ゲームミュージックで「フェス」は可能かしら
http://www.microgroup.co.jp/gs/ex-report/ex-report.htm
http://listen.jp/game/hot.aspx?inc=hot_sp_extra_report
EXTRAについて思ったことをあれこれ書いてたつもりだったけど忘れてたっぽい。てかあれからもう一ヶ月かー。はやい!はやい!またはてな市民剥奪!つーかホント時間の流れに色々なモノが追いついていけないわマジでマジでー。なんかもうニューレイヴは終わったとかAira Mitsukiが始まったとか、ホント目まぐるしすぎて終わりや始まりに立ち会えられなくなった。つーことでいろいろイベント行った人の感想見て回ったんだけど、ほとんどが不満!不満!みたいなエントリばかりが目立ってる気がするなー。まあわからないではないですけどね。6時間立ちっぱってありえない!とか、休憩するヒマと場所がない!とかその辺が。
しかし知らない曲が多いってのを不満に挙げてる人が多いのがちょっとよく分からないというか。まあ聴いてみてやっぱり趣味じゃないってのは分かるけど、この手なフェス系イベントに参加するメンツなんて全部カバー出来てる人の方が少数だと思うし、それにフェスって知らない曲を耳にしたりパフォーマンスを見る事が出来る、ある種の「事故」みたいな事が起こりうる空間で、そういう事がまたフェスのひとつの醍醐味だと思うので、だからDJスタイルやバンドスタイル等のジャンルで分けるとか、またそれを日を分けて開催するということになると、例えば今回オレはこのイベントのトリを務めたTHE BLACK MAGESってバンドの事をよく知らなくて、んでEXTRA終了後のBetta Flashのライヴに間に合いそうにない気がしたので、とりあえず1曲だけ聴いてあとはスルーして出てくるつもりだったんだけど、オルガンをバンバン弾きたおす植松氏のプレイとそのプログレメタルなパフォーマンスに見入っちゃって、結局最後まで残ってしまったんだけど(;´Д`)でもってその後、THE BLACK MAGESのアルバムを渋谷で買っちゃったんだけど。FFとかやったことも聴いたこともないんだけど。なので、
もしも、植松さんがおっしゃったように「日本ででっかいゲームミュージックのイベントをやる」とするならば、
・オーケストラによるコンサート
・DJを多数集めたクラブイベント
・フュージョン、ロック等のバンドによるライブを1日ごとに開催するという、音楽祭形式にするのが良いかと思われます。こうすれば、ひとつひとつのイベントが大幅に長くなることはなくなりますし、目的を絞れますから観客の満足度も高くなるでしょう。
ゲームミュージックイベントの今後について少し考える
こういった感じでリスナーのニーズに沿った形で「分けて」やっちゃうと、目的を絞った演者のパフォーマンスしか触れることがないわけで、だからオレがTHE BLACK MAGESのアルバムを手にするようなそういう「事故」が起こらないと思うので、それはスゴくもったいない気がするわけです。なのでフェスとしてやっていくのであれば、あまり「分けて」開催して欲しくはないなー、とは思ったりした。あと現実問題として開催日を分けてまでやれるのかっていうのもあるよね。ぶっちゃけゲームミュージックのイベントでさ。
とは言え、ですよ。とは言えいろいろ辛かったのも事実!(;´Д`)だって古川バンドのような爽やかどフュージョンサウンドの後に間髪入れず(バンドステージとDJステージがそれぞれあって、どちらかのパフォーマンスが終わるとスグに次のステージに切り替わる、いわゆるWIRE仕様な構成なので)イキナリ大久保博のリッジサウンドみたいな流れは頭が混乱して正直身体もついてけなかったよねー。なんつうか気持ちの切り替えが出来ないっていうか心の準備が…っていう。別に彼のプレイが悪いわけじゃないんだけど、前半あたりはどうもみんなノリきれてなかったよね。んでようやく!って頃にはもう終わってたし(;´Д`)ってことはやっぱ分けた方が良いんじゃん!
まあ一般的なフェスのように、自分でいろいろステージをはしご出来るような規模とタイムテーブルが理想だとは思うんだけど、ホントそこまでの規模が可能か?ってのがなー。今回のようなごった煮感満載にしてくれたお陰で、ゲームミュージックの懐の深さというかジャンルとしての幅の広さを再認識・再確認出来たのが収穫ではあったんだけど、んーやっぱゲームミュージックでフェスは、無理か!無理なのか!
