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■月 ●日  No6426

 最近の傾向ですが、マジで現代のインフラがないから幻想郷に行けないって話が増えているんです。
 これが結構深刻な状態でして、意外と妖怪ってインフラ依存だったりするんですよ。
 消費も早いから、現代じゃSNS映えとかネットミーム化したほうがまだ生き残れるって話もあって
 これはこれでどうなんだって話になるんですわいやマジで。

 これまでは昔の環境を維持しないといけないという制約に頼っていた幻想郷ですがもはや
 そんなことを言っている場合ではありません。現代の事象、現代の考え方に合わせないと
 もはややっていけないのです。
 
 そういうこともあって現代では幻想郷で携帯電話が通じるようになっています。しかも
 古い規格ではなく新しい規格で通じます。電波を光で見ることが出来る妖怪もいますが
 意外と問題ないこともわかっています。
 
 まあ、結構現地人に喜ばれているってことに私は驚きを隠せないんですけどね。
 やっぱり便利な生活の方がいいのねってことにはなります。
 埋設配線とか幻想郷ならではの問題はありますけどね。



 

           

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■月 ●日  No6425

 妖怪変化が人に対して優位に立つためによく行う手段がグロだと思っておりますが
 いかがお過ごしでしょうか? 八雲商事的では妖怪が良くやる手法とかをいろいろ学ぶのですが
 ここでわかるのは異形の姿をしている連中は思った以上に少ないこと。異形の姿をしていると
 大体の場合対処が容易になりやすいことだと思います。
 皆意外と思いますが、基本的に異形の姿をする奴は脅威度が低い傾向にあります。稀に例外はあるのですが
 異形の姿をしていると目立つという点に注意が必要です。

 異形の姿の欠点は、相手に与えるインパクトが相手の価値観任せである点につきます。
 なので、見慣れている連中とか、マイウェイなやつとかが彼らを観測しても、思った効果が
 得られないことがしばしばです。たとえば口裂け女とかがそうで、こいつ結局普通に結婚してますし
 なんなら普通に整形できますからほぼ意味ナッシングというアレな結論ですよ。

 寧ろ異形の姿は戦闘服とか、戦闘モードとかの類で特撮ヒーローものから影響を受けたような
 奴がマジで多いです。なので異形の姿をしている奴は概ね新しい妖怪が多いというアレ。
 そのせいかなんか知りませんが、最近の妖怪は超絶美男美女化が著しいと言わざるを得ません。

 そんな彼らも、現実的すぎる現代人に粉砕されているという何とも言えない何かと戦うわけです。
 なーむー。
 



 

           

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■月 ●日  No6424

 我々が絡んでいる幻想郷の他にも似たような地域はこの世に存在してるらしい。
 博麗大結界のような大規模結界を設けているところはレアケースかもしれないけど、
 それに近いことをしている地域はいくつか存在していることは明らかだ。
 大陸国家だとほとんど結界なしでどうにかしている地域がある。博麗大結界はなんだかんだいって
 土地を確保できないために作られた間に合わせの手法と言えるかもしれない。

 博麗大結界みたいなものがない場合はどうなのかといったら自然の結界だったりすることが
 殆どだったりします。古戦場跡とか、現時点で紛争地域なんかをあえて利用する場合があります。
 地雷が仕掛けられていることも多いのですが、妖怪たちに言わせれば天然の結界として
 有効活用しているとかなんとか。

 すくなくても対人地雷が大量に埋められていても妖怪は浮いているから問題ないし
 人間が入ってこれないから意味があるんだとかで、それはそれでどうなんだって言いたい。
 たまに対人地雷を取り除くロボットが入ってきて迷惑だと云うんだがなんだかなあ。

 

 

 

 

           

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■月 ●日  No6423

 勘違いされている方が多くて困るのですが別に八雲商事は妖怪に関する利権を独占できている
 わけではありません。もっと言うと、妖怪のことをディープステートっていう輩もおります。
 いわゆる既得権益を持つ者って意味です。この点については否定することはありません。
 うちのような営利企業の場合ネックは常に予算です。
 まあ当然のようにある程度の計数などの知識とかは必要になります。というかないとやってられません。
 
 さて、こんな状態ですが現在世界的なインフレ傾向が続いています。所謂グローバリズムと呼ばれた
 流通コストの最適化は疫病によって限界を迎えたと云えます。
 まあこういうことは昔からよくある話ではありまして、業績に多少の影響はあれどそこまで致命的でも
 ないのが実情です。寧ろ幻想郷内部での自給率向上をはかる良い機会になっているんで、
 幻想郷内部ではちょっとした好景気です。

