良いものそのままを提供する気概

http://d.hatena.ne.jp/hanzo22/20090119/p1 こちらを拝見して。

動画のコンテンツに限らずだけど、いろいろな魅力を感じる物事は以下のふたつをおさえている気がするんですよ。

  1. すばらしい素材の良さをなるべく、そのまま提供する
  2. 炸裂するセンスや、隙のない構築力で、徹底的に磨きあげて提供する

落語家論 (ちくま文庫)

落語家論 (ちくま文庫)

今、当代の柳家小三治師匠*1を嫌いな人はそんなにいないと思うのだけど*2、小三治師匠も志ん生師匠の「落語はそれ自体面白いんだから、面白くしようとするなとか、笑わせようとしないことだ。」と言ったとか言わないとかに感銘を受けたという話をしていて、それが面白かった。

同様に、テレビの強みって冒頭にリンクした鍵大のハンゾーさんのエントリのように、ただ良いものをそのまま提供することだと思う。んで、スポーツアナがうるせぇとか、解説が邪魔臭いとかはこういうのにも関連してるかな。ゴルゴル船越とかね、邪魔でしょ?w
実は意外とタモリ倶楽部なんかは、この条件を満たしていると思う。そのままで面白い町工場とか、珍しいところにいって、タモさん他の気の利いたコメントとかはしゃいでるところとかを見ているのは楽しいし。

ところが、そういう気概が今のテレビにはあまりにもなさ過ぎると思うんだ。このままじゃまずいまずいって言って深みにはまる感じしかしない。
テレビドラマなんかも演出や構成他だったら映画の方が上だしさ。なので、そのままを伝えられる中継の強さとかをもっと見直さないとますますみんなテレビなんかを見なくなりますよ、と。

地デジはチャンス

地デジにしてから、なんかわけもなく水中のきれいな映像とかを見るようになったとかって人がちらほら出てきているので、そのあたりにはちょっと期待しています。

*1:手前味噌ですがこのあたりご参考に: NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 第100回 10/14(火) は 柳家小三治師匠 - くるえるはてなくしょん 第100回 NHK プロフェッショナル仕事の流儀 柳家小三治師匠が良かった。 - くるえるはてなくしょん

*2:もしくは志ん朝師匠もそんな感じかな?