アジアへのライセンスが減ったのは、還流防止措置のせい
ITmedia +D LifeStyle:海賊版対策は「3本柱」で――SME、対中邦楽ビジネスを語る
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0606/19/news067.html
あれだけ大騒ぎして導入した還流防止措置は、何のために導入したのだろうか、本当に導入する必要があったのだろうか、と改めて思う。
アジア地域での新規ライセンスタイトル数は2004年が1257、2005年が1079、2006年(第1四半期)が379(地域重複含む)と2005年度に落ち込みを見せており、売り上げも中国を除くアジア各国で減少傾向を示していることが報告された。
その理由についてRIAJでは、アジアの音楽マーケット自体が縮小傾向にあるほか還流防止措置が講じられ、日本への逆輸入(還流)を目的とした製造が行われなくなったためと説明している。
還流防止措置を導入して、誰かの得になったのだろうか。
アジアのリスナーは正規ライセンスが減少することで日本の音楽にふれる機会が減り、日本のリスナーは洋盤の輸入禁止におびえ(実際に、「洋盤ではない」との解釈のもと、輸入差止申立てに係る対象レコードリスに掲載されている洋楽があるらしい)、そしてレコード会社は売上を減らしている。
こんな馬鹿な制度を導入したから、皆が不利益を被っているんじゃないのかな。
しかし、アジア圏での邦楽への注目度は引き続き高く、2006年度は上昇傾向を示すと考えられる
というが、その根拠はどこにあるのだろうか。
還流防止措置導入の際にも、似たようなことを主張していなかったか?
希望的観測だけで、法をいじくるからこんなことになるんでしょうが。
還流防止措置は、廃止したほうが、皆の利益になると思うのだが。
(ついでに書籍・雑誌への貸与権も無くして欲しいが)