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このブログは10年以上更新しておりません。





   サイバーキッズクリニック 目次   -2010.7.6-


 総目次-------------------------------------------全ての記事にリンク



はじめに(6)  
小児科について(9)------------------------小児科一般、小児科診察、など
医療一般について(11)--------------------医療に関する知識、疑問、など


 医療問題について(41)------------------医師不足、医療問題について


 育児について(45)---------------------------しつけ、育児の疑問、など


症状について(11)-----------------------------------症状の対処法、など
赤ちゃんの病気について(14)
こどもの病気について(32)
こどもの薬について(26)-----------------こどもの薬の注意点、疑問、など
こどもの検査について(1)--------------こどもの検査の注意点、疑問、など


アレルギー 一般について(8)
アレルギー 喘息(19)
アレルギー アトピー(14)
アレルギー 花粉症(8)
アレルギー 食物アレルギー(7)


 雑感(60)---------------------------思った事、思い出、面白かった事、など




  是非読んで欲しい記事がたくさんあります。
    各カテゴリーをクリックすると、カテゴリー別の目次に進みます。
    総目次も参照して下さい。



  何か聞きたいこと、分からない事がありましたら、
  御気軽にコメント欄まで。

 


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今回は、いわゆる 『夏カゼ』 の中の 『手足口病』 について、である。




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手足口病

手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、その名が示すとおり、
口腔粘膜・手・足などに現れる水疱性の発疹を主症状としたウイルス感染症で、
幼児を中心に夏季に流行が見られる。

コクサッキーA16、Aコクサッキー10、エンテロウイルス71、などの
エンテロウイルスの仲間により起こる。

幼児中心に流行し、2歳以下が半数を占めるが、学童でも流行がみられる事がある。

また、学童以上の年齢層の大半は既にこれらのウイルス感染を受けている
場合が多いので、成人での発症はあまり多くない。

3~5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手掌、足底、足背などの四肢末端に
2~3mmの水疱性発疹が出現する。

HFMD1

HFMD2

HFMD3


時に肘、膝、臀部などにも出現することもある。

手、足、口の全ての部位に発疹が出現する割合は小さいこどもほど高い。

口腔粘膜では小潰瘍を形成する事もあり、口内炎がひどくなると痛くて
食べられなくなる事もある。

特に舌周縁部のものは痛みが強い。

発熱は約1/3に見られるが 軽度 であり、38℃以下の事が殆どで、
出ても大体、3日間以内で下がる事が多い。

その他に、鼻水、咳などの感冒症状、口が痛いために生じる食欲不振、
よだれの増加などがみられる。

通常は3~7日の経過で消退し、水疱が痂皮を形成する事はない。

稀には髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系合併症、心筋炎、などを
生ずる事もある。


鑑別診断としては、口腔病変はヘルパンギーナ、ヘルペスウイルスによる
歯肉口内炎、アフタ性口内炎などが挙げられる。

手足の発疹に関しては、水痘の初期疹、ストロフルス、伝染性軟疣腫
などが鑑別の対象となる。


刺激にならないよう柔かめで薄味の食べ物を勧めるが、何よりも
水分不足にならないようにする 事が最も重要である。

スポーツ飲料などで水分を少量頻回に与えるよう努める。

時には経静脈的補液も必要となる。


 『こどもの脱水について』 『経口補液療法について』 参照。


元気がない、頭痛、嘔吐、高熱、意識障害、などの場合には髄膜炎、
脳炎などへの進展を注意する。


感染経路は、飛沫感染に加えて、夏カゼのウイルスは腸で増殖するため、
喉・鼻の分泌物以外に糞便からもよく感染する。

予防としては患者に近づかない、手洗いの励行、などである。

手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていない。

主症状から回復した後もウイルスは 長期にわたって排泄 される事が
あるため、急性期のみ登校登園停止を行って、学校・幼稚園・保育園などでの
流行阻止を狙っても、効果はあまり期待が出来ない

通常の流行状況での登校登園の問題については、流行阻止の目的というよりも
患者本人の状態によって判断すれば良いと考えられる。

が、実際は殆どの幼稚園・保育園で、登園許可証が必要となっている。





卵アレルギーを有する児でも予防接種は大切であり、どんどん接種すべきである。
個人的にも御家族と相談の上、どんどん接種を勧めている。

インフルエンザワクチン接種にあたり、相談も多い。

今回は、卵アレルギー児のワクチン接種について、である。



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卵アレルギーを有する児が予防接種をする場合、
次のワクチンがこれまで問題とされてきた。



