YAPC::Asia TOKYO 2010 で喋ってきた
この記事は概ね一人反省会のログです。
トークに至る経緯
7月だか8月だかに YAPC のトーク募集があって、僕は LT でなんか喋れたらいいな、って思ってた。 LT の〆切は10月初旬までだったので気楽な気持ちでいたんだけれど、 20min/40min のトークは8月末が〆切だった。
LT のネタを考えつつも、随時見ることのできる応募済みトークの一覧を見てて、あと2、3日で締め切られるという時期になっても、 Perl 6 関係のトークが応募されていなかった。僕はせっかくの Perl カンファレンスなのに Perl 6 の話が出てこないのは残念だと思って、自分が……って気持ちをちょっと抱いたりした。同じくらいのタイミングで、 Rakudo Star もリリースされたし*1。
で、最後に僕を一押ししたのが、これ。
自分がYAPCで話すような内容を持ってない、って思う人はもう一度考え直してほしいなぁ。最先端の話をする必要があるんじゃなくて、自分に役立った情報やノウハウをシェアするのが重要なんですよ。
これ読んで、「じゃあちょっとチャレンジして、僕が Perl 6 の話をしてみよう」と思って 20min に応募してしまった。
トークの内容に関する悩み
実は今までこの手のカンファレンスなどでトークはもちろんのこと、 LT をしたこともなくて、スライドとか用意するにも何をどのくらい用意すれば良いのかすらわかってなかった。
色々悩んだ挙句、スライドは30枚くらいにして、内容は Rakudo Star が出たことだし、皆もっと Perl 6 も使おうよ、みたいなことを伝えるものにした。けれど、結局 Perl 6 の魅力を感じさせられるような内容にできなかったし、 Perl 6 の (Perl 5 とは見た目が異なる) サンプルコードを見せることもできなかった。
YAPC でのトークの反省点
僕のトークは、喋りはともかく内容は酷かったと思う。聴いてくださった方々に申し訳ないと思うくらい。あの内容で Rakudo Star 入れてみるかって気持ちになった人はいないんじゃないかなあ……。
僕の次のトークが TAKESAKO さんによる Perl 6 についてのトークで、このトークの前半では Perl 6 の Perl 5 とは異なる文法や特徴についてわかりやすく説明されていた。ここで僕は自分の勘違いに気付いた。僕は、「トークを聴きにくる人は Perl 6 を使ったことはなくても Perl 6 がどんなものかくらい知ってるだろう」と思いこんでた。けれどそうじゃなくて、文法の変化とか、そういう基本的な内容もトークに含める価値があるんだ、ということに気付かされた。僕がそういう話をしていれば、 TAKESAKO さんのトークはもっと正規表現について詳しく語られていたのかな、と思うとその話に期待していた僕自身がとても悔しい。
あと、伝えたいことがあったのでトークとして無意味だとは思っていないけれど、やっぱり YAPC なんだから、もっと技術面の具体的な話とか実際に作ったものの話とかの方が、聴いてくれる方にも価値があったと思うし、その点で僕はもっと手を動かしてからトークすべきだと思った。
もう一つ反省したこと
僕は知らない人に話しかけるのとか苦手だし、YAPC って海外の方も結構来られるけど、英語が苦手なので話しかけるのにすごい勇気いるんですけど、苦手だからってそこを疎かにしちゃったのは本当に大きなミスだったと思う。
僕は怖がっちゃって、全然話しかけることができなくて、それを今とても反省している。これはもう、やるかやらないか、というだけの問題なので、来年は色んな人に積極的に話しかけたい。そのときは、冷たくしないでくれると嬉しいです。
*1:2010/07/29リリース