たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

シンデレラプロジェクトの少女たちは、今だけこの園で、裸足でいられる

とりあえず第一期、13話が終わりました、「シンデレラガールズ」。
いろいろ言いたい部分はあるんですが(というか積み上げが一片のすきもないので逆にいうこと無いくらい)、未央の話とかしてパニクる前に、これだけはどうしても。
 
「シンデレラガールズ」は、裸足少女アニメの歴史に名前を刻んだ。
たまたま裸足だったとか、裸足の生活を送っていた(ハイジとか)とかではない。
「裸足である状況を作り出して、少女を表現する」作品のこと。
とりあえず殿堂入りしているのは、「けいおん!」です。
 
フェス後。みんなが衣装を脱いで、座って話している時です。

突然飛び込んできた、全員裸足のシーンに驚いた。
確かにぱっと見自然だけど、そもそも片付けた後のステージではだしでいる意味わかんないよ。
結構汚いだろう、雨も降ったのに。
 
そうじゃない。
ここは演出上、裸足じゃないといけないのですよ。

誰か一人靴をはいているとかはありません。一律裸足です。
 
まず「アイドルマスターシンデレラガールズ」は「ガラスの靴を履く」話。
ならば、魔法の時間が終わって靴を脱いだら裸足じゃなければいけない。

スタンバイ状態。おそろいのTシャツかわいいですね。みくにゃんかわいいですね。
魔法はかかっていません。

比べてみてよ。
蘭子に魔法がかかるとこんなに美しいんだよ!?
衣装、演技、歌唱力、小物、心意気……魔法の種類はいろいろあるけれど。
今精一杯の背伸びをして見えている景色は、とてもまばゆい。

一度失敗したニュージェネレーション3人も、ここでとうとう本気の笑顔を出すことが出来ました。
ほんとうの意味で、ガラスの靴を履いて「アイドル」になれました。
ちょっとしぶりんの格好かわいい。
 
ガラスの靴は、長く履くものじゃない。
脱ぐからこそ、履いている一瞬が美しい。
だから全員、裸足じゃないといけない。
 

「少女たちが裸足で集う」という描写には、もう一つ意味があります。
それは少女のうちはまだ裸足で居ることが許されるということ。
家でだらだら裸足で居るのと違う。みんなの前で、一緒に裸足になれる。
言い換えれば心の中を全部丸出しにして、お互いに投げ出してもいい。
このへんは「けいおん!」がかなり細かく裸足のシーンで再現していました。
「シンデレラガールズ」もPVではだし多かったので期待してはいたけど、ここまで裸足力全開になるとは!
 
このアニメ、「少女」に対しての意識がとても強いです。
それは「とても幼い」という意味で。
みりあや莉嘉ちゃんは人気キャラですが、アニメではけたたましいくらいなので苦手な人もいる様子。
しぶりんなんかはクールビューティーに見えますが、まだまだ15歳。行き惑い、わかってないことばかりなのがきちんと描かれています。
未央の「私がなんとかしなくちゃ」の悩みと、あっけらかんと話しかけるあのノリも、やっぱり幼い。
(しまむらさんはまだ不明)
蘭子やアナスタシアに至っては、その幼さが全開でしたね。まだまだ子供。
まるで自分の子供が悩んでいるのを見ているかのようでした。
 
彼女たちが歳をとっていきはじめたら、いつまでかはわかんないけど……どこかで裸足になれなくなる時期がきます。
少なくとも「裸足になってもいい相手が限られる」時期がきます。
今は、全員がお互いに裸足になれる。
いや、ようやくなれた、という瞬間なのかな。
 

その裸足は、さっきはいていたガラスの靴のようにちょっと高い感覚が抜けなくて。
少しだけ背伸びして。
渋谷凛は、もう少しだけ魔法の力で高い所からアイドルの光景を見る。
きっとそのうち、裸足でも見られるようになる。
 
今はくつをはいてなよ。
一緒に裸足で語り合える、心を曝け出せる仲間がいるのだから、いつだって裸足にはなれるよ。
 
 
 
おわり。