最近の読書
「和風 Wizardry 純情派」の上巻を読み終わった。本だとやはり読みやすい。あと微妙な感覚の話だが本で読んだほうが「物語」感が高い。字がカクカクしてないからってのと、あと縦書きだから(=本がディスプレイと違って縦長のフォーマットだから)というのも関係ありそうだ。物語の固着している画面比がメディアによって違うという問題は、英語とか横書き文化圏の場合またちょっと感覚違いそうだな。あっちは本だろうとモニタだろうと横書きだから。そういえば昔のワープロとかだと縦長モニタになってるやつとかあったな。
まあそれはそれとして、続けて下巻を読もうと思ったけど出先で持ち合わせていなかったので、だてダのほうにつないで続きを読んだ。PDF でもよかったが、PDF は書籍に従属している感覚があって、画面を縦長に設定できる環境が望ましく、どうせなら Palm かそれに相当する携帯電話で読むときに選びたい。ふつうの携帯電話か、画面を縦長にできない PC ならはてダ版だ。さっきまで本で読んでた話のつづきをモニタで読むというのはなんとなくむず痒い。結局 2003 年の年末まで読んで、そこで止めておいた。新年から最後まではまた本で読もう。
あと、「最強トーナメント」編は未入手なので、これも買うかな。
My Xbox の問題点
一行で書くと、もっと「便利ですよー」と必死になって宣伝してもよさそうなサービスなのに、全然宣伝されていない。長く書くと以下。
XBOX のネットワークサービスの総称である XBOX Live には、初代から 360 に継承された「ゲーマータグ」という考え方がある。プレイヤ 1 人に対して 1 つ割り当てられるアカウントのようなもので、本体に対して割り振られるものではない。メモリカード側に記録しておくことで、他人の家にも自分のゲーマータグを持ち込むことができる。で、これを使ってなにをやるのかといえばもちろんフレンド登録。ゲーマータグは Live の全サービス共通なので、あるゲームでフレンドになったやつと別のゲームでセッションするのが簡単。これがどんなふうに便利かを説明するには NDS で例えるとわかりやすいか。NDS の場合「おいでよ どうぶつの森」でフレンド登録したひとと「マリオカート DS」で対戦したいと思ったら、マリカー側でも再度フレンド登録する必要があるわけだが、XBOX Live の場合べつにそんなことしなくても一回フレンド登録したらどのゲームでもすぐ繋がれる。360 ではさらにダッシュボード機能がほぼ完全にその他の機能から独立したので、本体起動して Live に接続した段階で「現在オンラインに居るフレンド」「そのフレンドが現在やってることはなにか(ゲームならタイトルと大雑把なゲーム進行状況まで)」などがわかる。別のゲームを遊んでいるフレンドにもいつでもメッセージが送れるし(←オフラインのフレンドにも)、たとえば 360 でゲーム遊んでるやつと DVD 見てるやつがボイスチャットすることも可能だ。このあたり「Windows 使っている最中になにやってても MSN メッセンジャができる」みたいなかんじだろうか。それに音声チャット&メッセージ機能がのっかっているかんじ。文字メッセージをソフトウェアキーボードで入力するのはかったるいわけなのでおれはだいたい音声メッセージを使っているが、それがいやなら本体の USB ポートにキーボードつなげばいい。ガイジン相手に音声は大変キツいわけなので、文字メッセージなら多少気楽だ。
で、その Xbox Live と PC が Xbox.com(http://www.xbox.com/ja-JP/)でつながっている。My Xbox といって、これはお題が XBOX の SNS と思ったらいい。Microsoft Passport Network でサインインして自分のゲーマータグを関連付けることで、Live の情報を PC 側からも確認・操作できる。「フレンド」(http://live.xbox.com/ja-JP/profile/Friends.aspx)から現在フレンドがなにをやっているかが確認でき、また「メッセージ」(http://live.xbox.com/ja-JP/profile/MessageCenter/ViewMessages.aspx)から文字メッセージの送受信ができる(PC → XBOX / XBOX → PC どちらも可能。ボイスメッセージは 360 → 360 のみ)。さらにはゲーマータグと関連づけたブログの作成ができたり、MSN メッセンジャと関連付ければメッセンジャでオンラインの確認とかメッセージのやり取りができたりするらしい(このへんは初代 XBOX からやっていた)、が、そこまでは確認していない。さらに行く行くは PC - XBOX 間でボイスチャットができるようになると一層便利か。E3 では携帯端末にゲーマータグ情報を持ち込んでどうこうみたいな話まで行われていた。まあどちらかといえばこの Microsoft 社の戦略の主軸はゲーマータグでなく Microsoft Passport Network なんだろうけども。とにかく自社のサービスがのっかるプラットフォーム上の ID は全部つながるようにしちまえという。最終的に「相手の携帯電話番号知らなくてもゲーマータグ登録していれば電話はかけられる(←利便性とプライバシとの妥協点的なアレ)」みたいなかんじになるかもしれない。360 - 携帯電話でボイスチャット…とかまでいくとさすがにきついかもだが、ボイスメッセージのやり取り程度なら現実味ありそうかな。
…とかなんとか妄想は広がるし広げることが可能な程度にすでに十分 XBOX Live および My Xbox は便利なのだが、しかしこの便利さって全然アピールされてないんだよな。なんでだ。おれが彼らのプロモーション範囲からズレてるだけなのか。ほかの製品でいえば、なにしろ Windows は既に見渡す限り普及しているのであまり意識しないわけなんだけど、Microsoft 社の広報活動って全般的に「広報活動自体はちゃんと行っているんだけど、広報している場所を知らないひとには全然伝わらない」みたいな特徴がありがちな気が。存在がでかすぎてなにかっていうとすぐに独占だ!禁止だ!みたいなこといわれがちな会社なので、横断的にどこにでも出て行って宣伝しまくれないみたいな縛りがあるのかな。
Deep Rising
邦題「ザ・グリード」。TV でやってたので見た。昨日寝てない脳みそに染みるよい映画だった。「え?今日金曜ロードショー?木曜洋画劇場じゃなくて?」というかんじ。いや木曜にしては少々豪華か。TV 番組表のコピーもふるっていて、
21:03 金曜ロードショー「ザ・グリード」 (1998 年アメリカ)▽豪華客船襲う深海怪物… 3000 人(秘)一気食い
一気食いて。しかもマル秘で。どんなんだ。見たらなんかそんなかんじだった。登場人物の死ぬ順番等で一応の脳内番狂わせなどありつつも約束されたエンディングへいきあたりばったりに突き進むナイス映画。やはりなー。こんなかんじだよなー。強盗団の皆さんの乱暴なリアクションとか素朴な台詞がイカしていて好感を持てた。あまりの名訳にメモろうと思った台詞が二つあったんだけど、二回ともメモ帳ひらきかける手前でやめた。ちょっと勿体なかったな。
最後のあたりになってから、ようやくこの映画以前見たことがあることに気づいた。何度もたのしめてお得だ。