Niels Henrik Abel (1802年―1829年)
ノルウェーの数学者。
経済的には一生恵まれず、大学教授の推薦を受け取る当然の栄誉を手にする直前に結核で死去。ただその業績は半端ではなく、普通の数学者数人分の仕事を27歳で死ぬまでに成し遂げる。
主な業績は「5次方程式の解の公式が存在しない」ことの証明、楕円関数論の先駆的な研究など、数多い。アーベルの名を冠した数学用語も多い。
その業績を称え、ノルウェーの首都オスロには、彼の銅像が建つ。2001年には「アーベル賞」が創設される。
エピソードとして、アーベルは「5次方程式・・・」の論文をガウスに送ったのだが、「代数的」という言葉を書きわすれたため、代数学の基本定理を証明していたガウスに「俺の業績を知らないのか、このアホタレめ・・・」と言った具合に、無視されたということがある。