廃れないテクニック ― ペーパー・プロトタイピング

Paper Prototyping: Getting User Data Before You Code - Jakob Nielsen

UI の設計手法に「ペーパー・プロトタイピング」と呼ばれるものがある。その名の通り,紙を使ってユーザビリティのテストを行うというもので,手軽で安価なプロトタイピング手法として知られている。

ペーパー・プロトタイピングの良さは,誰でも今すぐ始められるという手軽さと,もうひとつ,ローテクであるがゆえに廃れることがないというところにある。

ペーパー・プロトタイピングは,君が今やっているデザインプロジェクトに影響を与えるというほかに,もうひとつの利点がある。それは,君のキャリアにとって得になるということだ。君が他に読んだ本のなかで,コンピューターとかウェブデザインとかに関する本のことを思い返してみてほしい。君が学んだことで10年後も有益であり続けるものは,どれほどあるかな? 20年後は? 僕の昔の上司こと Scott McNealy が言った不朽の言葉によれば,テクノロジーの貯蔵寿命はバナナと同程度なんだ。

それに対して,ペーパー・プロトタイピングの貯蔵寿命は,まさに紙と同程度だ。ひとたびペーパー・プロトタイピングについて学んだなら,君はそれを,君の残りのキャリアで係わるすべてのプロジェクトで使うことができる。

(via Coding Horror)