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忘れ物だよ/境界の彼方12話他2013/12/19感想

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境界の彼方#12(最終回)「灰色の世界」
漫画感想(「実は私は」4巻)


 あと1日……あと1日したら引っ越した部屋の片付けができる……


境界の彼方#12(最終回)「灰色の世界」
©鳥居なごむ・京都アニメーション/境界の彼方製作委員会
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 やっぱり君には、眼鏡が似合うから。
 様々な謎を残しつつの最終回。前回 「男の子のために孤軍奮闘を選ぶ女の子、女の子のために走る男の子」という構図が良かったと書きましたが、今回は構図というより様式(美とはつけまい)になってしまっていた印象を受けました。自分と向き合う秋人も未来の復活も、どうにも積み重ねもロジックも足りない。あくまでも既定路線でしかない。
 特に前者は、秋人にそうした苦悩がなかったとは思わないけど、作中で見せたものだけでは少な過ぎたのではないでしょうか。ここは未来が自分に対する秋人の態度に抱いた「普通」という印象と逆になる部分ではありますが、「境界の彼方」が秋人の中に埋め込まれた経緯などと合わせて語って欲しかったかな。
 また、未来の消滅についても悪い意味で驚かされました。結局、未来を救う方法って(実際起きた謎の方法を除いて)あったの?という。いやそりゃ未来の肉体は消滅していたし、弥生は「まだ生きてる」としか言ってなかったのですが……境界の彼方を何とかすれば助かるかのような展開をしておいて、その先にあった筋書きは結局は未来の消滅だったというのは肩透かしというかなんというか。
 そして未来の復活劇に対しては、理由を一切語らない事は潔く感じる一方で、ラストに「物語」という言葉を持ってくることにちょっと釈然としないものがあったりもする。確かにこれは物語で、僕はハッピーエンドを望んでいた。けれど、物語の万能性の極致みたいなものを見せられた後に聞きたい言葉ではなかったかな。

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 ただ、そうした不満を全て脇に置いておける程には終盤の未来はかわいかった。特に消滅寸前の彼女の「嬉しいなあ、嬉しいなあ」は種田梨沙の演技に万感の思いが込められていて、先に述べたように消滅に悪い意味で驚かされ、加えて復活をなんとなく予感していたにも関わらず、ウルッときてしまいました。彼女が主要キャラを演じる作品で見てないものも多いのだけど、今年の種田梨沙の最高の演技と言っていいのじゃないでしょうか。様式、と評した最終話の中でも、このシーンはまちがいなく「栗山未来だけの物語」であったと思います。本当に素晴らしかった。

 第1話の「いいじゃないですか減るものじゃないし!」を筆頭に、語り口に不満を覚えたことは正直否定できません。読み込もうと思えば読み込めるものはあったけど、それ以前に間口が視聴者を遠ざけてしまっていたのが非常にもったいない。2期を推測させる終わり方だったので、できれば汚名返上を期待したいところですが……ともあれ、スタッフの皆様お疲れ様でした。
 あ、ところで秋人とは一度眼鏡っ娘に関する意見の相違を語り合いたいw

関連:
境界の彼方 #1「カーマイン」
境界の彼方 #2「群青」
境界の彼方 #3「ムーンライトパープル」
境界の彼方 #4「橙」
境界の彼方 #5「萌黄の灯」
境界の彼方 #6「ショッキングピンク」
境界の彼方 #7「曇色」
境界の彼方 #8「凪黄金」
境界の彼方 #9「銀竹」
境界の彼方 #10「白の世界」
境界の彼方 #11「黒の世界」




<漫画感想>
実は私は 4 (少年チャンピオン・コミックス)
実は私は 4 (少年チャンピオン・コミックス)
 増田英二の「実は私は」4巻を読了。ヒロイン全員チョイカワ、チョイアホというのがお馴染みのフレーズになってきましたが、白神さんがヒロイン的な意味でちょっとどころではなくアホ過ぎる……!性別逆だったら読者に石投げられてもおかしくないよ!? 鈍感キャラが自分の気持ちに気付くのに繋がる定番シチュすらギャグ回に続いてしまうのは筋金入りだw 
 まあ、そんな状況と主人公の朝陽が白神さんしか見てない関係で、ハーレムっぽい状況になってきているにも関わらずそれを意識させない軽さは楽しいところ。先述したように白神さんがアホの子なので段々マスコットじみてきたし……相変わらず気楽に読める作品です。


