OSS BIツールを触ってみる

早速Diaryを書かなくなってしまったはるきです、こんにちわ(ぉぃ


というわけで、この二週間でOSSのBIツールを触ってみていたので、そのメモをc⌒っ゚д゚)っφ メモメモ... 一応大前提としてあるのは調査期間二週間、目的はサクッとBIを構築できるツールを選定する事。

OpenOLAP

まずは日本製OLAPツールであるOpenOLAPをさわってみました。 今回BIというカテゴリーで調査をしていたわけですが、触ってみた感触としては、全く純粋なOLAPツールという感じですね。 これをBIだ!と言ってしまうのは少々おこがましい気がします・・・。 で・・・このOpenOLAPかなり怪しいのです・・・ 2004年頃にプロジェクト始動しているわけですが、2006年にVersion2.1をリリースして以降全く音沙汰無し・・・ しかもフォーラム見てみると凄く楽しい展開が>< そしてそして開発した会社のHPを見てみると、コピーライトが2006><


まぁ、そんな事はおいといて、実際にOpenOLAPを入れて動かしてみると・・・バグ、バグ、バグのオンパレード・・・こりゃひで〜! と思って色々と調べてみると、NRIがMySQL版(動かしてみたのはPostgreSQL版)を出しているとの事なので、そちらを試してみる事に。


んが・・・こちらも一回Version1.0を出したのみで、その後の動きは一切なく、早くも怪しい空気が漂う・・・しかもプロジェクト名が個人名だし・・・。 実際使ってみてもいくつかバグを発見したところでかなりげんなり。 んで、もうちょいと調べてみると、NRIがOSSを色々集めてひっくるめてOpenStandiaとして提供しているパッケージの中にOpenOLAPが存在している事を発見し、どうやらこれはメンテナンスされてる様子なので、こちらを試してみる事にしてMySQL版の検証は終了。


このOpenStandiaに含まれているOpenOLAPはまぁまぁ普通には動く感じ。 若干バグはあるものの、これくらいなら直す気が起こるというレベルだったので、ちょこちょこと改修しながら動くレベルまでにはなった感じ。 動かしてみての感想としては、BIツールとしてみるとかなり厳しいけれど、OLAPを簡単に実装するなら良いかな?という感じでしょうか。 機能的には以下のような感じ。

BIとして必要となってくる、ETL機能やレポーティング機能、データマイニングなどといった機能は存在していない。 ETL機能についてはOpenStagingという、OpenOLAPの初期開発会社が作成したツールがあるので、それで補完可能か。 もしくは、初期開発会社からは綺麗サッパリ離れて、他のOSSを活用する方が良いのかもしれない。 レポーティング機能に関しては気持ち付いているものの、はっきりいって業務では使い物にならないと思うので、ある程度の帳票を求められる状況では、なんらかのレポーティングツールを使って作っていく必要がある感じ。 データマイニングに至ってはどうしようもなくって、データマイニングができないと!なんて言われた日には、作り込むか他のOSSに乗り換えるかしないといけない感じでした。


まぁ、上記はおいら個人の感想なので、実際に触ってみるのが良いと思いますね、やっぱり。 インストールしてサンプルデータで動くようになるまできっと一時間位だと思いますので。 (但しデフォルトのソースでキューブ作成しようとすると、メッチャ遅いかもしれません・・・) 一応今回触った物のダウンロードは以下リンクから〜

  • OpenOLAP
  • OpenOLAP for MySQL
  • OpenOLAP(OpenStandia)
    • これ普通にDLしようとすると、NRIのOpenStandiaã‚’DLしてなんやらいらないものまで色々とインストールされてしまうので、これを直接落としてしまうのが良いと思います。
    • 一応インストール手順書的なものが付属しているのですが、OpenStandia環境を前提としている為、適宜読み替える必要があるので要注意。

Pentaho

OpenOLAPと比較すると、Pentahoは正統なBIツールという感じ。Pentaho自体は複数のProjectから成り立っていて、全体としては以下のような機能がある。

機能を見ただけでかなりお腹一杯な感じになりますが、もう一つ大きなハードルがあって・・・やはり海外産なので全てが英語なんですよね・・・どうやら外部ファイルで星の数程設定していけば日本語化できる感じなのですが、じゃーそれを保証できるかって言われると結構厳しい感じ。一応Pentahoの日本代理店で10万円弱で日本語版を売っているみたいですが、どうなんでしょうかね。さすがにそれを買ってまでの検証というレベルではなかったので、今回は行っていないので不明ですが。また、ドキュメントなども全て英語である為、そもそもツールを習熟するのが大変ってのもありますね。


今回の検証期間では、個別のアプリケーションについての検証は行えたのですが、BIシステム全体を通しての検証という点では時間切れという感じでした。 機能的にはかなり豊富で、現在もコミュニティ活発という事もあり、本格的にOSSでBIを考えるとPentahoが良いような気がしますが、時間切れという事なので致し方なし・・・。 う〜ん、もうちょっと触ってみたかったな!ってことで、触ってみようという方は以下のリンクから〜

まとめ

本格的なBIを考えていくならやはりBI全部入りのツールで決まりですかね。 一応SpagoやJasperといった、BIツールもあるので、そちらについても検証する必要があるかと思いますが、BIの一部を担うツールとBI全部入りのツールで比較してしまうと、やはり機能面でのギャップが一番の理由かなと。 OLAPはできるけどデータマイニングはちょっと・・・となってしまうと、結局全て変更という話になってしまいますからね。 とはいえ、ツール習熟にかかる工数とかを考え出すと、かなり悩ましい感じですね。 まぁ、一旦この場ではモヤッとした感じで終わらせておきます(ぉ