HNから: PLT schemeが「Racket」に名前を変えて再デビュー

http://www.racket-lang.org/

Racket/PLTは数多くあるschemeの実装のなかで、一番元気があって環境が整っているものだ。

このスキームはpltとかmzschemeとかDrSchemeとか色々な名前で呼ばれていて(ランタイムと開発環境の区別とかあるんだろうが、とにかく紛らわしい)さらなる混乱防ぐ(させる?)ために「Racket」という名前に統一したようだ。

大学のコンピューターサイエンスのクラスで教材として育ったらしくて、ドキュメントとかIDEがかなりしっかりしている。ただ親切で使い易いというだけではなくて、機能も充実しているようだ。Paul Graham氏のarcはこのschemeの上にマクロとして実装されている。

各プラットフォームのインストーラも完備されている。
http://www.racket-lang.org/download/
schemeを始めたい人はお試しあれ。


名前変更の思惑は、、
実のところは、rubyやpythonがlisp勢から機能を頂いて人気を出す一方、ダイナミック言語の御本家はどうも若者の間でウケないことに苛立たしさを感じ、ブレインストームした結果、「言語は機能だけではない! 名前がカッコ良くなければ駄目だ!」という結論に達し、イメチェン決心したようだ。つまり、新しいユーザ層にコビを売っているのだ。

真面目な話、RacketはPerl, Python, Rubyのようにインストールが簡単でライブラリ・ドキュメントが充実していて日々の作業に使える「バッテリー入り」の言語を目指しているようだ。それで、list/schemeの名前は一般プログラマへの浸透においてはネガティブと考えて外したようだ。(とうようなことを、lisp/schemeの硬派を怒らせないように苦しい説明がしてあった)

さて、一般受けを狙った新schemeマーケッティング。その効果はいかなるものか。