板場広し/汁嬢

汁嬢 (真激COMICS)

汁嬢 (真激COMICS)

  • (読了日12/5)絵柄&魅力:★★★★★、設定&話:★★★★☆、愛&エロス:★★★★★、総評&次巻期待度:★★★★★

 雑誌で連載完了したばかりの「暁月夜(あかときつくよ)」を含む最新刊です。全5話構成のこのシリーズですが、山奥の分校に合宿にやってきた映画部のメンバーが嵐に巻き込まれるパニックストーリーになってます。
 メンバーは引率の三池先生(巨乳)を含む男女混合の6人。その内の4人は一方通行の片想いの関係で、吉川(♂)→菅谷ゆみ(♀)→島田(♂)→篠崎ひとみ(♀)。ひとみは島田をお友達程度の好感は持ってる様子。クサいチン◯好きの三池先生から性奴隷扱いの中山(ブサメン技術担当♂)との激しい性交を見せた1話めの後、土砂崩れが発生し、6人は分校に閉じ込まれてしまう。この状況をチャンスと考え、強引なキスの後、本気で告白した吉川だが菅谷から拒否されるままに処女を奪ってしまう。一方、孤立する状況と準備不足を責められ不安に揺らぐ三池先生は、食料を隠し持つ中山からこれまでの暴力などを責められ奉仕を強要される。そこに強姦という行為を冒してしまった吉川は落ち着かないまま中山らと遭遇し合流3P。嵐の中、混迷を極めていく...。
 なんといっても菅谷ゆみが可哀そうというか、この後島田の初めてを逆姦するのですが、篠崎が現れた途端全く見向きもされず離れていってしまう島田には失望。まあ私も篠崎キャラのほうがストライクですから気持ちはわかるんですが、周囲で3P,2Pが展開されてる中でひとり残されて陰部を慰める菅谷の寂しげなことといったら…*1。男女6人いて、こんな扱い受けた女性は初めて見ましたよ、エロマンガで。しかも、さあ、これからどうなるんだと思ってラストページをめくってみたら、ブサ男 中山の一言に『えぇぇっ〜(私を含めた中山以外の心の叫び)』。『おまえが言うか、そんなセリフを』みたいな。また、板場氏にしてはストーリーに押されてややエロシーンが少なめだし、あの展開ならもっと鬼畜にいきそうなところが控えめになってた気がします。カバー下に「次こそ」とか「いろいろありました」と書かれていますがこれはブログに書かれてた件でしょうかね。精神的にきつい時にはひどい話は書けないといいますからその辺の影響が出たのでしょうか。
 その他収録は以下の通り。

    • 「平均以下」前後編: 一途な恋愛物語*2。どう見ても可愛いのに本人が自分を『暗いし、可愛いくない』というだけでなくクラスメイトの女子からもそう言われてるのが違和感あり。
    • 「汁嬢」:水泳の女先生が引き抜かれるのを阻止しようとエッチな写真をとって脅迫。ちょっと内容がタイトルに合わない感じ。確かに5Pで汁噴き出しまくりなんですけど…。
    • 「おれのセンパイ」:才色兼備の生徒会長 木ノ塚先輩(♀)の痴態。エロは満足ですがなぜこんな冴えない感じの男が…。決め手は、ち◯◯ですか?
    • 「好きな女の部屋」:好きな家庭教師とただの幼馴染との反応の違いが印象的。最後のセリフはちょっと解釈に悩みました。

 少しマイナス評価もありましたが、帯裏に書かれた「実用主義を貫く」の文字には偽りなし。

*1:絵はそれほどじゃないので私の思い入れでそう見えるだけですが

*2:ただし一途なのは男のほう