『コードギアス 反逆のルルーシュR2』TURN 14「ギアス 狩り」

 ギアスに翻弄され、ギアスによって命を奪われたシャーリー。ルルーシュは仇を討つために、仲間に取り込んだロロとジェレミアから得た情報からギアス嚮団の位置を突き止め、殲滅する事を決意する。
 嚮団を制圧していくゼロ=ルルーシュであったが、最後にV.V.駆るジークフリートが立ちふさがる。

第一感想

 ……あ、やっぱりシャーリー殺したの、ロロだったのね……。
 あれはミスリードで「実は殺したのはロロじゃない」って意見があったんで、「それもありか」と思っていたら……。開始三分もしないうちに肯定って。
 今週は、ルルーシュ怒りの敵討ち!
 以下感想。

若き日の四人

 二一年前の、過去の回想シーンで皇帝、V.V.、C.C.、マリアンヌ。物語に深い関係のある四人の若き日の姿が登場。まぁ、V.V.とC.C.若いも何もあったもんじゃないんだけれど(苦笑)。
 一番驚くのは若き日の皇帝か。若ッ。と言うか美形だ(笑)! あれなら一〇八人の妻の存在も納得。それがどう巡り巡って、あの髪型になったのやら。あれも世界の嘘の一つかw
 そして、マリアンヌ。……何だかアーニャに顔が似ているのは、きっとキャラデザが同じ人だからだと思う。多分。

ルルーシュの怒り

 無邪気な顔でシャーリーを殺した事を報告するロロ。ルルーシュは怒りの感情を表に一切出す事無く、「弟」ロロを褒めてやった。だが、その胸中ではギアスに対する憎しみで溢れかえっていた。
 シャーリーを翻弄し、殺したギアス。それを研究する嚮団の存在を、ルルーシュは許さない。
 アッシュフォード学園のセットまでも作り、零番隊を動かし研究者・子どもの区別無く襲い、ロロのヴィンセントには爆弾までつける始末。
 シャーリーの死を考えれば「そこまでやる」その怒りは確かにうなずけるものなのだが……。明らかに私怨である所を、「ブリタニアが悪い」と言って虐殺するのはまずいよなぁ。ある意味後先を考えていないと言うか何と言うか。親衛隊からの評判を落とすって実は結構致命的であるような……。
 確かに嚮団は潰せたが、それ以上に信頼を失いそうなルルーシュであった。

シャーリーの死が与えたもの

 もちろん、シャーリーの死に影響を与えたのはルルーシュだけではない。ミレイ、リヴァルは元よりニーナ。そして、スザクやカレンにまで波及していく。
 特にスザクの場合、ルルーシュを疑っていたのにシャーリーを助けられなかった。そういう負い目がある。だからゼロ=ルルーシュと言う事を隠し続けるカレンに対し、リフレインを使おうとするなど、もう手段を選ぶ事すら無くなってしまった。
 この場合、スザクが無能と言うより、ルルーシュが上手く立ち回りすぎたのが問題だったのだろう。ロロを取り込み、スザクの最初の追及をかわし、ヴィレッタを取り込み、国外にまんまと逃げ仰せ、中華連邦を手中に収める。ちょっとでき過ぎなくらいでき過ぎだ。
 そもそもロロを「ボロ雑巾に〜」なんて思った所から、今回の悲劇は始まってしまったわけだし。
 しかし母親の事を知らないのか、カレンにリフレインは鬼門過ぎる……! ナナリーあたりが止めてくれないと、本気でスザクは使うようだろうなぁ。

ゼロへの不信

 これまで非常に首尾よく結果を出してきたルルーシュ=ゼロ。
 だがココにきて、ゼロへの不信が持ち上がる。神根島の時の様に、私情で部隊を動かし、非戦闘員から子どもまで虐殺する。そのやり方はむしろ、打倒すべきブリタニアと同じやり口ではないのか。そんな事を身内に思わせるほどである。 
 また合衆国憲章を放っておいたのもまずかったらしい。藤堂達にもやはり不満の色が見える。
 ココに来てのゼロへの不信は、何を黒の騎士団にもたらすのか。いや、普通にディートハルト辺りに撃たれそうな雰囲気ではあるのだが。結局、ルルーシュが最後に裏切られるフラグであるような……。
 また、ヴィレッタと扇の接触でゼロ=ルルーシュと言う事が明るみになるかも知れないし。勝利を重ねているとは言え、黒の騎士団やルルーシュも決して磐石ではない。

討たれるV.V.

 ジークフリートを駆り、蜃気楼を追い詰めるV.V.。ヴィンセント爆弾(ロロは無自覚)も撃墜し、無敵ぶりを発揮する。だが、まさかの伏兵、コーネリアにより形勢は逆転。撃墜され、最下層に落ちる事になってしまう。
 まさかのV.V.撃墜。死なないから、故に撃墜かも知れないが、まだまだ、彼の敗北は遠いものだと思っていただけに意外。まぁもっと意外なのは、オレンジを返上したジェレミアが無駄にかっこいい事か(笑)。

皇帝との対面

 神根島と同じような体験をするルルーシュ。その視線の先には、最終目標である皇帝の姿が! まさに千載一遇のチャンス! でも勝てる気がしない! もちろんルルーシュが(笑)!
「嘘」「マリアンヌ」「呪われた皇子」
 色々キーワードこそあれ、まだ何もつながる事の無い状況。でもマリアンヌが死ななきゃいけなかった(正確な生死は不明だが)理由は、むしろルルーシュにあったのかな? V.V.はむしろマリアンヌを嫌っていたようだが、皇帝の方は愛していたようでもあるし。まだまだ引っ張る謎であった。 

次回は

 ルルーシュ対皇帝? そしてCの世界の謎が明らかに?