Too Much Pain

僕らは半径100mぐらいの中で空前絶後のベビーブーマーだった。同い年の男の子や女の子がすぐ近くにたくさん住んでいて、何人かいる女の子の誰かを好きになったりすれば甘酸っぱい想い出のひとつもあるんだろうけど、当時の僕はあんまり女の子に興味がなくて(かといって男の子を好きになっちゃうようなこともなくて)、現実の圧倒的な力不足を否めない子供なんかよりブラウン管の向こう側にいる全知全能なヒーローたちに夢中になっていた。誰だってそんなもんだろうけど。そしてその子供たちの中にサトミちゃんという一人の女の子がいた。彼女の家はそれなりにお金を持っていたからいつも周りの子よりも小奇麗な格好をしていた。それが理由かどうかは知らないけれど彼女は割りと男の子たちに人気があった。鼻タレどもが女の子を好きになる理由なんていい匂いがするとか珍しい消しゴムを持ってるだとかせいぜいがそんな理由なんだろう。年を食ってもいい匂いがするとかおっぱいが大きいとかそんな理由で惹かれたりするんだから男なんてのは鼻タレ時分と何も変わっちゃいないといえばそうかもしれない。

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