関連:
漫画感想(「実は私は」2,3巻)
漫画感想(「実は私は」1巻、「今日のユイコさん」1,2巻、「学園恋獄ゾンビメイト」上下巻)
漫画感想(「我間乱」21巻(完)、「さくらDISCORD」1~6巻)


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  •  境界の彼方 最終回「灰色の世界」
  • 境界の彼方 (1) [Blu-ray]『眼鏡をかけた栗山さんが大好きです!!!』 原作:鳥居なごむ 監督:石立太一 シリーズ構成:花田十輝 キャラデザ:門脇未来 アニメーション制作:京都アニメーション 神原秋人:KENN   栗山未来:種田梨沙   名瀬美月:茅原実里 名瀬博臣:鈴木達央   新堂彩華:進藤尚美   二ノ宮雫:渡辺明乃
  • 2013.12.20 (Fri) 00:20 | 明善的な見方
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  •  境界の彼方 第12話「灰色の世界」(最終回)あらすじ感想
  • 境界の彼方、今回で最終回。秋人は未来を連れて元の世界に戻ってくることができるのでしょうか…?結局最後まで境界の彼方、よく分かりませんでした〜。 あときょうかいのかなた アイドル裁判!3話がとんでもない展開に…!博臣回、カオス...
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  •  境界の彼方 第12話
  • 灰色の世界  わけがわからないよ‥‥ もしかしたら何か色々見落として理解が足りないのかもしれないけど、訳がわからないまま終わってしまった。 物語が完結していないところで終わっているようなので仕方ないのかもしれませんが‥。 その上で、それでも良い最終回でした。 感情が揺さぶられるシーンを丁寧に描いてくれているので、栗山さんが消える所とか、切なかった。 勝手に妄想して補完するなら、やはり弥生...
  • 2013.12.20 (Fri) 04:46 | 桃色のティータイム
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  •  境界の彼方 #12「灰色の世界」
  • 境界の彼方の第12話を見ました。 #12 灰色の世界 「先輩…どうして、どうして来たんですか!?先輩が来たら何の意味もなくなっちゃうじゃないですか…!私は何のために…!」 「うるせえ!生きて下さいだ!?先輩は普通の人間になって下さいだ!?誰がそんなこと望んだ!?いつ頼んだよ!?」 「不愉快です!最高に不愉快です!!」 「不愉快なのは僕の方だ!とにかくそんなの認めない...
  • 2013.12.20 (Fri) 05:39 | MAGI☆の日記
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  •  『境界の彼方』#12「灰色の世界」(最終回)
  • 「僕は不死身の半妖だ!!」 境界の彼方の妖夢石の一部を取り込んだ秋人は、 あっさり向こうの秋人の傀儡と合体し、未来とも再会! 「栗山さんの犠牲の上に成り立つ人生なんて、未来なんて何の意味もない。 そんなことも分からないのか!そんなことも分かってなかったのかよ」 ちょっとした応酬があったものの、なんだか結局イチャついてない?
  • 2013.12.20 (Fri) 09:44 | ジャスタウェイの日記☆
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  •  (アニメ感想) 境界の彼方 第12話 「灰色の世界」
  • 投稿者・ピッコロ 境界の彼方(アニメ盤)(2013/10/30)茅原実里商品詳細を見る 栗山未来の消滅後、世界に異変が起こっていた。 鎌の力を利用しようとする弥勒を美月や博臣たちが阻止へと追い込む。 そんな中、秋人は半妖である自分自身を受け入れ、自分たちの“未来”のために戦いへと挑む!strong> ☆アニメを濃く熱く語りたい人は集まれ~!毎週水曜日と金曜日夜1...
  • 2013.12.20 (Fri) 17:06 | ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人