本日のブクオフ:トンプソン『批判的解釈学』

夕食。リクールとハバーマスの紹介本。またつまらぬものを読んでしまった。

批判的解釈学―リクールとハーバマスの思想 (叢書・ウニベルシタス)

批判的解釈学―リクールとハーバマスの思想 (叢書・ウニベルシタス)

ギデンズのところで書いた博士論文だとのこと。
著作リストに
  • 『COBOL & JSP のプログラム構造』(1989,1990)

ってのが...


基本的な構図は、論理実証主義の解体 -のあとで/とともに- 出てきた日常言語学派のどこが駄目か、リクールとハバーマスのどこが偉いかを対照的に描いて見せることで*、できている。
そこでの「偉いか否か」の判断基準が「日常生活を批判できるか否か**」なので、議論は出来レースになるに決まっておるわけですが。
まぁ浜の真砂の尽きるまでがんばっていただきたいものであります。

* 加えて、リクールとハバーマスの駄目なところも指摘して、将来における俺様理論の登場を待て、と閉めることで。
** たとえば、「日常生活の解明的な理解が どれほどちゃんとできるか」といったことでは決してないのだった***。
*** したがって、このテの論者には、たとえば「記述的・解明的な理解はどのように批判に資するか」てな問いは思いつくことすら出来ないものとなる。 ‥‥いわゆる〈外の思考〉というやつですか。


ひょっとして「批判理論」なひとたちって、「批判-の-経済効率*」を なによりも優先させているのではないかしら?、という質問を思いついてみたよ。

* どれくらい簡単に=最短距離で「批判」という語を口にすることができるか、とか。どれくらい簡単に・最短コストで 自分を「批判的な人」としてプレゼンできるか、とか。そういう効率重視・コスト重視の姿勢がありませんかね。偏見(=先行了解)ですかそうですか。


ところで、ハーバーマス と表記しないと拾ってくれない はてなw。

涜書:ダンカン『社会における象徴』

なんかSIの本読んでおこうかなーと部屋を見渡したら目に入ったのがこれ。
翻訳はアマゾンになし。そりゃそうか。原著は1968、翻訳は1974.

Symbols in Society

Symbols in Society

社会学(=パーソンズ&マートン)に対する警句的論評はしばしばおもしろいんだけど、積極的になにをいうことができてるのかはよくわからんですなぁ。

シンボルと社会

  • 作者: H.D. ダンカン/訳: 中野秀一郎・柏岡富英
  • 出版社/メーカー: 木鐸社
  • 発売日: 1974/11
  • メディア: 単行本