「風俗嬢に説教たれる人々が痛い理由」と「売春を合法化し、厚生労働省売春管理局を作る案」

男が風俗嬢を見下す心理メカニズム


心のどこかで風俗嬢に欲情している男たちは、うしろめたさを感じている。
羞恥を感じているし、罪悪感を感じている。


そして、あろうことか、風俗嬢に密かに欲情する男たちは、
風俗嬢を見下すことで、
その恥辱と罪悪をすべて風俗嬢に押しつけてごまかすのだ。
彼女たちに密かに欲情する醜悪な自分を隠蔽して、自尊心を守ろうとするのだ。


それでは、これらのうしろめたさや罪悪感は、どこから来たのか?
それは、恋愛の崇高さの裏返しなのではないだろうか?


恋愛は崇高なものであるし、その恋愛において「男女の肉体関係は崇高なものだ」という前提をわれわれは心のどこかに持っている。「女性が男性に肉体関係を許す」ということは重大な意味と価値を持っている。*1 だからこそ、強制わいせつ罪やレイプは、重大な犯罪であり、それらの罪を犯した男性は、社会的に抹殺される。


そのように、社会全体の倫理体系が、男女の肉体関係に決定的な崇高さを与えているがゆえに、「お金で女を買う」という行為は、恥辱であり、罪悪ですらあるように感じられてしまう。
こうして生じた罪悪感を、男たちは、風俗嬢になすりつけて、ごまかしているのだ。*2


5兆円産業の売春を合法化すれば、ホームレスや貧困対策のための財源ができる


http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/hashigotan/20080927/p1

xevra: 風俗自体は否定はしないが、風俗の上がりは裏社会に流れ堅気の人の生活を脅かす。真面目に頑張っている人に迷惑をかけているという自覚を持て

それは、売春自体が悪いのではなく、売春を管理する社会システムの問題でしょう。
売春が合法化されて、きちんと国家が管理・運営し、税金を取り立てれば、売春が生み出す利潤は裏社会に流れず、むしろ国庫収入になる。なにしろ、5兆円規模の産業だ。
http://www.systrat.co.jp/abreak/articles/artc980801.html

市場規模約5兆円、全国の風俗嬢推定10万人(援助交際の素人は除く)は実にアメリカのほぼ2倍と言われる。

こうして国家が徴集した税金という名の「みかじめ料」は、ホームレスを救済し、失業保険や生活保護など、貧困者へのセイフティーネットを充実させることにだって使える。もちろん、ヤクザに搾取される分に比べれば、税金の方がはるかに安くつくから、風俗嬢の手取りも増えるだろう。


さらに、売春業を営む店舗には、担当医制度を設け、性病の検診を厳しく義務づけ、性病に対する予防措置を行わないセックスを厳重に取り締まるなどすれば、性病の拡散も、いまよりはずいぶんマシになるのではないかな。
たとえば、ICカード付きの許可証を持った男性だけが風俗サービスを利用できるようにして、風俗サービスを利用する男性には、定期的に性病検査が義務づけられる。当然、エイズ検査も定期的に受けなければならない。風俗嬢も、同様に許可証で管理される。
厚生労働省売春管理局でも作ればいいのではないかと。


もちろん、当然ことながら、売春を「通常の職業と完全に同じもの」として国家が認めるわけではない。通常の職業とは別枠で扱われる。たとえば、失業保険や生活保護を受ける前提条件として、「ちゃんと職探しをしたが、職が得られなかった。」というものがあるが、ここで言う「職」には売春は含まれない。このため、「売春以外に職がなかった」というケースでは、当然のことながら、失業保険も生活保護も受けられる。


ついでにマリファナも合法化し、大麻管理局の管轄にすればよい。
霞ヶ関のお役人も、自分の役所の権限が拡大するので、喜ぶのではないかな。
引退後は、羽振りのよい売春宿に天下りできるし。
ヤクザが吸い上げる利潤の額に比べれば、天下り役人が受け取る報酬など微々たるものだ。


なぜ、売春やマリファナのビジネスをヤクザが取り仕切り、裏社会の資金源になるかというと、それが非合法だからだというのが大きい。


単に社会的害悪という点だけを見るなら、
アルコール中毒で人生が台無しになった人や、飲酒運転の被害者のことを考えれば、
アルコールは売春やマリファナよりもむしろ酷いぐらいだが、
アルコールビジネスがヤクザの資金源となっていないのは、それが合法だからだ。


マーケティング分析をするまでもなく、ビジネス戦略的な意味でのヤクザのコアコンピタンスは、
非合法のビジネスを営むノウハウやスキルや組織力だ。


警察の裏をかき、警察に見つからないように、法の網の目をくぐるノウハウがあるために、
彼らは非合法のビジネスを独占し、巨額の利益を手にする。


だから、売春が合法化されると、彼らはマーケティング戦略上の優位を失い、
撤退せざるをえなくなるのだ。


売春は人のためにならない仕事なのか?

