仕事とは何か? ただこなすだけの社員と、付加価値を生み出そうとする社員

仕事で自分のスキルアップにつながる、とても解決のしがいがある問題に直面しました。
1月に転勤してきた中堅どころの社員が、他者に非常に批判的な言動が多く(いわゆる万年野党)、協力しようとする姿勢が極めて少ないんです。
パワーゲーム大好きな権力志向の割には、仕事はできない・・・ミスが多く、こなす以上のことはあまりしない。
こんな社員が今朝の定期会議で「この会議って時間の無駄じゃないですか?」的発言をし、メンバーは重い雰囲気に・・・

この会議は、通常業務上では共有できにくいが、必ず知っておいてほしい情報を共有するための会議でした。
併せて、最近読んだ本や記事等を紹介して、メンバーが自発的に仕事をレベルアップするためのヒントを与える場にしています。
従前、ここのメンバーは「朝来て各自で仕事を勝手にして、夕方帰る」毎日の繰り返しで、メンバー間の連携が必要最小限になっていました。
このため、わずか6人のチームでありながら、関連性の低い社員間は、相手が何をしているのかよく分からない→連携・協力が生まれないという状況で、またメンバーは業務経験が少ない若手が多く、与えられた仕事を処理するだけにとどまっていたため、将来がとても心配でした。このままでは「お役所」になりそうだ、と。
そこで論議の結果、滅多に会議をしないこのセクションにとって情報共有する場が必要と考え、管理職と相談して始めたものでした。
そして、業務経験の少ないメンバーが、よりよい仕事をするためのヒントを与える場としても活用していました。


客観的にみて、必要と感じますし、その彼以外のメンバーは必要と感じている会議。しかし、その問題の彼にとっては、他人の仕事は関係がないのでいらないと感じている訳です。
そんな彼に辞めてもらうのは簡単ですが、彼を協力的なメンバーに変えることができれば、大きなプラスであり、私自身にとってもいい経験になります。
そこでどうやっていこうかと帰宅途中あれこれと考えていました。
今まで読んだマネジメント本から、思いついたのが『「上位概念」で同意を得て、自発的に協力するようし向ける』という方法です。
彼はこの会議には同意できないかもしれないが、メンバー全員がいい仕事をしていくことには同意できる筈です。
そこから、情報共有やメンバーの育成の必要性を感じさせる、と持って行けるのではないかと。
がんばってみようと思います。

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)

ちなみにこの方法は、今読んでいるこの本にも書かれていました。ソフトウェア開発プロジェクトに関して、どのようにしてうまくマネジメントしていくか述べている本ですが、ソフトウェア開発にかかわらず、人と業務のマネジメントについて全て応用できそうなtipsが満載です。
著者のマイクロソフトでの苦労話等も多く語られており、とても読みやすいのでおすすめです。
これはずっと本棚に取っておいて、事典のようにも使えそうです。

しかし思うのは「世の、人の役に立とう」という姿勢の人間の少なさには、がっかりすることが多いです。
「人間は何らかの形で世の中の役に立つために生まれてきているのであり、役に立たないのであればその人は存在する価値はない」と私は社会人の途中で考えるようになりました。
勿論、人生を楽しむこともとても大切ですが、世の役に立っている上で、初めてそれが許されると感じます。
私を含めて皆、私利私欲の固まりの人間ですが、このことも少しでいいので考えてくれればもっとよい世の中になると思います。
関係する人をその方向へ巻き込んでいけるよう今後もがんばっていきたいです。


http://d.hatena.ne.jp/magma890/20070209#p2さんに書かれていたあ〜ちゃんのこと、とても心に残りました。
福岡で生で見たときも、画面からでも、確かにすごくすごくがんばっているのを感じます。
いろいろなプレッシャを感じつつ、ひたむきにがんばってる。
一緒に仕事をしてみたい人です。
Perfumeまた観たいなぁ。