コンパクトレンズ

コンパクトで高性能で多機能を求めて

携帯電話のUIの話転じてフルブラウザ要らない件について

ITMediaにこんな記事がありました。Docomoユーザとしては今後のUI戦略には興味津々でございます。
・神尾寿のMobile+Views:多くの人に「使いやすく、楽しいUI」を──多様性を重視するドコモのUI戦略 (2/2) - ITmedia Mobile

なぜ、いち早くタッチパネルUIに取り組んだモデルは“うまくいかなかった”のか。永田氏は3つの理由をあげる。

M1000はimode非対応と聞いた段階で購買意欲をそがれました。PDA+PHS以上のサービスを提供できなかったことが大きいのではないでしょうか。CF/SDデュアルスロットのh2210やシグ3が2年も前に出てるわけですから、電話機能以外に目新しい機能がなければPDAユーザからも携帯電話ユーザからも中途半端な印象は拭えなかったと思います。

 また、今後の新サービス・新分野で見ると、操作性の点で改良の余地が大きく残されているのが「フルブラウザ」と「デジタル地図」だ。この2つはスムーズなフリーカーソル操作と見やすさの両立が必要であり、いまだ決定打と呼べるUIが登場していない。

携帯端末にフルブラウザは必要なのか?個人的には不要だと思っています。端末側でウェブコンテンツに対応するのではなくて、コンテンツ側が携帯端末に対応するのが自然な流れであると思います。その根拠は3つあります。


1.携帯端末の画面は携帯端末であるが故にある程度以上は大きくできないため。

ズーミングインタフェースは必須だと思いますが、視認性を考えると3.7〜4インチで解像度はWVGA〜WXGAあたりが限界じゃないでしょうか。4インチでもでかいかも。PC向けのサイトをサイト作成者が意図した通りにレンダリングするのはどう考えても無理です。


2.携帯端末は入力デバイスがプアであるため、PC並みの操作感は実現が困難

一部スマートフォンではqwertyキーボード搭載のものはあってもキーマップ等を試行錯誤してようやく理想が実現できるかできないか、という程度です。日本語の場合ローマ字入力かな変換が絡むので快適な入力環境についてはまだまだ改良の余地はあると思います。ブログの更新、オンラインショッピング、URLの入力...入力が必要なケースではPCでやった方が遥かに時間を節約できます。


3.モバイルプロキシが思ったよりよくできそうなので...

著作権云々の問題があって、許可なく別形式に変換して見せてしまうサービスはいかがなものかという議論はありますが、ポケットはてなにしてもGoogle mobile proxyにしても結構よくできています。特にこだわりのないサイトはプロキシサービスを利用してもいいし、サイト側でUserAgentを見て表示を切り替えるサイトが増えてもいい気がします。


ということで、普通に解像度とロードできるメモリ量を上げてもらえればブラウザについては個人的には何の不満もありません。小さい画面で無理にレンダリングしてみたり、タッチパネルでグリグリできても表面上の目新しさに過ぎないと思います。地図にしてもGoogle maps for mobileでいいです。


まとまりがなくなってきたので今日はこの辺で。