 半分嘘です。実態はですね、あんまり致命的な異変が起こっていないこれにつきます。
 博麗の巫女が大暴れしすぎて、この幻想郷内部は小競り合いはあるが、大規模な異変は
 あまり起こらなくなったといえます。
 まあこれ自体はいいことと言いたいのですが、博麗の巫女の後継者入れ替えはかなり問題です。
 もっというと実戦経験の不足が叫ばれているんですね。

 まあそのために弾幕戦の競技性を高めているんですが、それもルール守らない奴が出たら
 崩れるので困った話です。

 

 

           

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■月 ●日  No6422

 超能力というもんが一時期流行しまして色々お騒がせしたわけですが、顕界でもごくまれに
 その手の事件が起こって都度トラブルを起こすわけです。まあ巨大質量を動かすとか
 大爆発を起こすとかそういうことはまず無理でして、できることは概ね少しだけ何かを
 動かすとかそんな感じであります。
 期待するとそのしょっぱさに唖然とするでしょう。世界というのを人ごときの意志でちょっとでも
 動かすというのも基本おこがましいと思ったほうがいいと思うのです。

 で、実際の超能力です。基本コントロールできません。
 コントロールできた苦労しません。できる人もいるにはいるんですが人についているので
 ノウハウの共有もろくにできません。朝倉みたいに疑似スペルカードみたいなかたちで
 超能力もどきを実行できますが、こいつも超能力もどきであり、実態はタネも仕掛けもあるという
 しょっぱいものです。

 そもそもですがみんなが思うほど超能力は万能ではないです。
 アニメでも万能ではないというかコントロールできない実態を映していましたが程度問題は
 あれ実態はそんな感じです。マジでしょっぱいです。

 まあ小さなものを動かすとかができるのでちょっとしたイカサマが出来るってメリットがあるとは
 思います。期待するだけ無駄です。
 ちなみに疑似スペルカードで疑似体験しても、危なくて使えるかってなります。
 空を飛ぶとかも同様です。着陸できない飛行に意味がないとかそんな感じ。

 まあごくまれに使えるやつもいますが、概ね燃費悪いって話になりますなな。

 

 

 

           

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■月 ●日  No6421

 よく聞かれることの中に妖怪たちが政権を奪取しないのかという話があります。
 妖怪が人間を支配するのなら現代の場合は、とりあえず民主主義的に議員を決めるけど
 中身が妖怪の方が都合がいいでしょう。
 もちろん現実はうまくいきませんし、もっといえば失敗が約束されております。
 
 そもそもですが、人間じゃないとしたら概ね公民権がないことが多いです。
 さらに言えば、公民権を得たとしても現代ではそれ自体がスキャンダルであり
 外国からの干渉などを招くだけの存在です。
 つまりリスクしかありません。

 また多くの妖怪が長寿命ゆえに人間のスピード感についていけないという事態が
 しばしばみられます。妖怪にとって数か月は数日の感覚であることは
 少なくありません。結果的にそんなことをしていたら確実に政変が起こって
 終了ってことがほとんどになります。

 んで結果的にどうなったかというと、妖怪たちは直接政治に参加しなくなりました。
 頭が回る連中は企業などをやっていたり、スポンサーになったりしてることが多くなるのですな。
 世知辛い世の中ですな。
 



 

           

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■月 ●日  No6420

 それにしてもですね、今回の相手は色々やばいですね。
 明らかにバックボーンがある相手だとわかりました。装備がそこそこあり、
 支援がなければ実現困難です。浮気調査でしたが、その浮気も相手に近寄るための
 行為に過ぎないようです。色々微妙だし離婚不可避ですが。

 妖怪が運営する探偵と一緒に行動したんですが、一般人では察知できない方法で
 調べているのに、相手が察知した上で行動してくるというかなり玄人じゃねえの案件です。
 さすがに相手がキルリアン振動を仕掛けてきている時点で普通じゃないと認定。
 人間である自分が横についていたからよかったが正直危ない状態。

 内容が内容なので、岡崎先生を頼ったら北白河がやってきました。
 彼女もかなり有能ですが今回は別動隊で調査してもらいます。あまりに鮮やかな手段なので
 たぶん、野生のなんとかと見ました。鮮やかとはいいましたが、ちょっと方法論が古いんです。
 そして古いというだけでなくところどころに代用品を使っていて、効果がきちんと
 発揮できていませんでした。
 そこまでわかれば、結構な割合で絞り込めると思います。

 北白河が容疑者の候補をあげて、確認するとやっぱり当たりでしたね。
 ちょっと話が大きくなりましたが、相手は妖怪の手口をわかっている人間のようですね。
 ゆえにですが対処方法はありますから、まあ喧嘩を売った先が悪いってことで。