色彩と文化【色彩検定2級復習】
各章の重要なポイントを淡々とメモしておくよ
ヨーロッパの色彩文化
【古代】(紀元前4世紀〜紀元後4世紀頃)
哲学者のプラトン、アリストテレスが色彩の考察を始める。
古代ローマ人によるモザイク細工やポンペイの遺跡
古代中国や古代インドでも多くの天然染料・天然顔料を使用していた。
【中世】(5世紀〜14世紀)
天然緑色顔料の孔雀石(マラカイト)・石緑やクロウメモドキからとれたサップグリーンなど自然物の中から緑色の材料を発見。
【近世】
●ルネッサンス
レオナルド・ダ・ヴィンチが透視図法や明暗画法などの新知識によって対象を忠実に表現する。
油絵の具の出現
動物性染料のコチニールが世界的に広まる。
●17世紀
ケプラー、スネル、ホイヘンスたちの光学研究
ニュートンのスペクトルの発見
カラヴァッジオに始まりルーベンス、レンブラント、ヴェラケスなどにつながるバロック美術が生まれる。
フェルメール、ジョルジュ・ド・ラトゥール(光の画家)
●18世紀
スペクトル光による混色実験
フランスのル・ブロンが赤、黄、青の三原色によるカラー印刷を発明。
ロココ様式
【近代】
フランスの化学者ヴォークランがクローム顔料の生成に成功。
ゲーテやショーペンハウアーの色彩論
(ニュートンの光学に対する批判)
色覚に関する研究
ヤング−ヘルムホルツの三原色説
マックスウェル、グラスマンなどの色彩理論
ヘリングが反対色説を発表
プルキンエ現象(薄暗い時間には赤色が暗く見え青色が明るく見えるという現象)
参考:http://www.nidek.co.jp/eye-evening_blue.html
ベゾルト-ブリュッケ現象(同じ波長の色でも明るさを変えると同じ色相に見えない現象)
パーキンが合成化学染料モーブを発見。
シュヴルールによる「色彩の同時対比の法則」
ルードの「現代色彩学」
色彩革命の開始(印象派の出現)
日本の色彩文化
【飛鳥・奈良時代】(6世紀〜8世紀)
仏教文化の影響を受けた位階制
歌集としての「万葉集」
冠位十二階(聖徳太子によって制定)
位色(位階の序列を象徴する朝服、袍の色)
禁色(高位の色の染料は高価で手間もかかったため、一般の使用は禁止された)
→黄櫨染(天皇の袍の色)麹塵(天皇の略礼服の色)、赤色、黄丹(皇太子の袍)深紫色
許しの色(誰でも着用できる色)
→淡い色や薄い色
参考
色彩と色目 http://www.kariginu.jp/kikata/5-1.htm
【平安時代】(8世紀末〜12世紀末)
襲の色目(世界最古の配色マニュアル)
衣服の表と裏の色の組み合わせや、十二単の重なった色合い
参考:http://www.kariginu.jp/kikata/5-2.htm
【鎌倉・室町時代】(12世紀末〜16世紀後半)
平家物語
幽玄、有心、無心などの考え方に基づく色彩理論
【安土・桃山時代】(16世紀後半)
辻が花染め
【江戸時代】(17世紀〜19世紀後半)
紺屋の白袴:「紺屋のあさって」といわれるほど藍染めが繁盛
役者染め(歌舞伎の人気役者が愛用した染物や色)
路考茶 >> http://yuzen.net/color/brown/rokocha.htm
璃寛茶 >> http://yuzen.net/color/brown/rikancha.htm
四十八茶百鼠:渋さ、粋を求め、茶色、鼠色などの中間色が庶民の間で流行
【明治】
新橋色 >> http://yuzen.net/color/blue/shinbashi.htm
流行に敏感な金春芸者の姐さんたちによって流行色となる
参考:Color-club.com - カラースクール −色彩と文化
http://www.color-club.com/special/school/060901.html
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A・F・T 色彩検定
http://www.aft.or.jp/what/what_03.htm#2