500円で購入可能な活動量計で、これの購入でWiiFitUキャンペーン版が永続利用可能となります。

なお、説明書10の記載によると、キャンペーン版データは製品版には引き継げない模様。WiiU買い替えの時とかどうなるのかちょっと心配なところではあります。あと、キャンペーン終了後に製品版を買ってもデータを引き継げないということなので、2月までにフィットメーターを買う必要がありますね、データ引き継ぎたいなら。(というかそれが狙いか)

フィットメーター自体は、そのままではまず使うことも出来ません。最初にWiiFitUとのペアリングが必要。単体でも万歩計的に遊べるのでは、と思っている人は注意が必要です。WiiFitUなしではフィットメーターは機能しません。マニュアル見てもこの点が分かりづらかったのはちょっと問題とは思いました。(製品紹介とかには書いてあるんですけどね。店舗で店員が説明する必要はあるでしょう。)

メニューのフィットメーターアイコンをタッチすると登録メニューが。ここでフィットメーターをGamePadの上部にある赤外線通信口に近づけて通信します。今時赤外線かよ、という感じですね。しかも、この反応が血行シビア。テレビのリモコンの感覚で多少ずれても反応するかと思いきや、結構しっかり合わせないと受信してくれません。自分のは黒のGamePadなので、赤外線受光口も分かりづらく、最初はよく失敗してしまいました。特に最初のペアリングの時が結構長めに通信しなければいけないので、しっかり赤外線受信のところを確認しておく必要があります。BluetoothならWiiリモコンと同じ通信形式ですしもう少し手軽だと思うんですけどね。それこそ、腰につけたまま通信とかも出来るはずで。似たような製品のfitbitとかはそうなってますし。(こっちはさらに通信も全自動で、ボタン押す必要もありません。)

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まあ、fitbitは高度計の付いてないzipの方でも4700円、高度計付くと8400円とかなので、2500円で液晶でいろいろ表示できるフィットメーターではBT搭載は難しかったのかもしれませんが。

個人的には、この液晶が付いてるせいで思った以上に大きく、かさばる印象もします。前のDSでの生活リズム計は液晶なしでコンパクトだったため財布に入れて持ち歩けたのですが、今回は腰につけてもちょっと目立つ感じなのが難点か。できれば2月発売予定の、目立ちにくい黒の方が欲しかったところです。

代わりに、何もしなくても消費するカロリーも含めて計測してくれるので、ちょっとしたときに液晶でデータを確認するのが楽しくもありますけどね。昔、自分はポケットピカチュウを買ってしばらく使っていたので、懐かしい感じもしました。(ポケットピカチュウは半年ほどでどこかで落として紛失してしまったので、これも注意は必要ですが。WiiFitUにデータ転送できるので、最悪買い直せば済むのはいいですけど。)

測定するデータは高度と歩数。温度も測ってくれますが、これは薄手の服の時に身体に付けてるとどうも体温に引っ張られて高めに出る感じ。特にWiiFitUの方にも温度は表示されないので、いまいち存在価値の薄いデータかも。高度については、WiiFitUと通信したところが基準点で0mとなるので、高台に住んでたりするとマイナス表示が出まくったりします。自宅と勤務先の高低差を比べることが出来たりするのはある意味ではおもしろいですが、分かりづらいといえば分かりづらいとも。

その他、自分は最近フィットネスジムにもたまに行っているのですが、ためしにフィットメーターをつけて運動してみました。スタジオレッスン的なものでは、結構しっかり身体の動きを計測してくれてカロリー換算してくれますね。ただ、どの程度正確かはわかりませんが。あと止まってやるマシン使った筋トレとかは当然換算してくれず。この辺は手動でWiiFitUに記録を追加する必要があるようです。ランニングなんかはしっかり計測してくれるので、外でのランニングをWiiFitUに反映させるのが楽になったのはいいですね。リアルとバーチャルがよりリニアにつながった感じがします。

なお、このフィットメーターを使った遊びとして、世界各地の名所やマラソンコースを蓄えた距離・高さのデータで走破するモードが付いています。生活リズムのときにもあった要素ですが、あっちが意味不明な要素が多かったのにたいして、こっちは普通に観光情報などと絡めてるのがいいですね。ただ、絵とかがあまりに簡略的すぎるので、ここはストリートビューとかにリンクを貼るなど、もうちょっと工夫が欲しいところでもあります。

