『「涼宮ハルヒの憂鬱」第1話が凄い理由』に追加して…

「なつみかん。さん:TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」第1話が凄い理由」
(RinRin王国さん経由)


なつみかん。さんの記事やコメント欄では触れられていないポイントを少し追加しておきます。
技術的な事以外にも結構ポイントがあるのでその辺についても。
凄い点と言いますか、高校時代に自主制作作品を作っていた人間だからわかるツボとでも言いますかね。
小さい点ですが一応触れておきます。


・最初に町の史跡が写る。
ありがちな冒頭のパターン。高文連の大会での審査員受けが良くなる。


・地元商店を舞台に。
これもありがち。やはり審査員受けが良い。
地元の人を使うために役者が大根。(部員にしても似たり寄ったりだが)
協力させてもらう変わりに宣伝が入るなどありがち過ぎるパターン。


・歩きに付けPANする時に(歩いている人と並走して撮影する時に)やたらとブレる。
撮影者はカメラしか見ていないために(前を見ないで歩いているために)やたらと変なブレ方をする。
たまに転んでカメラを壊すやつも出てくる。かなりの危険シーン。


・画面に入れる文字のサイズ・フォントの種類が限られている。
機材の性能の関係で文字サイズが上手に調節できない。
たとえば「鈴木雄輔さん(65)」のテロップ。巧く収まりきらないので「(65)」の部分が違う行になっている。
(アレは別にEVAっぽい演出とかじゃあないのです)


・作品には不似合いの銃器(エアガン)が出てくる。
いちいち小道具を作るのが面倒なので身近にある玩具を使い回す。
エアガンについているシールがリアル。
因みに剣を使う場合は模造日本刀の出番が増える。
(剣道部などから借りてくるのが容易なため)
私も昔は日本刀で悪の怪人を叩き切ったものです(´ー`)


・2倍速の使用。
時々画面が2倍速になる。やったところで特にメリットはない。
見難くなるだけ。しかし2倍速は多用される。
機械を使ってできる演出手段が限られているからだと思われる。
(ミクルが文具店に2回目に帰ってきて、着替えるシーン。)


・いつの間にか夕方になっている。
手前のシーンとほとんど時間が変わらないはずなのに昼から夕方になっている。
(Aパートのラスト付近。・・・そうですよね?自信ないんですけど。)


・アイキャッチの絵が不鮮明。
静止画の取り込みは意外と大変。ずれないようにカメラを固定して普通に撮影。
今ならスキャナで取り込んであとで合成するのかな?


・屋内の撮影が下手。
下駄箱のシーンは明らかに色味が変。暗かったんでしょうな。


・困ったら空を写す。
人によって癖はさまざま。木を写す。画面がブラックアウトする等。


・教師に怒られる。
ありがち。いちいち許可なんか取ってられない。(どうせ下りない)
ちなみに私の先輩は派手な路上撮影のせいで警察署から直々に怒られました。
ゲリラ撮影万歳。


・衣装のサイズが合っていない。
劇中では帽子がずり落ちている。衣装なんか作ってられない。
演劇部とかじゃあないので専門的な衣装係なんていない。
衣装のサイズなんかはたいした問題じゃあない。(あればよい。)


・カメラの上をジャンプする。
例のパンツシーンの事。この演出はなぜかみんなやりたがる。
私も昔、敵の下っ端戦闘員の登場シーンでこの演出を使おうとした。
(やり忘れて後で後悔したっけなあ。)


・画面がピカピカ光る必殺技。
編集機械にあらかじめ入っているエフェクト。
先にも述べたとおり、使用できる機械的なエフェクトはかなり少ない。
故にヒーローモノ、戦闘モノではかなりの頻度で使われる。
目に痛いし、実は見た目もあまりよくない。
因みにウチの部活では「画面が7色に点滅する」必殺技エフェクトが大活躍。


個人的にツボったシーンは
「テーブルの周りをぐるぐる回るシーン」
「ミクルとユキの初対決シーン冒頭」
二人がステージ?の上に同時に登場するシーン。
やたらと不自然。両側から同時に登場、ってのがやりたかったんでしょうねえ。


「神妙に、地球から立ち去りなさ〜い!」
ここで音楽が唐突に途切れます。
音楽をつけた後で編集しちゃったんでしょうね。


「やたらと古畑っぽくしゃべるイツキ」
こういうやつ、いるいる。なんかムカツクんですよね(笑)
本人はちゃんと演技しているつもりなんだけど
違和感バリバリなんですよね。


それから意味合いが少し違うんですけれど
アクションシーンの時にみくるちゃんがパンツが見えないように頑張っている所。あそこもかなりのツボでした(笑)



追記:せっかくなんで一話の感想の感想です。
http://d.hatena.ne.jp/ssi/20060412/1144852664