麻疹、ムンプスワクチン

厚生労働省作製の予防接種ガイドラインの中に、

『現行の麻疹及びムンプスワクチンは、
ニワトリ胎児線維芽細胞を用いた組織培養由来で、
卵白と交叉反応を示す蛋白は殆ど含まれていない。

このため、米国では、重度の卵アレルギーを有する小児でも、
麻疹及びムンプスワクチン接種児にアナフィラキシー反応のリスクは低く、
事前の皮膚テスト無しに接種出来る』、 と書かれている。

これらはまず問題にならない。



インフルエンザワクチン

極微量の卵白蛋白が含まれているが、年々精製技術は上がっていて、
製薬会社によっても多少異なるが、
卵白アルブミン量は 『0.3-0.5 ng/0.5ml』 と報告されている。

ただし、海外のインフルエンザワクチンは数十から数百ng/mlと日本に比べるとかなり多い。

ちなみに、μgはmgの1/1000、さらにngはμgの1/1000(つまりmgの1/1000000)である。

これは、前述の麻疹・ムンプスワクチンと同程度の量である。

さらに、実際の接種量は対象となる小児では0.1-0.3ml程度となるため、
卵白アルブミン量は極めて少なく、実際問題となるとは全く思えない。

卵の加工品を食べれている児では、
『卵』 という点では全く気にする必要はない



問題となるのは、卵摂取後にアナフィラキシーを起こした事がある児 位である。


卵白RASTスコア5-6でも、過去に卵でアレルギー症状を呈した事が無いような児で、
たまたまアトピー性皮膚炎などがあって発覚したような児では問題にならない。


アナフィラキシーを起こした事がある児では、
ワクチンの他の成分に反応する事もあり、
皮内テストをした方が無難
 である。

しかし、実際、稀にショックを起こす児は居るので (卵アレルギーで無くても)、
ショックに備えた体制無しで安易に打つべきではない。


ちなみに一般にアレルギー症状を誘発する抗原量は、
総タンパク量としてmg/mlレベルでは確実、
数μg/mlレベルでは個人差で出たり出なかったり、
ng/mlレベルではほぼ誘発しないと考えられている。

つまり、ng/ml程度ではアレルギーは起こらないと考えられている。

特に、1 ng/ml以下では考えにくい。


実際、卵などの表示義務のある特定原材料でも総タンパク量が、
数μg/mlレベルに満たない場合は、表示の必要性は無いとされている。
(現在10μg/ml以上で表示されている)

今のインフルエンザワクチンにはその程度の量しか含まれていない。


(実際の接種については主治医とよくご相談されて下さい。
 もし解らなければ地域のアレルギー、予防接種の専門の先生をお尋ね下さい)






今回は、『七夕の願い事』 について、である。

2007、2008の記事をまとめて・・・修正して・・・の記事。



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七夕といえば、願い事である。


小さい頃は、『○○になりたい』 (戦隊もののヒーロー)、あるいは、将来の夢とか、
『○○が欲しい』 (おもちゃ、好きな物とか)、などと、願い事を書くこどもが多い。

クリスマスのプレゼントの予約と勘違いしている子も居る。


なかには、『豆になりたい』 とか意味不明な事を書く子も居る。



大人になると、『仕事が見つかりますように』、『結婚出来ますように』、などと
現実的 になったり、
『宝くじがあたりますように』、『楽に暮らせますように』 などと
『欲』 に走る事もある。



『全ての願いがかないますように』 とか書く人も居る。




『願い』 『夢』 が 『願望』 『欲』 に変わっていく。




自分自身は、やはり、『家族みんなの幸せ』 を願っている。


幸せは心の持ちようであるが、『健康』 が一番大切ではないだろうか。


自分は現状で幸せで大満足であるので、

『今のままで幸せで居られますように』 と書くことが増えてきた。




病院にも七夕の笹は大抵置いてあって、『早く病気が治りますように』、『早く退院したい』 、
などが多く書かれていて、『もっともっと頑張ろう』 と思うと共に、
なかなか治らない病気のこどもの事を思うと切なくなる事もある。



