べっかんこう黄金比多用説に関する若干の補足

とりあえず「敬称は略させて頂きます」という事で。さて、「べっかんこうヒロイン平均美人説」と「べっかんこう立ち」に匹敵する程の反響があった「べっかんこう黄金比多用説」（笑）ですが、Twitterやはてブなどで見かけた反応に対してちょっとだけ補足してみたいと思います。

べっかんこうはいつ頃から黄金比を使った絵を描いているの？

おそらくオーガストの処女作である「バイナリィ・ポット」の時から。

黄金三角形の構図

1	2	3	4

CG1と2における奈都子の角度が黄金三角形の斜辺とほぼ平行になっています。「ほぼ」と書いたのはよくみると若干ズレているからです。また、CG3の千歳は斜辺と平行かつ平行四辺形に収まるという「穢翼のユースティア」でよく見られた構図がここで既に登場しているのが見て取れると思います。そして「バイナリィ・ポット」にあるのであれば、第二作目の「Princess Holiday」にも存在します。それが4番目のシルフィのイベントCGになります。

5	6	7	8

続いて第三作目の「月は東に日は西に」にも存在し、CG5がそれになります。茉理とちひろの角度だと分かりづらいと思いますが背景の木やベンチのラインが斜辺と平行になっています。そして第四作目である「夜明け前より瑠璃色な」と第五作目の「FORTUNE ARTERIAL」にもやはりあって、CG6のミア、CG7のリース、CG8の陽菜は斜辺と平行かつ平行四辺形に収まるという例の構図になっています。また、CG8の陽菜の目の並びは右辺の中点と対角を結んだラインと平行になっているようです。

9	10

CG9の場合は短辺を黄金分割したラインが、かなでの脇から臀部のラインになっており、かつもう一方のラインが右足の中心線と一致しています。そしてCG10。ちひろが斜辺と平行かつ平行四辺形に収まっており、また、恭子先生は黄金三角形の斜辺上に配置されていました。

黄金分割の構図

1	2	3	4

5	6	7	8

「Princess Holiday」「月は東に日は西に」「FORTUNE ARTERIAL」「夜明け前より瑠璃色なMC」にありました。特にCG4の桐葉の構図は左足の膝から先は黄金三角形と、右足の膝から先は黄金分割の補助線とそれぞれ平行になっているという、二つの構図を組み合わせたようなCGになっています。

黄金螺旋の構図

1	2	3

こちらは「バイナリィ・ポット」と「夜明け前より瑠璃色な」に存在してました。

べっかんこうは意図的にやっているの？それとも偶然なの？

わかりません。ただ、偶然にしては多すぎるような気はします。

意図的にやっている → 計算ずくで絵を描いているのか、スゲーっ！
偶然の産物 → たまたま黄金比になっているのか、スゲーっ！

まぁ、どちらにしても「すごい」という事でいいんじゃないでしょうか（笑）。

これって構図の基本だからそうなっちゃうんじゃね？

そうかもしれません。他の絵師について軽く調べてみたら黄金比っぽいCGはありましたから。例えば5月27日発売予定の「いろとりどりのセカイ」だとこんな感じでした。

1	2	3	4
[:W150]		[:W150]	[:W150]

CG1における真紅の傾斜角度は黄金分割の構図。CG2の鏡は黄金三角形＋黄金螺旋の構図。CG3のつかさも黄金三角形の構図であり、かつ左側の扉は完全に黄金三角形と同一の形状になってます。そしてCG4では、真紅の顔の中心が短辺を分割した黄金三角形の斜辺と対角線の交点になるように配置されており、また目の並びは黄金三角形の斜辺と完全に一致してました。その他にも

世界征服彼女CG1	世界征服彼女CG2	世界征服彼女CG3	Hyper→Highspeed→Genius

などのように、黄金螺旋または黄金三角形の構図になっているCGがあったりしますので、これは定番の構図なのかもしれません。ただ、世界征服彼女CG3のように「黄金比と関連がありそうだけどよく見ると微妙に合致しない」というケースも多いです。従ってこれは「見栄えの良い配置にしようとするとこのような構図に収斂してしまう」と考えるべきなのかもしれませんね。