絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

明日発売だよ!『嫌オタク流』

緊急出版! ぼくらはみんな“萌えカス”になってしまったのか!?
誰も語らなかった、もうひとつのオタク論(目次参照)。本書を、「オタクこそが優生種族である」「市場原理によってオタクはオタク以外のものを淘汰した、我々の勝利だ!」と無邪気に信じている人々へ捧げる―――。
http://www.hanmoto.com/bd/ISBN4-7783-1001-2.html

 実際に「萌えオタ差別」ってのがあるとしたら萌えオタだけバスの席が違うとか萌えオタ専用の学校があるとか道を歩いていたら意味もなくショットガンで殺されるとかそういう感じになると思う。まァ個人の資質で集団から排除されたのを「おれは萌えオタだから」って理由で説明するのは楽でいいですよね。問題は物理的に社会から排斥された世代の表現者(まあ宮崎事件前後)と現代の受動的オタクには、明らかな隔絶がある、ってところなんだろうけど。本当に覆しようのない理由で差別を受けたことのないひとほど、すぐに「差別だ!」「言論弾圧だ!」「不当な扱いだ!」って言い出す気がするので、こういう本はみんな読んで「差別だ!」「言論弾圧だ!」「不当な扱いだ!」って言い出すと面白い。

#「概念的に説得しろなんて誰も言ってないだろ。物理的に説得しろって言ってるんだよ」
#「確かに世の中ショットガンだけじゃ渡っていけないさ。 TV ショッピングじゃショットガンで撃たれても壊れないサングラスだって売ってる。でもね、僕は思うんだ。じゃあそのクレイジーに頑丈なサングラスをかけた君と、ショットガンの説得力を身に付けたこの僕と、果たして議論が成立すると思うかい?」
http://neo.g.hatena.ne.jp/xx-internet/20060115/p1

 彼らがショットガンを突きつけられたときに、同じ言葉を吐けるのならばあるいは。