6000件の声の力
昨日開催された文化審議会著作権分科会指摘録音録画小委員会で、パブコメの結果が報告されたらしい。
ダウンロード違法化などに7,500件の意見集まる、私的録音録画小委員会
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/11/28/17668.html
議論かみ合わぬまま、期限切れ迫る私的録音録画小委員会:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071128/288233/
私的録音録画小委員会:「ダウンロード違法化」に反対意見集まるが…… 埋まらぬ「権利者」vs.「ユーザー」の溝 (1/3) - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0711/28/news132.html
INTERNET Watchの記事によると
文化庁によれば、パブリックコメントでは約7,500件の意見が寄せられ、うち8割は「違法録音録画物や違法サイトからの私的録音録画」について、私的使用のための複製を認める著作権法第30条の適用範囲から除外することを懸念する意見だった。なお、このうち7割は、インターネット上で公開されているテンプレートを利用して投稿したものだったとしている。
(強調:引用者)
とのこと。
MiAUの活動が大きく影響したと思われるが、文化庁がテンプレートを利用した意見の数について述べた点については、憤りを感じる。
文化庁は過去のパブコメにおいて、業界団体に意見を出すよう働きかけたことがあるが、そのときにコピペでの意見がこれだけあった、とは述べていない。
今回、あえてテンプレートを利用した意見の数を発表したのは、テンプレートが多かったということを強調し、反対意見を矮小化させようという意図が透けて見える。
しかし、上記の記事を読むと文化庁の意図は不発に終わったようだ。
約6000件の反対意見を目の当たりにして、これを無視するわけにはいかないという委員会の雰囲気が、記事から伝わってくる。
同じくINTERNET Watchの記事によると
一方、駒沢大学教授の苗村憲司氏は、「テンプレートによる意見とはいえ、たくさんの方が同じ意見を出したことは無視できない」と同意した
と、6000件の声を無視できないとしている。
これは、MiAUの活動が結果として認められたのだと思う。
残りの2回の小委員会でどのような結論が出されるのか、注目していきたい。