夏休みの自由研究にマルチタッチデバイス制作するめも


前回の続き。
FTIR版マルチタッチデバイスのハードウェア部分を作成するときのメモを公開


■■■■作業手順■■■■


1.赤外線カメラの作成
2.LEDドライバーの作成とLEDの取り付け
3.アクリルパネルの加工
4.フレームの作成


■■■■赤外線Webカメラ■■■■


[必要なもの]
・ウェブカメラ Princeton130万画素
・赤外線フィルター FUJIFILM IR82


[購入場所]
Webカメラはアマゾンでネットで注文
赤外線フィルターは秋葉原ヨドバシカメラで購入


[メモ]
赤外線のみ通すカメラが必要なので、赤外線フィルターを取り付ける加工をした。


改造は以下は参考
http://recotana.com/recotanablog/?p=94


ウェブカメラはいろいろいじってたらレンズに少し傷が入ってしまったけど、指先の検出のみなので
特に問題がなかった。思ったより外しにくかったよ。
赤外線フィルターは使うのは1cmくらいなので、一番小さいのでいい。

ネットで注文したら一週間たってもこないので、秋葉原いったついでに買ってきた。

加工はレンズよりちょっと多めに四角くカットして、セメダインでとりつけ
周りをはさみで丸くカットした。うすいプラスチックみたいで思ったより固かった。


■■■■LEDドライバーの制作■■■■
[必要なもの]
・12VDC電源×1
・2.1mmDCジャック×1
・【TLN115A(F)】赤外線LED×24個
・【2SC2235-Y(F)】トランジスタ×5個
・【MK-96】ユニバーサル基板 ベーク 120×180mm ×1(ゆとりのサイズ)
・1W抵抗 15Ω ×6
・2W抵抗 56Ω ×1
・LM317T ×1
・フラットケーブル 10芯 2m (8芯分利用)
and
(基盤ケース、はんだごて、はんだ)


[購入場所]
マルツパーツ館からネットで注文


最近秋葉原さわがしいしので安心。送料は全国450円。
良かった点は会員になるとパーツのデータシートをダウンロードすることができる
パーツがなければ秋月電子千石電商を利用するとよい。


[回路図]
funadaさんが設計した回路図を元に作成した。
またまた感謝!

IR LED Driver 12V version


[メモ]
パーツは多めに買っておいた方がいい。必要な分の1.3倍くらい
※抵抗は酸金抵抗を使った。セメント抵抗のほうがいいのかな、、


[苦労話]
一番苦労したのががLEDドライバーの作成
パーツの配置と配線はそれなりに苦労した。


特によくあるパーツのつけ間違えにはまりまくった。
レギュレーター、LED、そして
トランジスタ!。データシートの図を基盤に配置した状態で上から見てしまい
ベースとエミッタが逆転してしまった。線が出ている方向からみなきゃいけないのね。
LEDとトランジスタのテストがついているテスター(使ったのはデジタル)は便利だったー。
ちゃんとデータシートを確認しよう!


■■■■フレームの作成とLEDの取り付け■■■■
[必要なもの]
・1cmの角材×4
・3cmのベニア板×4、
・木ねじ(小さいの)
and 糸のこ、ドリル


[購入場所]
ホームセンター


[メモ]
FTIRはアクリルパネルの側面にLEDを並べるため、
LEDをコの字型ではめ込めるように作成。


フレームは加工のしやすい木材を利用した。
加工用の道具があればアルミとかのほうが美しいよね。


買ってきた木材に3cm感覚でマーキング(360mm/12 = 30mm)
中央にドリルで穴を空けそこLEDをはめ込む
フレームはアクリルパネルを挟む込む形で取り付ける。


とりあえずLEDをはめ込んだ写真のみ
フレームはまだ未完成。上下に木材をはめ込む予定。


■■■■アクリルパネル■■■■
[必要なもの]
フリーカット(加工なし)
透明アクリル板(キャスト)で厚さは10mm
横幅480mm 奥行きは360mm (4:3にした)
(+枠はめ込みように1cmくらい多めにとるとよい)


[購入場所]
はざい屋でネットで注文


[メモ]
買ってきた状態だと側面がカットしたまんまなので透明になるように加工する必要がある。
そのままだと赤外線まったく通さない。


■■■■アクリルパネルの側面の加工■■■■
[必要なもの]
・耐水紙やすり 240番 x1
・耐水紙やすり 400番 x1
ピカール
and (ディスクグラインダー)


[購入場所]
耐水紙やすりは東急ハンズで購入
グラインダーとピカールは持っていたので買わなかった。


[メモ]
LED光を通すために側面の加工をする。


1.240番で研磨
2.400番で研磨
3.ピカールをグラインダーにしみ込ませ研磨


どこくらいまで削ればわからなかったので、240番でカット線がなくなるくらいまで削って
400番で軽く削った。大体ぼやけて反対側が透けるくらい。所用10分くらいで十分だったよ。
そして最後にピカールで磨くととぴっかぴか!反対が透けて見えるようになったよ!

■■■■完成■■■■


■■■■制作費■■■■

カメラ 5000円
赤外線フィルター 1000円
電子パーツ 7000円
木材とねじ 1000円
アクリルパネル 4000円
やすり 500円
ピカール 300円
合計 19800円


とかなり大雑把。


細かいのだと、木工用ボンド、テープ、
機材に、はんだ、半田ごて、ドリル、グラインダー、ドライバー、はさみ等々がいる。
あとテーブル代、プロジェクターもないしね。ここが一番高い。


制作の参考
racotana
NUI Group Forum

■■■■後記■■■■
残りの作業は
アクリル表面の感度を上げるために、シリコンで膜を作る作業が必要。
あとはテーブル型にするかボード型にするかどうしようかな。

これから、テーブルの作成を追記し
ソフトウェアのセットアップ編へ続く!