「萌え」について

「萌え」という感情にはてな。

「萌え」という言葉には「エロ」はあまり含まれないと思います。「萌え」自体が何でもアリな言葉なので広義では含まれてもおかしくありませんが、今の所「萌え」とは「遠くから愛でる感情」ではないか…というのが結論です。

とある。

「萌え」=「遠くから愛でる感情」。

これには納得いかない。理由は簡単で,1つ前の文に,

「萌え」という言葉には「エロ」はあまり含まれないと思います。「萌え」自体が何でもアリな言葉なので広義では含まれてもおかしくありませんが、(略)

とあるためである。「広義では…」という用語の解説は,その用語をうまく定義できていないことの証明でしかない。広義の「萌え」に「エロ」が含まれているなら,それには「エロ」が含まれているのである。

といって,わたしは別に「萌え」には「エロ」も含まれているんだ!なんてことを主張したいわけではない。

わたしは,

宮:幼い頃に刷り込まれた紋切り型の記憶を刺激されるのが「萌え」だから。それが以前このコーナーで言った「データベース的消費」(東浩紀)なんだ。

日本中の碇シンジ君たち、殻の中から出てくるのだ!」の巻 - MIYADAI.com Blog

と考えるのが妥当だと思っている。これならば,人によって「萌え」のもつ意味が変わる。

classとしての「萌え」は「幼い頃に刷り込まれた紋切り型の記憶を刺激されること」であり,objectとしての「萌え」は人それぞれの記憶によって異なってくる。

例えば,

「萌え」=「遠くから愛でる感情」

となる人は,小・中・高の間,好きな人を「遠くから愛でる」だけの人生であったために,その頃に刷り込まれた「遠くから愛でる」記憶が刺激され,それを「萌え」だと感じているのだろう*1。

「萌え」に「エロ」が含まれる人は,それなりのスケベーな体験を経て今にいたっているのだろう。

それだけのことだ。

*1:でも彼らが「遠くから愛でていた女のコ」は他の誰かとエッチしてたんだろうなぁ。。哀れ。あ,それを隠蔽するために「萌え」には「エロ」は含まれないと主張したがるのかな?