カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

「小沢人気」への疑問

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私は枝野幸男支持者であるので、枝野幸男支持者じゃない人とは政治を見る視点が異なるだろうなあ、と思うが、それは前置き。

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民主党代表選、webでは小沢一郎のほうが支持者が多かったらしい。http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20100613/1276400867 〔9/19 23:00追記 http://www.j-cast.com/2010/09/12075643.html 〕
思うんだけど、たとえばニコニコ動画の「政治」カテゴリにへばりついている人は日本会議系・新興宗教系だったり自民党秘書だったりで、自民党支持・民主党不支持な人が多いと思う。日本会議系新興宗教とか自民党とかは組織でもってweb世論を形成しようと動いていると前提するべきだ。つまりそれらweb上のノイジーマイノリティは、民主党を支持しない人は、民主党代表選では(より民主党らしくない)小沢一郎を支持していた、ということだろうと思う。
以上はまあ、「判る」んだけど。で、菅グループというか旧さきがけ系列というかその系統の人たちはweb対策をなんちゅうかもっと真剣にしてほしいと10年以上前から願っているんだが、どうにもその余力が生まれないらしい。難しいものだ。
その連想でちょっと思うんだが、かつて「安倍END」でリンクしていた政治系ブログの多くが今回小沢一郎支持だったようで、「え?」と私は思った。http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/72d42b5bc89e308b97db0f6a3c2bff64 岡田克也と小沢一郎が代表選を競った頃から、小沢一郎支持というか小沢一郎対抗者への偏見が植え付けられたというか、そういう感触を覚える。しかしですね、岡田克也と小沢一郎と比較すればまだ岡田克也のほうが「市民運動」「市民政治」への理解があるし、菅直人と小沢一郎の比較だと、「市民運動」「市民政治」としては菅直人のほうがどれだけ現在腐っているとしても、まだ小沢一郎よりは親和性があると思うよ。少なくとも民主党内の多くの「市民派」議員は、小沢一郎シンパよりは菅直人シンパですよ。
なぜかつて「安倍END」だった方々が小沢一郎支持に至ったのか、至った初めの一歩目を各人振り返られるのが宜しいと思うですよ。見知らぬ・あるいは見知った誰かから、小沢一郎支持を囁かれませんでしたか? たとえば貴方個人にそれぞれ別な3方向から*1。
今回小沢一郎支持を表明してしまった方々は、政治家とオフラインでやりとりされたことはどの程度ありますか? 生の小沢一郎と生の枝野幸男の双方を観察すれば、あるいはどちらかの事務所に出入りすれば、市民運動家で小沢一郎支持という結論には至らないように思うんだが。小沢一郎は鳩山政権時代に民主党の政調を潰し、陳情ルートを小沢一郎管轄下に一元化した。それが私や私の友人のように陳情を市民運動の中心としている人々にどれだけダメージを与えたか、民主党をいかに使い勝手の悪い政党にしたか、それだけで小沢一郎支持というのは少なくとも市民運動の理屈からしてありえないと私は思うんだが。
「なんちゃって大局論」は、最高の娯楽の一つではあるけれど*2、「市民政治ブロガー」が政局において実践より「なんちゃって大局論」に振り回されるのは由々しいことであると思う。我々にとっては実践し実証することが、大局論より優先されるべきではないかと思われる。
などと言えるほどには、田舎に引き篭もりになって以来、いやそれよりずっと以前から、市民活動にも政治にも無縁な生活を私は過ごしてはいるんですけどね。
私はインターネットでの(主に新興宗教勢力による)世論操作・情報操作というものに成り行き上敏感になってしまっているので、「市民政治ブロガー」諸姉諸兄がその手の情報操作に陥れられているんではないかと、それを危ぶむ。

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それはそれとして、私は友人間では(かつては)枝野幸男番で、表現規制反対関係の陳情をするとき枝野幸男にするのは私の役割だった。(今は違う。別な友人が担当してくれている) 同様に、小沢一郎系列の議員に陳情する係の友人がいて、その友人が八面六臂な奮迅をしてくれたので、表現規制反対関係では菅直人続投でも小沢一郎総理就任でもそれほどダメージはなかったんだが、それはそれとして私は枝野幸男支持者なんだが。我々市民活動系の人間は、実現させたい政治議題は実践面ではできるだけ絞り込んで、そしてその議題に特化したチームを作成して活動する、というのが、パートタイム政治活動・パートタイム市民活動*3のエネルギーを効率的に働かせる方法だと思う。昔、ウォルフレンがそんなことを言っていたので、私の友人たちは現時点まではどうにかそれを継続している。*4
何を言いたいのかというと、我々は自身の望む政治議題のために政治家を使うべきであって、我々が政治の駒にされていないかを時々自己点検すべきである、ということと、政策を実現させるためには実在する政治家との、ある程度暖かい・熱のある・血の通った交流が必要だ、ということだ。
今回小沢一郎を支持した「市民政治ブロガー」諸姉諸兄が小沢一郎に面識があり、小沢一郎に惚れ込んで小沢一郎を支持しているのなら、それはそれでいい。選挙とはそもそもそういうものだ。そうじゃないようだから危惧している。
などと書ける資格は、繰り返すが、かなり以前に私は失ってはいるんだけど。

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そういえば忘れていたけど、小沢一郎の腹心の室井邦彦というのは統一協会系議員だ。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070908

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画像は http://piapro.jp/content/eycs0yw9aw3mrxpt から。

*1:人間は、相互に繋がりがないと前提している3種類の情報源から同じ情報を与えられると、それを真実だと誤認する。

*2:必ずしも悪い意味で言っていない。政治は人類究極の娯楽の一つであり、我々はもっと多くの人々にこの娯楽を楽しませるべきである。決して在特会とか日本会議系新興宗教とか自民党秘書とか経団連とかにこの娯楽を独占させておいてはいけない。

*3:「パートタイム政治運動」という言葉は、私が知る限り、丸山真男が発明した。『丸山眞男話文集2』読了。

*4:ウォルフレン自身は小沢一郎支持者だが