やはり小児科医としての願いは、
『全ての病気が無くなりますように』 である。

例え、そのせいで仕事がなくなったとしても、切なる願いである。







七夕の願い事についてで、2007年に一番面白かった出来事を紹介する。

病院の笹に、願い事を書こうとしていた少女が居た。

4歳か5歳くらいだと思うが、何を書こうか悩んでいた。

あまり願い事が無いのか、少し時間がかかって完成した。






















『願い事がありますように』














2008年はまた乙な感じの願い事をうちの子が言っているのを聞いた。




























『願い事が無くなりますように』









『欲張る事への戒め』 なのであろうか、いろんな願いが達成する事への期待なのであろうか。

かなり、深い。







今年はどんな願い事が聞けるであろうか。







今回は、こどもに比較的多い、『鼠径ヘルニア』 、いわゆる 『脱腸』
について、である。





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鼠径ヘルニア そけいヘルニア ソケイヘルニア


腹部の臓器(腸、卵巣など)が飛び出し、鼠径部・陰嚢部が腫れてくる病気、
いわゆる 『脱腸』 である。

鼠径ヘルニアの発生頻度は0.8-6%で、男女比は2:1から10:1と報告者によって
開きがあるが、男児が女児を上回る。

大部分が1歳までに発症する。

左右別発生頻度は右側が60%、左側30%、両側が10%程度、である。

これは、まず左精巣が下降を開始し、少し遅れて右精巣が下降し始めるという
下降開始時期のずれによるとされている。


発症機序だが、お腹の壁の一番内側は腹膜という袋に包まれている。

赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる頃、この袋の一部(腹膜鞘状突起)が
お腹の壁にある左右2つの穴を通って陰嚢の方へ伸びていく。

その後、睾丸がこの 『鞘状突起』 に沿って下降し、陰嚢内へ到達する。

そして、この 『鞘状突起』 は自然に閉鎖し、生まれる頃には消えてしまう。

ところが、生まれた時にこの袋がそのまま 残っている ことがあり、
これを 『鞘状突起の開存』 と言う。

これが鼠径ヘルニアの原因となる。

女児に精巣下降は無いが、同じ現象が発生する。

腹膜鞘状突起が閉じずに残り、その袋の中に 腸がおりる 状態が
『ヘルニア』 で、腹膜の袋が細くて 水だけ 入った状態が 『水腫』 である。

herunia



鼠径ヘルニアの症状としては、泣いたり力んだりした時にそけい部に膨隆が現れる。

通常出るだけでは痛みは無い。
手で圧迫すると、お腹の中戻る。

戻らない場合は、『嵌頓 =かんとん』 という状態であり、緊急性がある。

そのまま放っておくと、飛び出した臓器が通り道の狭い場所で締め付けられ
血行障害を起こす。

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この場合、鼠径部の皮膚が赤くなり、触ると痛みがあり、嘔吐を伴う事もある。

ヘルニア嵌頓を起こすと脱出した臓器はむくみ、硬くなり、お腹の中に
戻りにくくなる。


年少児の鼠径ヘルニアは自然に治ることもあると言われているが、
自然に治ることを過度に期待して手術時期を遅らすことは良くない。

嵌頓傾向のないこどもの場合、生後4-6ヶ月以降に予定手術としている
施設が多いが、各施設により手術時期・観察期間は異なる。

嵌頓時の手術の難しさ、幼児期ほど嵌頓を起こす率が高い事から、
3ヶ月以降 であれば発見され次第手術する施設と、
6-35% の自然治癒した報告から、ある程度の年齢まで待機とする
施設とがある。

月齢、年齢が 高くなるほど自然治癒し難くなり
自然治癒は平均 生後8ヵ月時 までに起こっている、
ヘルニアの症状がでてから 6ヶ月以上経つと自然治癒の
可能性は低くなる
、と言われている。

生後8ヵ月時までは外来などで経過を診ても良いが、
自然治癒がみられなかった時は、1才までに治す方が良いと思われるが、
施設により考え方が異なるので、近くの小児外科で相談されるのが良い。


