(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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2010年は蒸し料理

個人的に、来年は蒸し料理が来るんじゃないかと予想してる。

手間がかからない

蒸し料理は蒸し器に食材を突っ込めば、あとは放っておくだけで完成。つけダレを用意すれば、とりあえずは料理として形になる。蒸している間は手間がかからないので、その間に片付けなんかもできるので、非常にラク。直火を食材にあてないので、焦げることもない。

栄養が逃げない

煮る料理なんかは煮汁に栄養が逃げてしまうんだけど、蒸し料理はそういうのがないのでいいですね。栄養素が逃げない。野菜なんかを蒸すと、温野菜になって量を食べられる。体に優しい。

食中毒対策にもなる

O-157の対策として、75度以上・1分間の加熱ってよく言われるんだけど、焼き・炒めという調理に比べ、この加熱に優れている。焼きとかはどうしても中心部まで火が届かず、表面だけ焼けて、中は生焼けってあるんだけど、蒸しはそういうリスクが少ない。
O-157やらカンピロバクターやらのリスクが叫ばれる中、このメリットはなかなか大きいんじゃないでしょうかね。

食材がかたくなりにくい

また煮るよりは食材がかたくなりにくい。鶏のムネ肉なんかでやってみるとわかりやすいけど、煮るとかたくなるが、蒸しだとしっとりになる。グラグラと茹だった煮汁の温度は沸騰状態のため100度近くあるけど、蒸しは水蒸気によって加熱するので、それよりは低い。
つまり手間とか食中毒対策という意味で、蒸しは煮る同様の効果があり、栄養が逃げない・食材のかたさという点で煮るより優れている。調理方法として蒸しは優れているんです。
ただ、欠点があった。それは設備。蒸し器とかって大掛かりになるじゃない。特に家庭でやる場合。なんかね。煮るとかなら鍋ひとつでできるし、焼きとかはもっと簡単で、それこそ直火さえありゃなんとかなるけど、蒸しはその点必要な道具が多い。
でもこういうデメリットも解消されてきているし、注目されるアイテムが出てきている。来年あたりは設備のデメリットを、調理方法としてのメリットが上回り、注目されるんじゃないかな。

スチームクッカー

最近はこういう電気蒸し器が手軽な値段で買えるようになってきた。安いものだと5,000円程度から手に入るし、こういう器具があれば、ひとり暮らしでも簡単調理できる。「キッチンがない!」みたいな学生寮的な部屋とかでも、部屋の隅っこでこれで調理できるしな。
食材を適当に切って、これにぶち込んでスイッチオン。できるまで勉強するなり仕事するなり、なんなりと。

タジン鍋

エムズスタイル 美味しさ凝縮タジン鍋 20cm 青 レシピ付 T-679685

エムズスタイル 美味しさ凝縮タジン鍋 20cm 青 レシピ付 T-679685

コンロがあるならこっちもおk。これはモロッコのお鍋。上に伸びた三角が特徴。ここの部分で空気を冷却し、湯気が水になって食材に降り注ぐと。なので水を入れなくても蒸し料理になるという最近話題のお鍋。
野菜と、肉とか魚を適当にぶちこんで、加熱すりゃ大抵うまくできる。つけダレはポン酢がありゃそれでよし。好みで柚子胡椒。野菜は白菜なんかでやってもいいし、ほうれん草なんかでもうまい。肉は豚肉なんかがいいかな。鮭の西京焼きなんかを入れると、チャンチャン焼きみたいになっておいしい。
あとこの流れとしてひとつ。韓国料理再評価の流れもできるやも。韓国には「チム」という蒸し料理がある。このチムとタジン鍋の相性がとてもいい。「もし蒸し料理が流行れば」「タジン鍋がポピュラーになれば」の前提付きだけどね。これは豆知識程度に。万が一流行ったときに事前に頭に入っていれば、なんとなくうれしいじゃん。
というわけで、みんなでレッツ蒸し料理。