春の風

先週末は、大親友*1に会ってお酒を飲んだりしました。


彼女には、好きな人ができた模様。


職場の人で、ちょっとした出来事がきっかけで話すようになったらしい。
彼女は結構積極的に相手に好意を感じさせるような行動をしているっぽくて、向こうもそれには気づいていて、仕事上で「さり気ない優しさ」を見せてくれることが増えてもう毎日がバラ色らしい。
いやーんもうそれって一番いい時期だよね。自分が好きで相手も好き・・・っぽくて、でもそれをハッキリ告白もしてなければ、相手のことすらまだよくわかんなくて、周りの視線なんかも気になっちゃって・・・とか、ワタシも一緒に随分盛り上がっちゃって。
なんか彼は職場でも結構女性陣に好かれてる人みたいで、ふたりの微妙な関係を知ってる他の女性からの視線が痛い、と言いながら、完全にその瞳は喜びに満ちてキラキラしてる。


それだけだったら別に大したことじゃないんだけど、学生時代、恋愛事にわーきゃー言ってたのは常にワタシで、彼女はそんなワタシをいつでもとても冷静に見つめていて、第三者からのアドバイスをくれたりとかしていたけれど、決して自分は恋愛をすることはなかったし「したいとも思わない」って言っていた。それが今や彼女の瞳は完全にハート舞ってる。普通電車とかに乗っていく道をただひとりでぼんやり歩いて、その時撮った夜景の写真を見るだけで彼を思い出すとか。一大事だ。


今ではワタシが恋愛については冷静な視点を持つようになり、そんな彼女を冷静に見つめている。
学生時代のワタシが「火」で、彼女が「水」だったとすれば、今は彼女が燃えさかる「火」で、ワタシがひたひた静かな「水」だ。完全に入れ替わっちゃった。
目の前にワタシがいて話をしてるのに、心はワタシのほうを向いてない、心の中の彼の残像のほうを向いてる、足は地上より1cmくらい浮いてる、漂ってる。そんな感覚。恋に舞い上がる女の空気だ。
きっとかつての彼女から見えたワタシも、そんなだったんだろう。
不思議なことだ。
人生って、わからないものなのね。
わからないからこそ、おもしろいんだけどね。


ワタシはというと、丁度彼女がうきうきし始めるのと同じくらいの時期、約2年間にも渡った不毛で中途半端な関係に完全にピリオドを打った。「友達以上恋人未満」の、手の一つも握らないようなお付き合い。ただの友達としてなら繋ぎとめておけただろうし、相手もそれをするに十分値する人だったけど、それもできない別れになってしまった非コミュの悲しき失恋。でも今はもう、後悔してない。そんなことしたって、後々自分が惨めな思いをするだけだろう。
それを今のうきうきるんるん状態の彼女に報告するのはなんか逆に申し訳ない気がしながらも報告したんだけど、一気に彼女の強力ピンキーな空気にかき消されてしまった*2。彼女の嬉しい楽しい気分に水をささなかったみたいで、すごいホッとした。彼女の恋は、うまくいくといいなと思う。どんな形であれ、彼女が心から満足できる結果になってほしい。


そんなワタシのしがない冴えない晴れない毎日(コケデイズ)にも


なにやらどこからともなくさわやかな春の風ひとつ。またひとつ。


むひょー。
投げ出したくなることなんかもあったけど、ブログ書いてて本当によかったよ。


fuktommyさんは、ワタシのこれまでのブクマ活動の中では「本に赤い栞のかわいいアイコン」で、「2ch系ブログとかをよくブクマされてる人」って認識でした。
ブログは最近目にし始めて、ホッテントリのものや過去のものもいくつか選んでじっくり読ませていただきましたが、まずとてもニュートラルな文章を書かれる方だなぁ、という印象です。IT技術系の方で、なにやら色々ソフトを作ったりすごいこともなさっているようですが、変に自分の聡明さをひけらかさないし、かといって変におちゃらけないし、どうしても感情主体になりがちな主題のエントリでも自分の感情に振り回されていないし、感情のブレを読み手に感じさせない、かといってものすごくクールかといえばそうでもなく、穏やかでじんわりとあたたかい感触も受ける。
こんな風に書いたらどこか誤解を受けてしまうかもしれませんが、そういう文章は誰にでも書けるものじゃないし、無理に書こうと思って書けるものでもないです。そんなブレのない文章の向こうに、fuktommyさんのお人柄が見えてくる気がします。非コミュという枠がなくても、ワタシにとっても初めて出会うタイプの、とても素敵なブロガーさんです。お世辞なんかじゃないよ。お世辞でこんなこと絶対書かないもんね。


好意ひとつ受け取って、伝え返すのにも(むしろ、好意だからこそ?)あれやこれやと思い巡らせてはいちいち四苦八苦してしまうド非コミュで申し訳ないんですけれど、だからあれやこれやと聞きたいこととかいっぱいあるんですけど、それはとりあえずおいといて、しかと嬉しい気持ちで受け取りましたよー。というお知らせをかねて。

*1:学生時代からの付き合いで、わけあって数年間のブランクの後再会。現在ワタシにとって唯一の本当の意味での友人

*2:彼女の名誉のために言うと、彼女はちゃんと真っ直ぐ話を聴いてくれたし、励ましや助言も沢山くれました。なんだろう、その場に漂う雰囲気の話ね