なぜ企業の採用がうまくいかないか?11の特徴の解説
昨日採用がうまくない企業の11の特徴を上げたわけですが、もう少し細かく書いていきたいと思います。
その前に、、、
会社の内部を見た場合、現場と人事がうまくいってない会社が結構多いと思います。現場は好き勝手に言う、人事もそれに振り回される、、こんな状況が生まれる会社は結構マズイです。(いや、大半がこんな感じでしょうか)
例えば、、
・人事は面接しなくてもいいから現場に回せ
(人事は現場のことなんて分からないから、面接する必要ないという主張です)
・現場は採用できない人材を現場が欲しがる、人事は「労働マーケットなど諸々の事情で無理だよ」と言えない
・人事が新人の教育環境を作ろうとしても、忙しくて無理!即戦力だ!と言われて制度改革に挫折
こんな感じで社内体制より開発、営業なんかが優先になりがちになってしまい、、なかなか良い採用ができなくなるものです。(個人的には人事の面接は会社の人事方針・給与関係等を考えても必要だと思います。)
こんなことを念頭に置きながら進めていきましょう。
採用がうまくない企業の11の特徴:
1、 採用できない人材を求める会社
2、 育てよう。という感覚がない。(ポテンシャルを見ようとしない)
3、 自分は選ぶ側だ、という意識を面接官が持っている
「何でうちの会社に来たいの?(入社したいの?)」的な質問
4、 面接回数がムダに多い(中途採用で4回以上ある)
5、 会社の展望、ビジョン、現在の状況、職場環境を説明しない
6、 会社の良い部分しか言わない
7、 面接の結果を出すのが遅い
8、 圧迫面接をする
9、 経験やスキルについての質問が面接の中心
10 面接を受けている応募者は何がしたいのか?どんな風に成長したいのか?どんな仕事がしたいのか?を聞かない
11 最後に、「あなたと一緒に頑張っていきたい」の一言が面接官から応募者に対してない
上記に関して、大まかに解説を上げて行きたいと思います。
1、面接を受けている応募者は何がしたいのか?どんな風に成長したいのか?どんな仕事がしたいのか?を聞かないない人材を求める会社める会社
会社の立ち位置を理解していない会社が多いことから生まれます。給与が低いのに不相応なスキルを求める、、。
当然ながら採用に関する良い方法は、現場で日々働いているとわからなく、人事と現場とのコミュニケーションでその問題を解決する必要があるのですが、残念ながら、人事は現場より立場が弱かったり、コミュニケーション不足などの問題でうまくいかなくなってしまいます。
応募者(採用面接を受ける人)のスキルのわりに、給与が低かったとして、それに変わるメリット、例えば特殊なスキルが身につくとか、幅広く裁量権が持てるなど転職希望者にメリットのあるものを提示できなければ採用は失敗します。
その他で言うと、実は即戦力を求めるより、ポテンシャルを重視して教育環境を整えた方が良かったりするケースが多いんですが。
2、経験やスキルについての質問が面接の中心
育てようという感覚がない、ポテンシャルを見ようとしないことがはっきりと表れます。1.の問題に直結していますね。即戦力を求めるとポテンシャルを見失うことになり、長期的に見てあまり良い環境にはなりません。また応募者にメリットを感じさせることができなく、内定を出しても「別の会社にします」なんて言われてしまう。
3、自分は選ぶ側だと言う意識を面接官が持っている
「企業への転職、新卒もふくめ応募者は、会社を探している。」その際の応募の動機ににそれほどの意味があるのでしょうか?と考えると、会社を選んで応募する行為は「偶然」の一致であることが多いです。
なんとなく見ていたリクナビで応募ボタンを押した、写真がなんとなくいい感じだった、年収が上がる、キャリアアドバイザーに勧められたから受けた、転職サイトに載っていた。同期はこんな感じで全ては「偶然」。
「応募理由」を確認するより、お互いに適正があるかどうか、何をしたいか、を確認しあう方がよっぽど意味があります。リクナビやDODA見ても会社の本当の内部は見えないですから。
4、面接回数がムダに多い(中途採用で4回以上ある)
これは採用を目標においた場合、リスキーです。応募者の熱が冷める、内定がいつまで立ってもでない不安、他社の内定がでる、等々。
何度も会わないと、その人のことが理解できないと話す人が多いです。それなら1日2時間面接すればいいのです。面接を1日〜2日にまとめましょう。役員クラスになると調整が難しいですが、面接を一気に行うことの意味を説明して社内調整を頑張りましょう。
5、会社の展望・ビジョン、現在の状況、職場環境を説明しない
6、会社の良い部分しか言わない
5、6、は似てます。現在の状況、職場環境、雰囲気などの情報をほとんど伝えない・・・
このやり方はお互いの理解が深まりません。相手から質問がなくても、面接官は自分の企業の話をして、相手に理解してもらった方が良いです。
会社の理解が深まらない状態で入社に至るとお互いにとって良くないです。さらには、「悪い部分」を隠して入社しても、入社後に騙された・違うじゃん、と思ってすぐに辞めてしまう。あるいはモチベーションの低下といった問題につながります。採用のために良い部分ばかり見せてもあまり意味がないです。
7、面接の結果を出すのが遅い
面接の結果が遅い→その会社への志望度が落ちます。ダメならダメと早くいいましょう。他に面接をしている人を見たい、他にいい人が受けてくれるかも、気持ちは分かりますが、絶対的な評価のラインを決めましょう。それが決まれば面接の結果なんて面接終了後、数時間あれば出せるはずです。
基本新卒採用、中途採用ともに面接→内定の期間が長引けば長引くほど内定出しても入社してくれない、というリスクは高まります。
8、圧迫面接をする
圧迫面接はダメではないですが、圧迫したらその後フォローを入れましょう。メリハリを付けた面接であればいいと思います。つまり「圧迫→その後穏やかな面接」の時間を作る。ただ圧迫するだけだと、応募者は会社の雰囲気が良くないと勘違いします。
9、 経験やスキルについての質問が面接の中心
10、「面接を受けている応募者は何がしたいのか?どんな風に成長したいのか?どんな仕事がしたいのか?」を聞かない
9、10、はスキル・経験第一主義ですね。人間性の否定に近い。論外です。こんな会社に入社するのは辞めましょう。
11、最後に、「あなたと一緒に頑張っていきたい」の一言が面接官から応募者に対してない。
誰もが評価されたく、認められたく、自分を好きだと言って欲しいものです。これを上手に表現できない会社は総じて採用がうまくない。「この人採用したい」という人に逃げられます。
簡単に書きましたが、採用って難しいです。経験を重ねて、改善していくしかないです。昨日と同じ言葉で結ぶと、採用は恋愛と同じ、またそして営業活動と同じです。実はどれだけ受けてくれた転職希望者にアピールできるかが重要になります。