繰り返しを知り、新たな始まりを行え――魔法使いの嫁4話感想
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試験的に記事名の書き方を変更してみることにします。僕にとって感想を書くという事は対象を貫く1本の線を見つけるということですが、それが記事名の時点で伝わるようにできないか、と考えた次第。
魔法使いの嫁 第4話「Everything must have a beginning.」
© ヤマザキコレ/MagGarden まほよめパートナーズ
「魔法使いの嫁」第4話を視聴。何事にも始まりがある。チセが知る初めてと、チセが行う初めて。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年10月28日
猫にとって、命を経るごとに賢くなり喋るようになるのは当たり前。しかしチセが知るのは初めてだ。人間用じゃない列車があるとか猫の王国があるとか、そういう事を知っていく「始まり」。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年10月28日
始まりを知る事はさかのぼる事だ。猫の王国の始まりを知る事はその歴史をさかのぼる事だし、呪いの始まりを知る事はその男の過去をさかのぼる事。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年10月28日
猫の命が9回繰り返すように、そうした出来事は繰り返す。チセが再び水に落とされたように。猫の噂話自慢が二度語られるように。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年10月28日
だからチセが知っていくそれらは、どこかしらで自分と重ねたり対比できるものだ。母と子の関係、夫婦の関係、人の姿の妻と異形の(姿に成り果てた)夫。「体を壊しやすい」妻と、それにまつわる夫の不穏。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年10月28日
そうしてみると、アリスという女性パートナーを持つレンフレッドの隻腕と顔の傷は、チセを弟子と嫁に持つエリアスとはまた違った異形性と捉えられる。魔法使いと魔術師の違いはあっても、やはりそれは繰り返しているのだ。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年10月28日
かつてに嘘を言わず、真実を黙してチセを連れ去ろうとしたエアリアルとの再会。そしてエアリアルとの行動を止めるのが夫役に相当する存在というのも繰り返しなのだろうな。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年10月28日
飛べないのに飛ぼうとするほど身近にあった死は、居場所を変えてもスレイ・ベガたるチセの身近にある。「懐かしい匂い」は繰り返す。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年10月28日
しかしチセに求められているのは封印という先延ばし=これまでの繰り返しではない。浄化という新しいものだ。「初めて」のものだ。呪いの繰り返しを断ち切る事こそきっと奇跡だし、魔法でもある。チセはそれを「始める」ことができるだろうか。#TVまほよめ #mahoyome
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2017年10月28日
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魔法使いの嫁 感想リスト
魔法使いの嫁 第1話「April showers bring May flowers.」
魔法使いの嫁 第2話「One today is worth two tomorrows.」
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【言及】
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