一般に、健康な人の20-50%は鞘状突起が開いたままで残っているが、
ヘルニアの人は1-6%にすぎない。

鞘状突起の開いている人の大部分はヘルニアにならない。

それは腹壁の筋肉・周りの組織が腹壁にある穴を圧迫し、
ヘルニアになるのを防いでいるからである。

つまり、これらの組織が正常であれば、鞘状突起が開いていても、
ヘルニアは起こらない。

発育に伴いこれらの組織が発達、あるいは、鞘状突起そのものが自然に閉じて
ヘルニアが出なくなる。


出生時期が早い事による腹膜鞘状突起の開存の問題、筋肉の未熟性、などで、
低出生体重児にはヘルニアが多い。

治療は、手術により、ヘルニアの起こる穴を閉じる。

比較的簡単な手術であるが、小さいこどもの場合、全身麻酔となる。





今回は紫外線対策について、である。



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紫外線の種類

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UVA波:波長320~400nmの紫外線
表皮の奥にある真皮まで到達する。
コラーゲン、エラスチン線維を破壊させる、活性酸素を発生させる、遺伝子を障害させる、皮膚免疫力
を低下させる、などする。シミやシワ、ソバカス、たるみといった肌の老化原因となる。
ガラス、カーテン、衣服すら通り抜ける為、知らず知らずのうちにダメージを受けている。
しかも、シミ・シワとして肌表面に影響が現れるのはずっと後になる。
UVA波は雲も通り抜けるため、天気が悪いからといって日焼け止めを怠ったりする場合、
曇り方によっては雲に太陽光が乱反射され、直射光よりも多く紫外線を浴びてしまうことになる。
UVA波を防ぐには 『PA』 の高い日焼け止めを利用する必要がある。


UVB波:波長280~320nmの紫外線
皮膚の奥にある表皮まで到達する。
表皮のDNAや細胞膜を破壊し、表皮に炎症や火傷といった皮膚のトラブルを引き起こす。
UVAのように緩やかに日焼けする紫外線とは異なり、非常に強力で、短い時間でダメージを与える。
UVB波を防ぐにはSPFの高い日焼け止めを利用する必要がある。


UVC波:波長200~280nmの紫外線
UVB波よりも強力な紫外線。
通常、オゾン層で吸収されるため地表には届かないのだが、近年のフロンガス等によるオゾン層破壊
によっては影響が出てくる可能性もある。



紫外線が多い季節・時間
紫外線が多い季節といえば、『夏』 というイメージがあるが、紫外線が一番多い季節は5月から6月
にかけてである。
紫外線が特に多い時間帯は午前10時から午後2時となっている。



日焼け止め

紫外線を防止する成分には、有機系の紫外線吸収剤と無機系の紫外線散乱剤がある。
こども用の日焼け止めには、安全性を考慮して、紫外線散乱剤が配合されているものが殆どである。
これは、肌の表面で紫外線を乱反射させることによって、紫外線が肌の中に入るのを防ぐ。
紫外線散乱剤は、白く見える無機粉体から出来ているため、紫外線散乱剤を使用した日焼け止めを
つけると白く見える。最近では、以前のものよりかなり白さが目立たなくなっているが、完全に透明に
することは出来ない。

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SPF・PA

SPF
SPFとは、『Sun Protection Factor』 の略で紫外線防御指数とも言う。
UVB波の防止効果を表す指標である。
紫外線を浴びた際に皮膚に赤い斑点が出来るまでの時間を何倍に長く出来るかを表したものである。
SPF30の日焼け止めを利用した場合、赤い斑点が現れる時間を30倍に延ばす事が出来る。
現在の日本では、SPFの上限は50+となっている。測定方法に限界があるため50以上の数値は
信用性が低いと言うことで上限が設定されているが、実際にははSPFが30以上の製品の効果には
変わりがない。


PA
PAとは、『Protection Grade of UVA』 の略でUV-A防御指数とも言う。
UVA波の防止効果を表す指標である。
SPFが肌が赤くなる原因を防ぐのに対して、PAは皮膚の黒化が起こる原因を防ぐ指数である。
PAは、日本化粧品工業で効果により、3段階に分かれている。

  PA+ :PFA2以上4未満、UV-A防御効果がある。
  PA++ :PFA4以上8未満、UV-A防御効果がかなりある。
  PA+++:PFA8以上、UV-A防御効果が非常にある。