P.S.
書き忘れていましたが、もう一点現状気になるのが「日付が変わる日」を3時にしていたとき、AM12時移行のフィットメーターのデータをその日のうちに参照できないこと。自分は12時移行にランニングとかに出ることがあるのですが、そのデータを転送してもグラフで見ることができません。高さや距離のデータは反映されてるし、翌日になればデータは見えるんですけど、この辺は日付が変わる時間にちゃんとグラフも連動しておいて欲しいですね。正直バグのように思います。

トレーニング〜GamePadによりプレイ場所融通可能、プレイ後おすすめ機能も復活

さて、つづいてようやくトレーニングについて。こちらはWiiFit・Plusからの延長となっていますね。新規追加はあまり多くなく、ヨガなどは0。主にバランスゲームと新ジャンルダンスが目新しい感じでしょうか。まずダンスについてですが、これは自分も認識が甘かったのですがなんとWiiモーションプラスが2つ必要。自分はWiiSportsリゾートで付いてきた一つしか持っていなかったので、慌ててネットで購入。土曜日にはAmazonでもあったのですが、日曜日には品切れで定価1500円以上のものばかり。

その後調べてヨドバシカメラでかろうじて1320円で売っていたので購入しました。送料無料で当日配達というのがありがたいですね。

ヨドバシ.com - 任天堂 Nintendo Wii モーションプラス シロ RVL-A-GL1 [Wii用]【無料配達】

なお、今だとすでにヨドバシも品切れ、かなりネット上では品薄のようです。定価1500円以上の値段で買うなら、すなおに今のモーションプラス内蔵のWiiリモコンプラスを買ったほうがいいでしょうね。逆にモーションプラスを探している方は定価以下で売ってるものを見つけたら逃さないようにした方がいいかも。任天堂も今はWiiリモコンプラスが主体でしょうし。

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さてダンスについてですが、種類としては8種類。自分ははじめてのダンスとヒップホップをやってみました。「はじめてのダンス」の方はチュートリアル的な感じで、シンプルな感じですね。バランスボードでの足ふみとモーションプラスでの手の認識だけ。手の認識も、「別にモーションプラスいらないんじゃない?」と思うところも。ヒップホップも初級はさほど難しくないのですが、上級は前や横に足を踏み出すところがあり、また合間の動きでの屈伸もあるので結構ハードな動きに。終わった後は全身汗だくになってしまいました。ちなみに、それぞれ「解説」「実践」というメニューになります。解説の方では繰り返しアドバイスが入りながら動作を覚える形。実践の方はそれを使って通して動き続ける感じですね。

その他の新要素としては、バランスゲームでのウェイターや足踏み水鉄砲など。ウェイターはGamePadをお盆に見立て、スイーツを会場の客に配るというもの。これはなかなか難しいですね。GamePadを向けた方向に足踏みで進むのですが、その振動などで上に載っているものがグラグラ揺れる。うまくしないと倒れたり転げ落ちたりします。バランスを保ちながら足踏みもしないといけないのがなかなか難しいです。ゲーム的なやりがいはあるとも言えますが。足踏み水鉄砲は画面をテレビに向けて水を向かってくるMiiにかけて倒していく形。水はバランスボードに足を載せていると発射するというのが今までにないところ。さらに、勢い良く踏むと強く水がでて硬い敵も一撃で倒せるというもの。ただ、これは熱中すると結構ドンと踏んでしまって近所迷惑になりそう注意です。

さて、それ以外にGamePadを使ったプレイですが、基本的にどれもGamePadだけでもプレイ出来ます。ただ、GamePadを床においたり、スタンドを使って立てたり、いろいろ工夫が必要なところも。バランスボードに立って床に置いたGamePadを見下ろすような操作だと、さすがに画面が小さすぎて見づらいところも有ります。とはいえ、狭い空間でTVを見ながらプレイする場所をなかなか確保出来ない場合でも、なんとか工夫すればGamePadで遊べるようになるところはあり、遊べる場所の幅は大きく広がったと思いますね。プレミアムセットについていたスタンドがようやく役立ったというか。

またこれまでのトレーニングでも、ミラーモードというものが選べたりします。自分の姿をカメラで写して、画面半分右側に表示、みたいな。動きがただしいか、トレーナーと比較しやすくなるのはいいですね。(自分の無様な動きを眺め続けるのが嫌な人は逆効果でしょうがw。)

