各種据置ゲーム機の年間電気代の違い

先にWiiについて、年間の推定電気代を上げました、他の機種についても同様に算出し、1時間あたりのプレイ時間における、年間電気代の違いを比較してみたいと思います。


○Xbox360およびPS2について
まず、Xbox360とPS2については、実際に実行電力を調べた例があります。
Xbox 360の消費電力と騒音を調べる - 笠原一輝のユビキタス情報局
Xbox360はゲーム動作時で約160W程度、PS2はSCH-3000と旧型ですが、動作時は33W程度と言うことのようです。
ちなみに、薄型PS2が45Wらしいですね。(SCPH-70000))


○PS3について
難しいのはPS3。以下のページでは500Wと言われていますが、さすがにそこまではない気もします。
大前研一のIT時評―PS3発売延期の真相 - 夕刊フジBLOG
PS3の場合、電力を多く要するものとしてはCellとRSXでしょう。Cellについては以下のページに情報があります。
後藤弘茂のWeekly海外ニュース
消費電力
ここでは3GHzのSPEで約2W。またリーク電流が約1.7W程度あるようです。PS3のCellはSPEが7個有効とあったので(2+1.7)x7=25.9。PPEも8W程度はかかるようですから、計34W程度はかかるという感じでしょうか。
一方、RSXについて。これはGeForce7800GTXと似たような仕様、という情報があります。
NVIDIA社のGeForce 7800 GTX - 2005年07月のニュース
消費電力は、以下のサイトによれ最大120W程度となっています。
PINUPS - 上田新聞 blog版: GeForce 7800 GTX 512が発表 (GeForce 7800 GTX 512 リンク集)
こうなると、CellとRSXだけで約154W。これだけでXbox360全体の電力と同レベルとなっています。実際にはメモリ、マザーボード、HDD、BDドライブの動作にも電力がかかるわけで、トータルで考えると200Wを超えてきそうな感じがします。とりあえず、細かな数値はもう少し情報が出てこないとわからないので、ここでは200Wとしておきます。


○待機電力について
あと、Wii以外の各機種にも待機電力というのが存在します。PS2については、2000年の調査で4Wという結果が報告されています。
待機電力
それ以外の機種については満足なデータがありません。ただ、Wiiがスタンバイ時に無線LANやデータ処理を行って5W程度ということなので、Wii以外は一律3W程度として算出しています。


○年間代金推定結果
以上の推定から、各機種ごとの推定電力、および一日のプレイ時間にあわせて1年間にかかる電気代を表に記します。

上記表をグラフ化したものが以下のもの。

※なお、表にはPS3の夕刊フジ予想をおまけで入れてますが、グラフの方は入れるとあまりに高すぎて他の比較がわかりにくいのでのぞいています。


こうしてみると、一日あたりのプレイ時間の長い人ほど、WiiとPS3やXbox360との電気代の差が大きくなっていることがわかります。Xbox360やPS3の方が対象がコアゲーマーだけに、プレイ時間も長いと予想されますから、実際に年間7000円ぐらいは差がついてきそうですね。このあたりのランニングコストも、ゲーム機購入の際の一つの検討材料になるかもしれません。