英国はChester出身の4人組ロックバンド。いわゆるBRIT POPムーヴメントの末期に鳴り物入りで登場した彼らは当時の(もてはやされるバンドの法則の)ご多分に漏れず、「ルックスのいいメンバーを揃える」「フルアルバムのリリースに先行して各種リリースを切り売り」「インタビューでは超ビッグマウス」の特徴を持ち、ここ日本でも(女性ファンを中心に)大きな人気を集めた。話題性先行の感があった状況が一変したのは98年。先行EP「LEGACY」と続く2ndアルバム「SIX」にて披露した高次元の音楽性がここ日本では高く評価された。一方で本国では思うような商業的成功が得られない状況が続いたようだ。そして、4枚目のアルバムが完成間近となっていた2003年5月、バンドは突如として解散を発表してしまう。4thアルバムのリリースを心待ちにしていた最中での突然のニュースにファンの落胆は非常に大きかったが、直後から所属レーベルへ4thアルバムのリリースを切望する署名が多数寄せられる。その甲斐あって、2004年9月、製作中だった4th作のセッション集に、B-sidesやレアトラックスを加えた3枚組「KLEPTOMANIA」がリリース。世界中のファンへの最後の贈り物となった。