皆のおかげだ/甘城ブリリアントパーク12話他2014/12/19感想
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甘城ブリリアントパーク 第12話「未来は誰にもわからない!」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第24話(完)「白銀の意思」
何この日替わり秒読み更新。
甘城ブリリアントパーク 第12話「未来は誰にもわからない!」
©賀東招二・なかじまゆか/甘ブリ再生委員会
西也の奇策により集まった来園者人数をしても、パークの存続条件にはわずかに届かない。刻々とタイムリミットは迫り……
完全に最終回のつもりで見終えたらまだ1話あったでござる。この終盤に限って見ると、最後の人数集めが本当に「悪あがき」だったのがとても美しい。本当に少しずつ人数が増えていくことによる緊迫感が出るのもありますが、西也頼りではなくキャスト達が全員それぞれの伝手で人を集める、という図式が、甘城ブリリアントパークは皆で運営しているものなんだということを強く感じさせてくれる。最後の最後が誰が呼んだでもないいつもの悪ガキ、というのも初見時こそズッコケたものの、誰か1人の頑張りを強調することなく、また人事を尽くした上での天命をよく表しているように思いました。
これまでの「皆」や「人事」には各話感想で書いたように不満はあって、それらの繋がりはとても薄いものなのだけれど、確かに繋がってはいる。今回の人数達成の盛り上げ方自体は、積み上げてきたものの完成形としてはベストと言えるのではないかな。正直、今回の感想はそこに全て集約される。内容的にはもう見終えていい気もしますが、おまけなのであろう次回を気楽に楽しみたいと思います。
関連:
甘城ブリリアントパーク 感想リスト
甘城ブリリアントパーク 第1話「お客が来ない!」
甘城ブリリアントパーク 第2話「時間がない!」
甘城ブリリアントパーク 第3話「テコ入れが効かない!」
甘城ブリリアントパーク 第4話「秘書が使えない!」
甘城ブリリアントパーク 第5話「お金が足りない!」
甘城ブリリアントパーク 第6話「人手が足りない!」
甘城ブリリアントパーク 第7話「プールが危ない!」
甘城ブリリアントパーク 第8話「恋心が届かない!」
甘城ブリリアントパーク 第9話「チームワークが生まれない!」
甘城ブリリアントパーク 第10話「もう打つ手がない!」
甘城ブリリアントパーク 第11話「これでもう心配ない!」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第24話(完)「白銀の意思」
©AIOS/PROJECT ARGEVOLLEN
無人機を従え、単身敵地へと突撃するサモンジ。トキムネ達は、彼を止めアルジェヴォルンを取り戻すことができるのか――
2クールかけた本作もとうとう最終回。この作品のトーンを逸脱しないながらも盛り上がる奪還劇、からのアルジェヴォルン死亡。食い合せ悪いなおい!とは思うものの、それもまたこの作品だからか。リヒトフォーヘンの存在は、最終的にはユーリンクシステムの自死と共に消えるかどうか、というトキムネとの対照であったように思います。結局、シュトゥルームαの中には彼しかいなかった。
この作品の重要な要素として「けれん味のなさ」というのは外せない部分。序盤こそそれは不満の種だったのですが、中盤に至ってそれが意図的なものであることが感じられるようになるにつれ、次第に不思議な味わいを覚えるようになっていきました。通常、ロボット作品の「けれん味」というのはスーパーロボット的な活躍やアクの強いキャラクターで表現されることが多く、それと逆方向の作品はメカニックやミリタリー性、いわゆる「リアリティ」でその存在感を訴えていく。でも、それはロボットアニメの歴史の中で育まれてきたものであって、様式美化したリアリティはもはやそれ自体がけれん味にすらなってしまう。でも、この作品にはそのどちらのけれん味もほとんど存在していない。陰謀がどうの戦況がどうの作戦がどうのロボットの実在性がどうの、というのは本当にただの舞台装置に留められ、それだけで視聴者を魅了するほど出しゃばらない。主題はあくまでトキムネ達にあり、そしてそれですら過剰な個性付けはされていない。終わり方についても、2期を作るための結末というよりは世界におけるトキムネ達の存在のちっぽけさを描いた結果と言った方が正しいのではないでしょうか。
独立第八部隊のキャラが立っていない、という感想はしばしば見受けましたが、それは彼らを「隣にいてもおかしくない人間」から逸脱させないためのものであったように思います。そこから浮くことなく、主役やヒロインとしてのキャラクター性をもってトキムネとジェイミーが描かれていたのは素直に素晴らしい。「リアリティ」ではなく、個々人の感情の「真実味」を追求した作品だったのではないかな……というのが見終わってみての感想でした。ロボットアニメなのにある意味で前衛芸術的で、それでいてその性質ゆえに単なる地味な作品にも見える。こんなアニメも作れるんだなあ。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
それにしても、EDの意味が最終回で分かる(=最終回後のジェイミーの様子である)というのはニクい演出だったな。
関連:
白銀の意思 アルジェヴォルン 感想リスト
白銀の意思 アルジェヴォルン 第1話「遭遇」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第2話「目覚め」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第3話「ワンマン・アーミー」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第4話「帰還」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第5話「奇襲」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第6話「走れ、ジェイミー!」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第7話「陸繋島(ベルハルス)」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第8話「再戦」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第9話「約束」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第10話「不在の果て」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第11話「拳(いかり)」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第12話「ナンジョウ・レイカ」
白銀の意思 アルジェヴォルン 特別編 独立第八部隊 激戦の軌跡
白銀の意思 アルジェヴォルン 第13話「青と藍」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第14話「亡霊」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第15話「嵐(シュトゥルーム)」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第16話「凍結」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第17話「敗北」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第18話「訣別」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第19話「決意」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第20話「もうひとつの意識」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第21話「動乱」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第22話「鹵獲」
白銀の意思 アルジェヴォルン 第23話「反撃」
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