パチンコ店の消費電力量を調べてみた 〜パチンコ店閉鎖で、50万世帯分の電力が浮く?〜

※2011/4/1追記 読売新聞の記事(これとかこれとか)では、43万世帯と出ていました。大体近い数字なので安心しました。

※2011/4/3追記 「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」読んでみましたが、あまりすっきりしませんでした。

※2011/4/28追記 「『人生狂わせる』と韓国では廃止」 石原都知事またまたパチンコ批判(J-CASTニュース)石原さんさすがや。



「計画停電するくらいならパチンコ屋を閉めろ!」という声がありますが、実際パチンコ店がどのくらい電力を消費しているのか調べてみました。
電気使用量のデータを取ってくるのは簡単で、パチンコホールの業界団体、全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)がサイト上で公表してくれておりました。

ちなみに全日遊連とは…

全日本遊技事業協同組合連合会(略称:全日遊連)は、平成元年5月20日に全日本遊技業組合連合会として発足し、平成4年1月16日には、中小企業等協同組合法による協同組合として内閣総理大臣(国家公安委員会・警察庁管轄)の認可をうけ、名実ともに全国のパチンコホール組合の協同組合連合会組織となりました。
現在では、毎年秋に開催される全国ファン感謝デーの開催や、身近で手軽な大衆娯楽を目指し、不正行為の撲滅活動などを展開しています。

という団体だそうです。パチンコ利権については他に譲ります。。。


â– 「2009年度 ホールにおける電気使用量等調査」集計結果について(全日本遊技事業協同組合連合会)

(別紙)「2009年度 ホールにおける電気使用量等調査」集計結果(PDF)

肝心のパチンコホールにおける電気使用量の調査結果は以下。(回答有効数は9,512ホール、カバー率82.1%)

東京電力のところにフォーカスすると、
「東京電力管内のパチンコ店の電気使用量は、年間15億1,550万7,729kWhだった」
という意味のようです。

ところがこれは未回答ホールの分を含まないので、調査対象ホール数全体(未回答ホールを含めて11,579ホール)に換算した場合、

15億1,550万7,729kWh ÷ 9,512ホール × 11,579ホール= 18億4,483万4,310kWh になります。

東京電力管内のパチンコ店では、年間18億4,483万4,310kWhが使用されていると算出されました。*1


1日あたりにすると、
18億4,483万4,310kWh ÷ 365 = 505万4,340kWh となり、
東京電力管内のパチンコ店は、1日あたり505万4,340kWhの電力を消費しているようです。


ところで、日本における一世帯あたりの電力消費量は一ヶ月あたり300kWhとのことなので、1日あたり10kWh。


ということは、東京電力管内のパチンコ店の電力消費量は、
505万4,340kWh ÷ 10kWh = 約50万
約50万世帯分の電力消費量に相当することになり、

東京電力管内のパチンコ店が閉鎖されると、約50万世帯分の電力が浮く
ということになるんですよね…?*2



また、kWh(キロワットアワー)でなくkW(キロワット)で見ると、パチンコ店は1日12時間くらい営業しているようなので、
505万4,340kWh ÷ 12h = 42万1,195kW

福島第一原子力発電所 1号機の出力が46万kWなので、東京電力管内のパチンコ店の消費電力は、福島第一原発 1号機の出力とほぼ同じ?!


ここで「今すぐパチンコを全廃すべきだ!」なんて主張をするつもりはないですが、やっぱり電力を相当食っているのは事実みたいですね。

と言いつつも、前から読みたかったこの本、買っておこう。

韓国にできて、日本にできない恥辱。日本は、まともな国といえるのか!?
韓国では、往時にはパチンコ店が1万5000店、売上高は日本円にして約3兆円にのぼった。それが、2006年の秋に全廃され、いまは跡かたもない。だが、その事実を伝えた日本のメディアはなく、それを知る日本人は、いまもほとんどいない。
日本でいち早くそれをレポートした著者は、その後も何度も韓国を訪れ、なぜ韓国にそれができたのかを取材した。そこから見えてきたものは、日韓であまりにも対照的な社会の実態だった。

(Googleブック検索より)

…ていうか、この記事書くのにダラダラ2時間くらいかけてしまったので、その間電力無駄にしてるんですけどね。ごめんなさい。頑張れ東電!

*1:「無記名」が23億kMhあり、これを按分すればさらに大きくなりますが、計算が面倒なのでやめておきますw

*2:ちなみに、東京都の世帯数は約600万世帯です。