パブリックコメント

要するに行政側の「ご意見をお聞きします」というやつだが、行政側には申し訳ないけど、どうも「アリバイ作り」という気配が濃厚な制度だ。厄介なのは「聞くのもアリバイ」ならば、「言うのもアリバイ」になってしまうという点。それで、言う方も徒労感をつい感じてしまうのだ。
パブリックコメントは数年前から、国や自治体がちょっと大きめのことを決定・廃止・改定するときに聞くことがほぼ義務づけられているようだが*1、僕も実は、自分の勤務する大学の法人化について、意見を申し述べた*2。
まあ、僕の意見が採用されたり、通るとは思わないが(賛成と反対の数や傾向くらいは出してくれるかも知れないけど)、パブコメ制度って、ミシェル・フーコー先生の言っていた「聞く権力」の最終形態のような気がしてきたな。最近だと、公聴会の「やらせ質問」疑惑もあったりするしねえ。