SPF・PAに対する注意点

・日焼け止めを正規の量以下で塗った場合、日焼け防止は本来の効果を発揮しない。
・暑い日などは汗で日焼け止めが落ちてしまうこともあり、こまめに日焼け止めを塗る事が必要である。
・PAやSPFの高い日焼け止めは、吸収剤や散乱剤を多く含み、紫外線に対する効果は大きい反面、
 肌への負担も大きくなる可能性がある。PAやSPFの高い日焼け止めは海水浴や屋外でスポーツを
 する場合だけに使用し、日常生活であまり日に当たらない場合には、PAやSPFの数値の低い
 日焼け止めを使うといった、使い分けをする必要がある。

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こどもに対する日焼け止め

・紫外線吸収剤は、アレルギーの原因になる可能性が比較的高いといわれているため、
 紫外線吸収剤が入っていないものを選ぶ。
・SPF・PAの低いものを利用する。
 短時間外で遊ぶ場合や日常生活ではSPFが10から20のものを使用する。
 日差しが強い海や山、長時間紫外線を浴びる場合でもSPF30以下のものを使用する。
・汗をかきやすいので、頻繁に日焼け止めを塗る。
・帰ったらすぐに日焼け止めを落とす。



日焼け止め以外の紫外線対策

木陰、日陰を選んで歩く
非常にシンプルだが、普段から意識するのと、しないのでは、効果は大きく違ってくる。

つばの広い帽子をかぶる
野球帽やサンバイザーでは直射熱やまぶしさを避けるためには有効的ではあるが、つばが前にしか
ないため、顔の側面を紫外線守る効果は期待出来ない。
首まですっぽり覆うことの出来る帽子であれば、より良い。

日傘をさす
あまり高く持ち上げると周囲の散乱紫外線が入りやすくなるため、柄の部分を短くもってさす。

サングラスをする
選ぶときには紫外線防御効果のあるレンズが使われているか否かを確認する。
完全にシャットアウトしたい時にはゴーグルタイプを選ぶ。

肌の露出の少ない服装
長袖のシャツや手袋、襟のあるシャツ、長ズボン、丈の長いボトムなど、できるだけ肌の露出が
少なくなるような服装をすることでかなりの紫外線カットが期待出来る。

紫外線をカットしやすい素材を選ぶ
羊毛、ポリエステルが紫外線を透過しにくい。 ポリエステルは繊維そのものが紫外線を吸収しやすい
構造になっている。しかし、通気性や吸湿性には劣りますため、汗をすい、洗濯がきき、丈夫で
着心地のよい、綿とポリエステルの混紡素材を選ぶと良い。

窓ガラスで紫外線カット
家や車の中にも紫外線は入ってくる。窓ガラスには紫外線カットフィルムがお勧めである。
厚さ5ミリ以上のガラスなであれば紫外線Bはカットされる。

紫外線の強い時間帯を避ける
10時から16時というのは紫外線が強い時間帯である。





『産まれて1番最初の発熱』 となる事が多い病気である。

ほぼ全ての児が罹患するが、症状の出ない児も居る。


症状が出るのは、平均月齢7.3か月で、98%の児で発熱 がある。

発熱の最高体温の平均は39.4度と高く、発熱は平均 4.1日間 続く。


高熱の割には比較的機嫌が良い事が多い。


解熱前後の発疹は98%にあり、平均3.8日 持続する。


特徴的な咽頭の所見(永山班)があれば診断は容易であるが、実際問題、
発疹が出た後に診断が付く事が多い


その他の症状として、下痢68%、咳50%、首のリンパ節の腫れ31%、
大泉門膨隆26%痙攣8%、などがある。

比較的痙攣を起こすウイルスである。

厳密に言うと、ヘルペス属の 『HHV-6』、『HHV-7』 の2種類 の
原因ウイルスが知られており、2回かかる事もあり得る。


『解熱前後』 と言うのには訳があって、
一般的には解熱後に発疹が出るが、なかには解熱前に発疹が出る児も、
解熱後少ししてから発疹が出る児も居る。

しかし、解熱と発疹出現の差は 前後1日以内 が殆どである。


むしろ、解熱し発疹が出ている時の方が不機嫌、食欲不振、夜泣き、
などの症状が出る
 事があるが、時間とともに次第に落ち着く。

明らかには掻かないがきっと痒いのであろう。
そう考えて、痒み止めの飲み薬を出す事もある。


乳児期中期以降に、旅行後などにかかる事が多く、母親からの免疫の低下、
疲労による免疫力の低下のせいだろうと思う。





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