大学で出席しないのは「ずるい」?

この間、マクドナルドという高級料亭にて友人と話した内容が喉に引っかかった小骨のようにずっと気になっていたので、それを少し書きたいと思います。
舞台は私の所属している大学、話題の発端は「出席を取らないのは、ずるいと思います」という学生の一言でした。

ずるい?

まず始めにお話しなければならないのは、大学の先生によって講義の成績の決め方は二通りに分けられるということです。それは、「出席を大きな評価基準にするかしないか」。この点です。
その講義では出席は余り重視されず、レポートやらテストやらで成績を決めるものでした。しかし、その講義の中でとある学生が主張したのは「出席を取らないのはずるい。講義に出てこない人でも出てきている人でも、同じ成績が貰えるのはおかしい」ということでした。

近年広がっている「ずるい」意識

このような傾向は近頃広がっているという話も講師の方から漏れ聞こえてきます。確かに、ここ暫くで学務から講師の方に対して「出席を取るように」という指示が出ているようですし、事実ほとんどの教科で体面上出席を取っているようです。
しかし、やはりそれを快く思わない講師の方が多いのか、学務の指示を無視して出席を取らなかったり、「単位出すか出さないかのボーダに乗っている時にしか見ない」と宣言される方もいらっしゃいます。

意識の違い?

では、何故このような意識になっているのでしょうか。これは学生の「成績観」が原因ではないでしょうか。つまり、他人からなされる評価である「成績」を何よりも重視しているということです。
そうすると、彼らの「ずるい」という考えのロジックが見えてきます。出席せずに優を取った人と出席して優を取った自分を比較して、その単位が同じものにしか見ず、ずるいと思ってしまうのでしょう。成績というレッテルばかり大きくなり、その下地を過少評価しているからかもしれません。本来ならば、講義をサボって「講義から吸収できたはずの物事」を逃してしまっている方が損であるのに、それに気づけていないということです。これは、高校まで「第三者からの評価」を重視していたためではないでしょうか。
一概には言えないにしろ、成績が良い==良い子という環境に置かれていれば、不真面目な人と自分が同等の評価をされるのが納得いかない、ということかもしれません。

最後に

とりあえず、私の所属する大学、私の身の回りの話だけで構成している話ですので、凄くサンプルが少ないですし多分に主観が含まれています。「うちの学校の場合は〜」という方がいましたら、また「近年このような学生が増えている理由」が思い当たる方は是非教えて下さい。また、今回のエントリを書きあげるにあたってid:PetaHzに協力いただきました!><
以上、ガチで出席を取られたら困る大学生がお送りしました*1。

編集3/17 16:45

id:mojinさんのコメントより指摘された部分について、誤解を招かないように表現を修正しました。

*1:のーもあ出席!ぎぶみー単位!