オタクのファッションは金銭面が課題

 オタクとファッションの問題は、脱オタなんかの話題とも絡めて結構頻繁に取り上げられます。何故取り上げられるのかと考えれば、それはオタクの服装には傾向的に見て特徴があるからでしょう。
 お金を節約したければ、多くの場合まず衣料費を削るのが一番効率的です。生きていくために必要な最低限の服の値段は、結構低いものだからです。その最低限以上にどれだけ投資するかは、基本的には自己満足とのつりあいなので、現在どれだけ使っているかにもよりますが、食費や光熱費よりは楽に削ることが出来るでしょう。
 よって趣味を常に意識して生きているオタクにとっては、趣味以外の出費、特に衣料費は一つのポイントになるわけです。買わなくても生きていけるもの、買わなくても困らないものから削っていくことは道理です。つまり、真っ先に削るモノは何かという優先順位の問題、言い換えれば価値観の問題でもあるわけです。
 脱オタなんかの特集をみると、オタクが服に金を使わない理由として、よく分からない、面倒臭い、どうせ似合わないなどの理由がよく挙げられますが、それ以上に対費用効果が悪いと考えているからだと思います。オタクとファッションの問題とは、基本的に金銭面に大きく関係した問題だと言えるわけです。その他に、非モテという要素の存在も、確かに大きいとは思いますが、それでも金銭的な制約が無ければ、状況は変わるのではないでしょうか。だれでも、格好悪いものよりは、格好いいものの方が好きなはずです。

 最後になりましたが、私は、別にどんな格好でも本人の好きなようにすればいいという立場です。いくら服にお金をかけるかは本人の自由です。なので当然ですが、一般に言うオタクファッションというもの自体には、何の問題はありませんし、それを見下して馬鹿にする意図もありません。単にその理由を考えてみただけです。その点を留意して頂けると幸いです。