会社に勤めるということ。

全力でスルーしようと思っていましたが、無茶振りされたので。


株式会社「はてな」退職のお知らせ

「はてな」エンジニアのid:ryokoは、エンジニアにおいて、まだ、その域に達していないと自ら判断し、本日付で退職いたしました。
来月からは外の人に戻り、はてなを応援をしていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


ボーナス×ボーナス

はてなでは、社員同士で評価し合い、ボーナスを決める仕組みがあります。
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20051212/1134382615
今回、自分は (全スタッフ中) 下から二番目の評価でした。下から二番目の評価でした。
ITベンチャー企業で働くって大変ですね……。

賛否両論あるだろうけど、はてなのこのやり方も、id:ryokoのアクションも正しいと思いますよ。


雇われる側(id:ryoko)からすれば、評価が低いのは悔しいし辛いけど、何とかしたいと思って辞めるというアクションは極めて自然。もっと評価されたければ、もっと会社のランクを落とすなど自分がより評価されやすい環境に身を移せば良いし、もっとお金が欲しいなら、2〜3年後に上場しそうな会社に入ってストックオプションをもらう(はてなに入れたんだから多分入れるよ)か、もっと極端には自分でビジネスやればいい。

大事なことは、会社としてのボーナスの総額は(普通は営業利益の何%とか)あらかじめ決まっていて、かつ、全員に同額を払うわけにはいかないから、何かしらのルールで全員がそれなりに「納得」するようなルールで秩序を作らなきゃならないということを理解することだと思う。(しかも、はてなの場合は結果よりもルールに「納得感」を持たせてしまっているからより厳しいが。。)

いくらきれい事を言ったって、会社である以上はこうなる。サバイブするというのはそういうことなんだと思う。


雇う側側(はてな)からすれば、PageRank的なルールで決めるというのは、ルールに納得感があるけれども、低評価な人がすぐ辞めるリスクは伴うが、会社としての秩序をを保って、新陳代謝を起こすためには、すごく正しいやり方だと思う。(多くの会社がこんなに納得感のあるやり方で評価できないから。)


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個人的には、今回の件でいろいろ考えさせられました。他人に評価されることの意味、給与やボーナスをたくさんもらうことの意味。

結局は、本人の価値観でしかないんだ。誰だって評価されたいし、お金はたくさん欲しいけど、それぞれが人生でどのくらい意味があるのかということはずっと考え続けなきゃならない。他人からの評価もお金も自分がやりたいことを成し遂げるための、プロセス系KPIでしかなくて、それ自体を目的化したくないな、したら人生つまらなくなるな、というのが現時点での僕の見解。


以上、答えになりましたでしょうか?>某氏