路上のクリシエ、君は疲れた笑顔を再びその大空へと駆け抜けるがいいさ

池袋を歩いていたら、西口で路上ミュージシャンが演奏していた。ちょっと興味を持って、立ち止まって聞いてみた。この手の路上フォークグループのクリシェが立て続けに耳に突き刺さってきた。無料でCDを配布していたので、その歌詞カードから一部紹介させていただきます。

ちなみに僕が目をつけたグループはギター2+ベース1という編成の3人組。
ストリートミュージシャンを取り上げる番組に出演しているらしく、ウェブに写真を発見。
http://www.street-f.net/artist/1363/artist1363.shtml
このCDに収録されてる曲は、ほんとどこをとっても完璧です。
まず、僕が耳にして足を止めた部分。

自分らしく生きてやれ
自分らしく叫んでやれ
全ての若者が栄光を勝ちとるために
『少年の夢』

フォーク歌手が「栄光」とかいってるのって面白い。アリスかゆず(栄光の掛け橋)の影響かもしれない。そうだとしたらまあ十中八九ゆずだろうけど。

夢を語り合い笑いあった、
思い出の時間は通り過ぎて
あれから季節は巡るけれど、
夢を見つづけたいこれからもずっと
『少年の夢』

この辺りは中島みゆきと松山千春を混ぜてみたら、図らずしも浜崎あゆみになってしまったという感じか。字余り気味の都都逸になっているのも浜崎っぽい。けど結局はゆずの手のひらの上という気もする。

何も分からないまま駆け抜けてた
小さな光さえも全て壊してた
やさしさの意味さえも知らないあの頃
少しずつ色んないみが分かり始めた
『大切な人』

「やさしさの意味さえ」というフレーズはGLAY『HOWEVER』、GARNET CROW『今宵エデンの片隅で』、福山雅治『恋人』とちょっと調べただけでもわんさか出てくる。けど、これも浜崎あゆみっぽいなあ。これ誉め言葉。

傷つく事にどうか泣かないで
希望だって思えることだって沢山あるだろう

「どうか」と頼み込み、「あるだろう」とさじを投げる感じは武田鉄也か。


なんとなく日本中のあらゆる伝承を収集した柳田國男のように、駅前ミュージシャンたちを言葉を収集していくことに意義があるような気がしてメモしてみました。