情報量の多いセリフ第二弾「朝なんだからしょうがないだろっ!」

以前、「コ、コラ! 舌を入れるな!」というセリフは情報量が多いと申しましたけれども、本日はその情報量の多いセリフ第二弾「朝なんだからしょうがないだろっ!」である。
意義を唱える者も皆無だと思うが一応説明するに、でもだってこのセリフ見ただけで、場所、時間帯、登場人物数、場合によっては登場人物同士の関係性まで確定してしまうし、なんならこのセリフの前後に何がおきたかまで決まってしまう。
その情報量の詳細を記述すると、「僕の寝室で」「朝」「女子が」、しかも7:3の割合で《幼馴染》が、「たのんでもいないのに」「おっきろー!」「ガバっと」「僕のふとんをはぎとって」「キャー!」という事前プロセスがイチミリのブレもなく導き出されるほどであり、「朝なんだからしょうがないだろっ!」が発せられた後のプロセスについては、「階下のお父さん、お母さんが朝食をとっていて平和だねぇという顔をする」「塀の上の猫が平和だねぇという顔をする」の二種類しか存在しないのである。
ちなみに、女子の属性は7:3……つまり7割が《幼馴染》なわけですけど、あとのこり3割のほぼすべてが《》派であるという事実については「おまえら見せたいだけちゃうんか?」とフロイト先生も言ったとかいわないとか。