あと、個人的に非常に大きいなと感じたのは、レッスン後の「おすすめメニュー」の復活。初代WiiFitの時はヨガや筋トレをした際に併せて行うといいトレーニングが紹介されており、これを選ぶことで毎日いろいろなメニューを遊ぶことが出来ました。ただ、Plusになったときにセットメニューを組めるようになったせいか、このトレーニング後のおすすめがなくなってしまったんですよね。このため、初代の時のように「WiiFitまかせでなんとなくいろいろプレイする」というのがやりにくくなり、結局腹筋などいくつか決まったものだけやるようになって、飽きが来てしまった経緯があるので。できればおすすめのところにもプレイ回数も表示してくれると、よりやってないメニューを選びやすく鳴るんですが、それでも2つ毎回表示してくれるだけありがたいです。上級モードプレイとかも楽ですし。

みんなのジム〜Miiverseとの連携

それ以外のWiiFitU独自要素としては、Miiverseと連動した「みんなのジム」機能があります。こちらを有効にすると、予め任天堂が用意している「毎日コツコツ続けるジム」とか「体重が気になる人のジム」とかのグループに参加可能。さらにここからコードを入力することで特定の人とのコミュニティに参加も出来ます。個別コミュニティ探索機能はない模様。あっても良かった気がしますけどね。「だれでも参加OK」みたいな形で。今だとMiiverseにみなコードを紹介してますが、コード入れるの面倒ですし、赤の他人のコードならマッチングと変わらないわけですし。

ジムに参加するとメニュー画面にMiiがたくさん表示され、参加している人のトレーニング傾向や発言などを見ることができます。ランキングについても反映されるといいのですが、こっちはどうも反映されてない模様。なお、このメニューに表示されるMiiですが、画面の外側にも結構キャラがいるのですが、ジャイロ機能でないとそちらは見れません。右アナログスティックが遊んでるんですから、これで視点切り替えできるようにすればいいだけなんですけどねぇ。どうもジャイロの呪縛に囚われている感じがします。不便になるギミックはいらないんですけど。

あと、Miiverseの投稿として、デフォルトでは進捗更新も全部投稿されてしまう模様。いわゆるTwitter連動自動投稿みたいな感じで、これだと自分のタイムラインが崩されてしまって嫌がっている人がMiiverse見ても多いようです。いちおう、Miiverse側の設定で「ソフトの自動投稿は公開しない」みたいな設定があるのですが、フォローしている人には結局見えてしまうようなので、そもそもWiiFitUから自動投稿しない、といった設定も追加して欲しいところですね。

まとめ〜これまでWiiFitを愛用していた人には満足の出来、いくつか改善に期待

以上、長くなってしまいましたが3日ほどWiiFitUおよびフィットメーターを試してみた感想です。いくつか気になる点は有りますが、基本的にはWii版から各種GamePadを通じて便利にプレイ出来るようになり、新要素も加わって楽しめる感じですね。フィットメーターを通じてリアルの方での消費カロリーをWiiFitUと連携できるようにもなりましたし、Miiverseを通じた皆が盛り上がっている感も味わえるのでモチベーションにもつながるでしょう。リアルで長時間歩いたり、高低差きついところを歩くこともちょっと楽しくなってきますね。

気になる点としては個人的にはまずグラフの1年表示の不自然さの改善、そしてジャイロでのメニュー移動ON/OFF搭載。これはかなり重要なので早めの改善を期待したいです。データのCSVエクスポートもできれば。Miiverse関連での自動投稿OFFも要望は大きいですね。Wiiの時と違って、ソフトの更新ができるだけに、2月のパッケージ版発売前にこの手の「粗」は改善しておいてほしいです。(ちなみに、今回のWiiFitUの開発はガンバリオンなんですよね。任天堂内製ではないという。発売が遅れたのはそのせいなのか、そもそも内製できないほど任天堂のリソースが厳しいのか。)

ともかく、WiiFit持ちで楽しんでプレイしていた人にはWiiFitUはおすすめだと思います。WiiFitUだけ興味あるならWiiFitUのパッケージがお得でしょうか。現状まだソフトが十分でないので、3.5万という出費が許容できるかどうか、というところはあると思いますが、WiiUを選ぶ上での一つの大きなタイトルであるのはたしかかなと思います。1/31までならフィットメーターの2500円でWiiFitUが永続利用出来るのも大きいですね。

ともかく、長年WiiFitを続けている自分としては、今後の更新も期待しつつ日々無理ない範囲で楽しんでプレイしていきたいと思います。