いろいろ思ったことを箇条書きに
- 桃井の人を生で初めて見たんですが、思い切り死んだ魚のような目をしてますよね。虚ろすぎてまいった。こわい。
- 小柳ゆきが完全復活。あとスゲえ小さくて惚れた。キスを数えられたい。
- TAMAYO先生のエグゼドエグゼスは、もうちょっと長尺で聴かせて欲しかったかも。メドレーのひとつとして埋もれるにはもったいないなあ、とか。
- カルテットとかこの時代のHIRO師匠の曲ってとにかくベースがバキバキ鳴ってる曲が多いんだけど、ライヴでもその辺をキチンと再現していて驚いた。やっぱカルテットは名曲だわー。
- H.がアフターバーナーやったからとか田中さんがファミコンモノやったからとか、いろいろ難癖つけてやる曲がなくなったと言ってみたり、予算が無くてVJ頼めないから自分でカメラを回すとかいろいろぼやいてたHARRIERさんでしたけど、当然それはネタで当初からMS-20を使ったライヴパフォーマンスを考えてたんだろう。
- あえてのおっくせんまんとかひょっとして、とか思ってたんだけど。
- しかしツマミさばきや素早いケーブルの抜き差しなど堂に入ったシンセパフォーマンスに痺れた。ホントに良いものを見た。なんか講義を受けてるみたいだったけど。
- 古川さんはホントに顔でギターを弾いてるのな。あと空気読まない選曲が男前だった。いや良いんですよ。古川スマイルが見れりゃ。
- リッジ7とかやられてもみんな馴染み薄いだろうしねー。初期リッジとかやればまた反応が違ってたかもなあ。
- ベイシスの人らは4人出てくる必要があったのかわかんないけど、KRAFTWERKを意識した並びは絵になってた。でも並木さんひとりがずっとヘドバンしてたのでスゲえ違和感。わらったけど。
- 古代祐三ピアノソロには終始ハラハラしっぱなし!胃が痛かったよ!たのむはマジで!しょうもないこと言わんでいいから!
- ドラゴンバスターのエンディングから開始してたけど前回の「LEGEND」ではその曲で締めてたよね確か。流れを意識したのかしら?とか思った。
- まーしかし前回のテクニクビートをベースにしたネタとほぼ一緒でそれはどうかと思ったけど、前回は時間にも余裕があったりしてゲーム曲以外にもいろいろネタを挟むことが出来たりしたけど、今回持ち時間30分をナムコ曲でとなるとやっぱテクニクが鉄板になるわなあ。
- 最後の最後をドラスピのエンディングで締めるとかそれちょっと泣きそうでまいった。もーダメなんすよドラスピ&ドラセイは!つーかそのエンディング部分、なんでコンピCDのでは省いてんの!もったいない!
- それにしても海外からの客層がホント目立ってた。海外で日本のゲームミュージックの評価というか土壌が日本以上に出来上がっているというのがホントなんだと実感出来た。
- なんだか海外含めゲームミュージック系イベントの気運って、なにげに90年代のあの頃以上に盛り上がってる気がするので、とりあえずやれるうちに色々仕掛けてもらいたいっすねー。
ベタフラのワンマンも見た
Betta Flash Live @ DUO Music Exchange 2007.07.07
ある程度インビな人も多かったけれど、それでもまだライヴ自体が実質2回目なのにほぼ席がうまってたのには驚いた。やっぱあれか、ZUNTATAが実質目立った活動をしていない現在、TAMAYO先生に期待をかけるファンが未だいるっていうことなんだろうなあ。みんな飢えてるわけだ。とは言え、ZUNTATAでやってた以上にひねくれた感じのことを、このベタフラではやってるような気がするんで、ZUNTATA好きな人でも結構しんどいかもしれない。まあZUNTATAもいろいろでしたけども。
なんかあれですね、前回のジュノリアクターのフロントアクトとしてやったときはシンセにパーカッションにあと三味線(;´Д`)ってな感じだったけど、今回のは随分シンプルなバンドスタイルでしたね。色んなパターンでやれるのな。そういやEXTRAではDJスタイルだったか。元々TAMAYO先生の曲は重くて暗い感じのが多いので、クラブサウンド仕様でライヴするのもいいんだけど、バンドスタイルみたいな軽快なサウンドでやるのもバランス取れて良いかもって思った。"Ceramic Heart"のようなレゲエ風味な曲なんかには特に。そういやオレの隣にいた多分Cyuaさんの友達と思われる女性2人が"Ceramic Heart"をやってるとき、裏でリズムとって手拍子してたんだけど、まわりみんなが普通に手拍子してることにスゲえ怪訝そうな顔してたのがわらえた。いやもうみんなEXTRA帰りで疲れてたんですよ(;´Д`)
とりあえず冬に出るアルバム待ちですね。iTunesでも配信されるみたいだけどその頃にはサイトも立ち上がっていろいろ全貌が分かるんじゃないすかねー。
帰りに渋谷駅で
ヽ(´ー`)ノ