xevra: お金を稼いだ方が偉いんじゃない。人のためになる仕事をした方が偉い。

市場経済において悪とされるのは、詐欺、ぼったくり、談合、独占、というような、
価値を生み出さずに、ズルしてお金を稼ぐことだ。
そして、顧客に対して、より多くの価値を提供した人間が、より多くの報酬を受け取るのは、正当とされている。


これが、市場経済の根底にある倫理観なのではないだろうか。


つまり、市場メカニズムは、正常に機能しているなら、
「より人のためになる仕事をした人間が、より多くのお金を手にする」
というように作用する性質を持っている。


逆に言えば、
「よりお金を稼いでいる人間は、より人のためになる仕事をしている」
という理屈も、考えられなくはない。


この意味で、詐欺、ぼったくり、談合、独占でなく、
ちゃんとお客を満足させてお金を稼ぐのであれば、
時給10万円稼ぐマッキンゼーのコンサル*3だろうと、
日給4万円稼ぐ風俗嬢だろうと、
政治運動して中央から引っ張ってきた金で無駄な道路を作って
金を稼ぐ土建屋や、ろくに仕事をせずに何千万円もの年収を受け取る利権オヤジや天下り役人
などよりも、はるかに「偉い」んじゃないか、
という理屈も、一理ぐらいはあるようにも思える。


私は風俗を利用したことがないので、想像することしかできないが、
風俗サービスに高いお金を払う男性は、それだけのお金を払う価値があると思ったから、
そのお金を払ったのではないだろうか。
(はしごたんの場合、指名がついてないので、そこは微妙なのだけれども。)


そもそも、あらゆる「経済活動」の目的は、「価値創造」であり、
そこでいう「価値」とは、他者の欲望を満たすことだ。
それは、プログラマーでも、営業でも、美容師でも、作曲家でも、農家でも、みな同じだ。
あらゆる仕事は、究極的には、誰かの欲望を満たすために行うのだ。


だとすると、市場原理的な倫理観からすれば、
電波利権の上にあぐらをかいて、ろくに価値創造もせずに、
毎日部長席でふんぞり返ってたばこをふかしている
テレビ局の利権オヤジなどよりは、
風俗嬢の方がはるかに「価値創造」しているということになる。


売春の歴史は人類の歴史より古い


売春は、人類最古の職業と言われるが、
売春の歴史は、人類の歴史よりも古い可能性がある。


たとえば、オスのチンパンジーが持っているバナナを半分、メスのチンパンジーに分け与える見返りに、メスのチンパンジーが交尾を許すという行動が観察されていることからも、それがうかがえる。


少なくとも、人類最古の職業と言われるぐらい古くから行われてきた
売春行為を見下すような倫理観が形成されたのは、
多分に文明の産物に過ぎない可能性があり、
「売春は悪」というのは、それほど「自明」なことではない。


風俗嬢を下に見るような倫理観は「自明」ではない


風俗嬢に説教たれている人たちが痛いのは、多くの場合、
その説教の根拠となる倫理を作り出す構造に無自覚であるということに起因する。


ここでは、売春の善悪を、市場原理的な倫理観からとらえ直してみたが、
その市場原理的な倫理観自体、人工的なものであり、われわれが勝手に作り出した体系にすぎない。


もちろん、太古の昔より、われわれ人類は経済活動を営み、
互いに「交易」を行うことで、社会全体の富の総量を増やしてきた。
リカードゥが比較優位の原理を指摘する遙か以前から、
暗黙のメカニズムとして、比較優位の原理は豊かさを作り出してきた。


しかし、その自然発生的に作用していた原理に、倫理的な正当性を与えたのは、
ここほんの数百年の間に哲学者や経済学者たちが行った、
極めて人工的な心理操作の産物だという見方もできる。


その意味で、市場原理的な倫理観ですら「自明」ではない。


ましてや、風俗嬢を下に見るような倫理観は、
「自明」などとは、ほど遠いのではないだろうか。

*1:それは、どこまでが進化論的に形成された本能に起因するもので、どこからがその後に形成された文明の産物なのかは、はっきりとしないが。

*2:もちろん、女性の場合は、別の理由で風俗嬢を見下すわけだが。また、とにかく見下せる隙のある相手を見つけては、嬉々として見下しブクマをつけるというタイプの人たちは、相手が風俗嬢であろうとなかろうと、見下せる隙のある相手なら、誰でもよいのだろうけれども。

*3:顧客がマッキンゼーに支払う金額ベースで

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